2008年10月28日

サブプライムローン問題を受け、アメリカ国民の意識潮流を探る

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サブプライムローン問題をきっかけにアメリカ国内の庶民の生活に多くの難問が出だしている
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金融破綻の影響で、庶民が暴動を起こす可能性があるとして、政府は、アメリカ国内に軍隊を配置し出したなんて声も聞こえているが、実態はどうなんでしょうか
そこで、今日は、アメリカの庶民達の現状と意識を調査して見ました。
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アメリカの国内情勢は、先の見えない混沌とした状態に陥っている。
●不動産
「ウォールストリート・ジャーナル」(9.19)に、100万ドルクラスの高級住宅の差押さえ件数が急増しているという記事があった。
 差し押さえの対象になった100万ドル以上に評価された住宅の数は、1月から8月の間に7,968件にふくらんだ。それは、昨年の同じ期間の4,214件の2倍に迫っている。
 200万ドルクラスの差し押さえの物件では、昨年同期間の201件に比較して、499件まで急増している。(『「世界の高齢者」編集者のブログ』より引用 http://d.hatena.ne.jp/wanbi/searchdiary?word=%2a%5b%a5%cb%a5%e5%a1%bc%a5%b9%5d )
ついに、プライム層にまで飛び火している。
●雇用
米国の失業率は既に9月が6・1%と1年前に比べて1・4ポイント上昇。
10月23日発表の新規失業保険申請件数は、前週比1万5000件増の47万8000件。
10月以降、一段の雇用悪化が避けられない情勢だ。
 雇用の悪化は個人消費への悪影響だけでなく、新たなローンの焦げ付きを生み、金融機関の経営にも響く事が予想される。
◆今後予定される米企業の主な人員削減◆
①ネット検索大手ヤフー       1500人
②中堅地銀ナショナル・シティ   4000人
③製薬大手メルク          7200人
④清涼飲料大手ペプシコ      3300人
⑤自動車最大手GM         1600人
⑥金融大手ゴールドマン・サックス 3000人
⑦証券大手メリルリンチ       数千人
毎日新聞 2008年10月25日 東京朝刊http://mainichi.jp/life/money/news/20081025ddm008020025000c.html
●家庭
値上がりする住宅等の資産を担保に、含み益を期待して新たなローンを組み、娯楽や買い物を楽しんでいたが、バブルがはじけて、自宅の財産価値が急落し、多額の借金を手持ちのクレジットカードを使って返済に充てている人達が増えている。
家を取られたサブプライム層は、テント暮らしや車等で路上生活している。
●学生
これまで、マサチューセッツ州議会が設立したMEFA(学生ローン機関)の「学生ローン」を使い、年間5万ドルを超す授業料を払っていた学生達が、突然新たな融資を凍結され、困惑。(約4万人が利用しているらしい。)
●生活
・スポーツジムで1.79ドルのPowerBars(チョコレートバー)を買うのを止めた。
・スターバックスで買っていた3.46ドルのアイスカフェラテを我慢している。
・これまで毎日のようにマクドナルドなどで昼食用のサンドイッチを買い、毎月170ドルを費やしていたが、今や子どもや配偶者の分も含めて自前のお弁当を作り始めた。
・新書は出来るだけ買わず、図書館で事を済ますようになった。
・毎年4着のスーツを買っていたが、去年は一着も買わなかった。
「経済が回復しても今までのような浪費はしないよ。自分はミニマリストになるんだ。知人は目を疑っているけどね」
・映画館でポップコーンを食べながら映画を見て、その後レストランで食事をするという映画鑑賞のスタイル(合計70~80ドル)を止めた。
・1本1.29ドルのエビアンの購入を止め、水道水を瓶詰めにして飲むようになった。1か月あたり40ドルの節約。
「お金を出して水を買うなんて馬鹿げていた。まぁ、味は違うんだけど」
・かつてスパを楽しみ、100ドル以上のデザイナーズジーンズを購入していたが、今や20ドル足らずのジーンズで満足している。
「二度と100ドルもするジーンズの代金を支払うつもりはない」
等、節約ネタや、本当に貧窮し、保険未加入の為、病院にも行けず、その日暮らしで困っている人達が増えている。
このような八方塞の状態であるアメリカ国内の国民不安を抑えるべく、政府は、金融救済法を打ち出した。
その陣頭指揮を取っていたのが、ポールソン財務長官だった。
※彼自身、99年から06年まで、ゴールドマン・サックスのCEOを勤め、
05年度の報酬額は約40億円
06年度の報酬額は約20億円(06年に政権入りした為、半年の額)
退職金は約500億円(無税)
甘い汁を吸っていた金融家達の一人。
これまで、好き放題してきた金融家達のみを救済する法案可決を試みる政府に、ついにアメリカの労働者達から怒りの声を出し始めた。
 
そして、9月25日、ついにニューヨークのウォール街を始め、各地の連邦準備銀行前等200都市で一斉に労働者の抗議デモが開始。
きっかけは、「行動するなら今だ。今ならまだ救済策をめぐる議論に影響を及ぼすことができる。ウォール街でデモを」という1通のメールだったらしい。
「われわれは家を失い、職を失ったのに、ウォール街を助ける必要はない
「ウォール街と戦争にこれ以上金をつぎ込むな!
「救済するな! 刑務所にぶち込め
「金融機関のために白紙の小切手を振り出すな
等過激さを増してきた庶民の怒りの矛先が、答えの出せない政府、金融資本家達にまっすぐに向っている

List    投稿者 sionz | 2008-10-28 | Posted in 06.経済破局の行方13 Comments » 

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コメント13件

 gujin blog | 2009.01.25 0:36

ビバ、オバマ! しかし

就任演説で アメリカ建国以前 への言及がなかったことを危惧します。
彼の世界観に、
そして普通のアメリカ人の世界観に、
それ以前の歴史が存在しないのがいい…

 まる | 2009.01.25 0:46

コメントを入力してください
他国や他人を気にしすぎるのが日本人の欠点かも知れませんね。
常に欧米と比較し、追いつけ追い越せをスローガンにしてやって来ましたから。
欧米の圧力に弱いのもそれでしょう。
マスコミはそれを巧みに利用して来ましたからね。
欧米はこうなのに日本は遅れてるとか劣ってるとか。
要するに自分に自信がないでしょうかね。

 gujin | 2009.01.25 1:00

要は後進国の、もしくは田舎者の発想ということではないでしょうか。
わが国ではこういう語りが説得力をもつということは大いに問題ですが。それは、ぶち壊してゆく他ない。

 ふしぶじゑ日記 | 2009.01.25 14:14

遅ればせながら、オバマさん大統領就任について。

 ニュースではオバマ大統領就任で引き続き盛り上がってますね。
 アメリカの黒人音楽の長いファンだった自分としては、初の黒人大統領ということに歴史の1ペー…

 愚樵 | 2009.01.26 4:58

はじめまして。愚樵と申します。お邪魔して、思うところを少し述べさせてください。
私は取り上げられている内田樹氏の文章を違和感を持って読みました。
>問題は、対象発から「それに引き換えわが国は・・・」という形で自己否定に向かっていることにある。
この問題は内田氏の表現を借りれば「呪い」ということになるのでしょうが、私には内田氏その人が日本人に「呪い」をかけている張本人のように思えます。
日本人の認識方法が対象発であるのは、日本人がこれまで培ってきた精神風土によるものです。日本人がそのような認識方法を発達させる生き方をしてきたからこそ、その結果がある。このことを認識していれば、
>「時間軸」の上にナショナル・アイデンティティを構想するという発想そのものが私たちには「ない」
などといったことは言えません。私たちが私たちの認識法を発達しているのは時間的な積み重ねがあってのことで、それを壮大な物語として組み立てることは可能なはずです。
こうした人々は、欧米流のやり方しかないと思い込んでしまっているように私には映ります。そして、そうでないから日本はダメだという。「呪い」ですね。

 米流時評 | 2009.01.26 10:30

オバマの百日革命-1/スーパーマンの仕事始め

   ||| オバマの仕事始め・外交の大転換 |||
ブッシュ体制からの脱却転換、就任2日で重要懸案を矢継ぎ早に片付けた新大統領
米国外交も180…

 米流時評 | 2009.01.26 13:34

勝者なき闘い・ガザの終りとオバマの始まり

    ||| 勝者なき闘い・ガザ戦争 |||
イスラエルもハマスも勝利を宣言する、中東の終わりなき民族抗争
明日に迫ったオバマ新大統領就任式と、…

 賢哉 | 2009.01.27 21:14

日本は外国の文化を旨く吸収するが、国に見合った物に旨く変えていく手法は実に旨い。この旨さが又海外でも受け入れられる。此が日本の文化かかも知れない。
 何時までも自分のやり方にこだわるのは、結果的に独りよがりになる。

 中年のおじさん | 2009.01.27 21:16

日本流(対象が外に向いている)と欧米流(対象が自分に向いている)の違いの一つが明確になる話ですね。
別の話で日本人と欧米人の違いが明確になる話があります。
後進国の開発プロジェックトに携わっている友人がプロジェックトのメンバーを募集して面接をする時、欧米人と日本人に違いが明確になると言っていました。
ボス「○○はできますか?」と聞くと、応募して来た欧米人は、「当然、出来ます」と答えるそうです。出来ない事でもできますと堂々と言うそうです。
それは、まず他の応募者に勝ち、採用されるのが第一義的であるので自分の能力を高く評価させる為にどんな手も使うのが当然と考えているからだそうです。
反対に日本人の応募者は、あまり自己評価を高く言わないそうです。採用され仕事をする時の周りとの関係に気を使い謙虚に対応するようです。
その結果、日本人を採用した場合と比較して 欧米人を採用した場合、がっかりさせられるケースが多いそうです。
そして欧米人に能力不足・ミスを指摘しても、出来ない理由を他者に求めて決して自分に責任があるとは、認めない様です。
要するに、エリート欧米人は、熾烈な競争に勝ち残る手法(騙しの手法も含めて)を獲得するのが第一義である。
解るような気がしますが・・・
日本人は、周りとの調和を重視することが第一義であるようです。

 本郷猛 | 2009.01.27 22:38

まるさん、コメントありがとうございます。
日本人がつい自己否定的な思考に嵌ってしまう、その原因の一つはマスコミにあるという点は、まるさんに同感です。

 匿名 | 2009.01.27 22:40

gujinさんも、コメントありがとうございます。
後進国、田舎者の発想とも言えますが、より人間にとって本源的な発想とも言えると私は思うのですが、いかがでしょうか?

 本郷猛 | 2009.01.27 22:45

愚樵さん、はじめまして。よろしくお願いします。
>日本人の認識方法が対象発であるのは、日本人がこれまで培ってきた精神風土によるものです。
>私たちが私たちの認識法を発達しているのは時間的な積み重ねがあってのことで、それを壮大な物語として組み立てることは可能なはずです。
これは全く同感です。皇国史観のような嘘っぱちではなく、事実に立脚した歴史認識があれば、欧米流のやり方しかないという固定観念から脱却することもできると考えています。
これからもうよろしくお願いします。

 匿名 | 2009.01.27 22:51

賢哉さん、中年のおじさんサンも、こんにちわ。
日本人の対象性⇒吸収力⇒柔軟性ということだと思いますが、これからの共認原理の世界において世界をリードしていくのに不可欠な資質だと考えています。日本が次代をリードすると私が考えるのも、そういった特質が日本人にはあるからです。

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