沸騰するインド経済。13億人を擁するインド市場はどこに向うのか?
今後市場経済は衰退の一途を辿るなかで、各国の民族意識も高揚、世界的にはロシア、中国の動きが大きく注目を集め、破綻寸前の経済市場をどう落着させるのか?各国の手腕が問われるところとなっています。
一方、日本ではあまり報道される事がありませんが、世界的にはほぼ中国に並ぶ13億もの人口を擁するインドにも注目してみたいと思います。
先日、英国調査機関が、
「インド経済、来年は世界5位に浮上へ 英仏追い抜く」と報道した様ですが、実際ここ1年くらいで経済事情も様変わりして来ています。
ポイントは
・インド経済が2018年に世界5位になる見通し
・高額紙幣の廃止や物品・サービス税の導入
・一時的なマイナス要因はあったが、イギリスとフランスを追い抜く
というところですが、
その中でも、注目すべきは、高額紙幣の廃止に伴う電子決済の推進。
この政策は、プーチンと並び国民から絶対的人気を誇るモディ首相が1年前に突然(本当に突然だったらしい)打ち出したもので、
・高額紙幣の廃止→銀行口座開設の推奨=オモテのGDPと同規模と言われるウラの経済のあぶり出し
・経済活動の電子化推進=ITと並ぶ新産業の形成、貧困層の撲滅~強いインドへ
という流れが見て取れます。
インドは、カースト制が有名ですが、経済拡大の足かせとなっているのが、職業が固定されるジャーティー制の存在。
要するに靴屋の子は靴屋という事ですが、そこからの抜け道であり、過去には存在しなかった職業なので、ジャーティー制に縛られないIT産業の可能性の拡大も意図されている。
なおかつ、
世界的には、新勢力による金貸し駆逐 ~株式・ドル暴落から金本位制の導入へ~も進む。
また、インドは2010年にマドヤ・パラデシュ州でベーシックインカムの実験を行っており、これらの政策には、今後の世界経済破綻→新経済システムへの移行が視野に入っているものと思われます。
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