2008年10月07日

日露戦争でも儲けていたリーマン?

日露戦争の戦費調達にユダヤ人資本家ジャコブ・シフが活躍した事は有名ですね。
シフと日銀総裁高橋是清との信頼関係はある種美談として伝わっています。
萬晩報さんhttp://www.yorozubp.com/9811/981115.htmより

 明治36年(1904)12月、日本銀行副総裁だった高橋是清は曾弥荒助蔵相に呼ばれ日露が開戦した場合の戦費の調達方法を相談された。高橋是清はただちにロンドンに向かい、翌年2月のロシアへの宣戦布告を控えてイギリスの銀行団に資金調達を持ちかけていた。日本は自前の予算で戦争できるほど国力はなかった。2億円の増税と7億円の国債発行に加えて、イギリスとアメリカ、ドイツから8億円借金をした。
 最初の1000万ポンドの外債発行は1905年5月だった。すでに戦火は開かれていたから泥縄である。不思議な国家といえる。500万ポンドはイギリスの銀行団、残りの500万ポンドはニューヨークに拠点を置く金融業クーン・レープ商会の総支配人ジャコブ・シフが引き受けた。
 銀行団の最初の300万ポンドの発行条件は年利6%、額面100ポンドに対して発行価格は92ポンドで5年返済だった。平均利回り8%程度である。2回目は1200万ポンド。3回目3000万ポンド、4回目3000万ポンド。計8200万ポンドが調達された。
 2回目以降はクーン・レープ商会が引き受けの中心となった。ユダヤ人が日本に協力的だったのは理由がある。ロシア国内のユダヤ人が迫害され、戦争ではいつも戦闘の第一線に立たされ多くの犠牲者を出してきた。ただ同じユダヤ系でもロスチャイルドは別の理由で日本への協力に消極的だった。

このシフが総支配人だった、クーン・レープ商会があのリーマン・ブラザースに繋がっているって知ってます?
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高橋是清とジェイコブ・シフ、なんか似てるな
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このクーン・レープ商会ですが、1850年設立で、シフはその当時から活躍していたようです。
ロスチャイルド家とも関係があり、一時、同じ家で住んでいたとも。
さて、リーマンですが、同じく1850年の設立。1977年にクーン・レープ商会を統合しています。
つまり、日本の恩人とされるシフの末裔、リーマンは遡れば日本を助けていたという話。
ネットやマスコミにはリーマンをこのように扱う表現が目立ちます。リーマンと日露戦争で検索すればいっぱい出てきます。
「詐欺師」リーマンが100年前には日本の恩人???本当か?
アジアの真実さんコメントよりhttp://ameblo.jp/lancer1/entry-10140363846.html

 戦争も投資の対象だったと言うのが、ユダヤ人らしい話ですが、其れだけ、当時の戦争の勝利者には戦争の利益が転がり込むのが常識だった、償還も「勝てば」5倍とか、31倍と言うことでした、例えば、日本も日清戦争で、台湾の割譲と、4億両の銀を獲得しています、でも、シフ以外は誰も買ってくれなかった、其れだけ、日本の勝つ見込みは薄かったワケだ。
 当然、日露戦争で勝てば、相応の利益を獲得できると、日本のみ成らずモスも思っていたのでしょう、しかし、日本が獲得できたのは、千島列島と樺太の南半分だけ、賠償金は一銭も無しでしたから、日本に残ったのは、大借金だけと言う有様でした。
 この事実が、日本をして満州開発に向かわ強めた最大の理由となった、しかも其れが亦、米国の大陸進出の野望を挫き、恨みや警戒心を増幅してしまったのは、痛恨の極みでしょう。

なんと、勝てば5倍!
そら、タダで貸すわけはありません。それなりに金利が付きます。
それが5倍!国に貸すというのはこうゆうことなんですね。
負けてタダということはないでしょうから、資本さえあればオイシイ商売だったはずです。
ちなみに、日露戦争でロスチャイルドが日本に金を貸さなかったのはカスピ海バクー油田の利権を持っていたからのようです。つまり、同じ穴の狢ですが、戦争する2国にお互い肩入れしていたということ。これはリスクヘッジかもしれませんね。
金貸しの本質は今も昔も変わりません。
一番の儲けは戦争の仕掛けです。戦争を起こすことにより商売の旨みが莫大になるのです。
金貸しが恩人だったという認識は、これからの日本には必要ないと思います。

List    投稿者 hihi | 2008-10-07 | Posted in 06.経済破局の行方1 Comment » 

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コメント1件

 プロップ | 2008.12.23 0:50

>社会契約説とは、私権拡大が閉ざされた序列統合社会から脱するための「市場社会と契約する理論」
なるほどです。すごくわかりやすくて納得です。
「社会契約」ってずっとスッキリしない概念でしたが、私権という概念で認識することで、本質がつかみやすくなりました。

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