2007年04月14日

4/7統一地方選データ~石原圧勝報道に隠れる自民の退潮

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よっしーさんが言われるように、マスコミは知事選だけを切り取って自民勝利を喧伝していますが、事実は違うようです。
先日4/8(日)に行われた、地方選県議選・政令市議選における党派別獲得議席数・得票率データです。
出典:
宮地健一のホームページ:統一2007年県議選・政令市議選の結果と評価」。
日本共産党中央委員会

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■44道府県議選党派別当選者数
       定数   自民  公明   民主・社民・国民新党など    共産   諸派  無所属
1987年 2670  1382 186  社会443 民社104 社民連5  118    35   397
1991年 2693  1543 159  社会345 民社82  社民連4    98    33   429
1995年 2699  1304 160  社会282 新進140 さきがけ9  98    79   623
                      自由連合2 護憲1
1999年 2669  1288 165  民主170 社民94 自由20    152   79   698
2003年 2634  1309 178  民主205 社民73 自由25    107   46   687
2007年 2544  1212 181  民主375 社民52 国民1     100   40   583
03年比       ▼97  △3   △170   ▼21          ▼7   ▼6  ▼104

このように、地方県議選では、民主躍進・自民惨敗という結果である。マスコミによる(知事選だけを取り上げた)自民圧勝キャンペーンは事実に反している。
民意を見る上では、獲得議席数よりも、党派別得票率の方が正確。∵獲得議席数だと死票が出るから。
■44道府県議選党派別得票率
       得票数  自民   公明    民主・社民・国民新党など       共産   諸派  無所属
1987年 4605万 44.7% 6.7% 社会15.9% 民社4.3% 社連0.2% 8.9% 1.4% 18.1%
1991年 3729万 46.6% 6.4% 社会15.1% 民社3.5% 社連0.1% 6.5% 1.1% 20.7%
1995年 3568万 38.3% 6.7% 社会11.4% 新進6.8% さき0.5%  6.8% 3.0% 26.6%
                        自由連合0.1%、護憲0.1%
1999年 4059万 37.7% 6.7% 民主8.0% 社民3.4% 自由0.8% 10.5% 2.9% 30.1%
2003年 3718万 38.9% 8.1% 民主9.2% 社民2.7% 自由0.9%  8.6%  2.4% 29.2%
2007年 3816万 38.4% 7.7% 民主16.4%社民1.9% 国民0.1%  7.5%  1.8% 26.2%
03年比       ▼0.5% ▼0.4%  △7.2%  ▼0.8%        ▼1.1% ▼0.6% ▼3.0%

ここでも、03年と比較して、07年県議選における民主党の得票率は大幅に増加している(自民・公明は微減)。 が、民主が躍進したというより、社民・共産・諸派・無所属が減らした票が民主に流れたというのが実態のようである。
しかし長期的に見ると、自民党は1991年46.6%→2007年38.4%(▼8.2%)と大幅に低落している。1987年、1991年の自民単独で得票率45~47%だったのが、2000年以降は公明党と連立することで、その水準をようやく維持している状態。
都市部ではどうか? 都市部の方が、自民・公明の低落が大きい。
■15政令市議選党派別得票率
         自民  公明    民主    社民   国民新党   共産    諸派    無所属
1999年  28.6% 16.4%  15.5%  1.9%        15.6%  6.4%  15.6%
2003年  28.1% 18.1%  15.9%  1.4%        12.6%  9.8%   14.1%
2007年  26.7% 16.3%  21.6%  1.3%  0.1%   12.4%  5.3%  16.5%
03年比 ▼1.4%  ▼1.8%  △5.7%  ▼0.1%        ▼0.2%  ▼4.5% △2.4%

これだけでは、民意が非自公へと大きく変化したというのはまだ早計だが、マスコミの自民勝利キャンペーンが事実ではないことは明らか。

統一地方選挙(前半)の翌日(4月9日)、すべての朝刊は「石原氏圧勝」のニュースで1面を飾った。東京で放送されているテレビも朝から晩まで石原勝利のニュースを流しつづけた。これには何らかの政治的意図が働いていたとみなければならない。「政府・自民党筋から“報道を石原勝利に集中せよ”との圧力が報道機関にあったのではないか」との噂が流れた。石原報道の陰で地方における自民党退潮の事実が隠された。

森田実さんが言う、この「噂」も真実味がある。(本郷)

List    投稿者 hongou | 2007-04-14 | Posted in 12.現代意識潮流3 Comments » 

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コメント3件

 小澤 紀夫 | 2007.06.07 22:38

 2005年に東京地検特捜部の井内顕策部長が、「マスコミは、やくざ者より始末におえない悪辣(あくらつ)な存在」とする文書をマスコミ各社に配っていたと週刊誌に報道されたことを受け、南野知恵子法相は二十八日の閣議後記者会見で「穏当に欠ける部分があった」と弁明した。しかし、「私信であり、本人も謝罪した」と述べ、井内部長を処分する考えはないとした事件がありました。
 文書には、▽マスコミの取材と報道は捜査にとり有害無益▽卑しい薄汚い動機に基づいて捜査を妨害し、犯罪支援を行っている▽マスコミほどいいかげんで無責任な組織はない-などと書かれている部分があったというものです。
 これについて野党は「国民の知る権利を侵害する重大なメディア規制だ」としており、通常国会で法相を追及する方針。
(以上は東京新聞 2005/1/28記事から)
 東京地検特捜部の井内顕策部長が言いたかったのは、マスコミが捜査段階で報道をすることで、容疑者が証拠隠滅を行なったり、自殺したりすることが過去あったので、マスコミの報道等の国民の知る権利を尊重するより、本当に悪い奴を探し出すことを優先すべき、で捜査協力してほしいと語りたかったと思われます。
 マスコミは医療のみならず、捜査においても邪魔をしているということです。

 匿名 | 2007.06.12 19:50

特捜部長の言葉には拍手喝采。
マスコミの妨害と犯罪荷担の実態を明らかにした点で功績は大きい。
是非、売国報道を行う朝日や毎日、TBSなどを捜査対象として、同局内に巣くう左翼勢力を一掃してもらいたい。

 italy hermes handbags | 2014.02.01 22:54

hermes outlet nj 日本を守るのに右も左もない | 医療現場を崩壊に招くマスコミ報道

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