2007年12月21日

揺らぐドル~基軸通貨体制の終焉

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世界の基軸通貨・ドルが地殻変動に襲われている。
・ユーロの台頭、
・新興国の成長など
世界経済の構造変化が進むなかで、信用力の低い個人向け住宅融資(サブプライムローン)問題が深刻化。
もろさを露呈した米経済への不安が「ドル離れ」に拍車をかけている。
12月17日の日本経済新聞

■ユーロが台頭
世界最大の経済力・軍事力を背景に第2次大戦後に基軸通貨の地位を確立したドル。
1971年のニクソン・ショックでは金本位制放棄と変動相場制移行でドルを切り下げ、85年のプラザ合意では日独との政策協調でドル安を促した。
いずれも米主導の相場管理色が濃かったが、今回は米国が「強いドル」を掲げるなかで進む静かなドル安。
金の裏付けがないドルが基軸通貨の地位を維持してきたのは、ドルに代わる有力な通貨がなかったことが一因だ。
だが99年に誕生したユーロは、堅調な欧州景気も手伝って世界中に浸透。
世界の外貨準備に占めるユーロの比率は、2001年の19%から25%に上昇。ドルの比率は71%から65%に低下した。
世界の主要通貨に対するドルの総合的価値を示す実効レートは2002年2月の117から足元の80近くまで3割下落。
サブプライム問題が深刻になった8月以降は対円でも一時107円台に急落した。

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■新興国も興隆
アラブ首長国連邦(UAE)系の政府系投資ファンドの「ムバダラ開発公社」は8月、100億ドル超の資産の3-5%を従来の米国債投資からマレーシアの地域開発に振り向けると決めた。日本の投資家の外貨建て投信に占めるドル比率は05年の45%超から36%に低下。その大半は、成長に伴う高い収益が見込める新興国に向かう。
イラク統治失敗など米国の政治的な求心力低下もドル安を増幅する。
資源高で潤うロシアの独占ガス会社ガスプロムのメドべージェフ副社長は「輸出をドル建てからルーブル建てに変える」と強調。米国への反発が資源ナショナリズムと結びついて「決済に使われるハードカレンシー」としてのドルを脅かす。
ライバル通貨の台頭、新興国の興隆、衰える政治力。
基軸通貨としてのドルを取り巻く環境が厳しくなるなかで、サブプライム問題が深刻さを増している。
米欧の中銀は市場への資金供給で連携。危機封印に躍起だが、ドルの信認の根源にある米経済の減速は避けられない。
世界最大の経常赤字(資金不足)を海外からの資本流入で埋め合わせてきた米国。
流入したお金が経済に活力をもたらし、さらに資金を引き寄せる循環が成長を支えてきた。
ほんの1年前まで世界の機関投資家が「高利回りの運用商品」として買ってきたサブプライムローンは、強いドルを前提に資金を吸い寄せる米国の経済モデルの象徴だった。
金融市場で値が付かないサブプライムローンは、ドルの揺らぎと重なる
益々、ドル離れに拍車が掛かかり、そしてついには基軸通貨体制の座をユーロに明け渡す日が近づいていると言えます。

そこで、ドルの主要通貨に対する実効レートは、どうなっているのでしょう?
過去の推移について紹介します。
リンク
ユーロの誕生がドル基軸通貨体制の終わりであったことは、ドルの主要通貨に対する実効レートの過去の推移を見ると、よくわかる。
図1は、世界の為替市場が本格的に変動相場制に移行した1973年からの30年以上の間のドル実効レートのグラフである。
実効レートとは、ドルのさまざまな国の通貨に対する相場水準をその国との貿易額で加重平均したものである。各国との為替変動を、アメリカの貿易相手国としての比重の大きい国の通貨との為替変動をそれなりにきちんとした比重で見ようとする、加重平均的なドルの価値を示す指標(月次データ)である。
円ドルレートだけを見慣れた我々はあまり目にしないデータではあるが、ドルそのものの動向を考えるのにはもっとも基礎的なデータである。
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グラフを一見して、二つの大きな山があることに気づく。一つは85年3月をピークとする山。
この年の9月に有名なプラザ合意があって、その後一気にドルは暴落していった。
もう一つの山は、02年2月をピークとする山である。
つまり、ユーロが実際に流通を始めた直後から、すでに2年間近くもドルの価値は下がり続けてきたのである。
そして、直近のデータである04年11月の水準は81.58で、過去最安値をつけた95年4月の水準である80.33近くまで下がっている。
おそらく、今年の12月には過去最安値を更新することになるだろう。
95年4月は、円がドルに対して瞬間的にせよ80円を割った頃である。そのときの水準に、すでにドル実効レートは近づいている。
そして、対ユーロではドルは過去最安値にすでになっている。

List    投稿者 nakamura | 2007-12-21 | Posted in 06.経済破局の行方1 Comment » 

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コメント1件

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