2009年12月21日

社会可能性の直感・・・我々は認識を武器として生きてゆけるか!シリーズ-4  新パラダイムの点検2 可能性と不全(肯定か否定か)

こんばんは。
急に冷え込んできまし たが、皆さんいかがお過ごしでしょうか?
前回は「新パラダイムの効用2 答えを教え広める動因」を元に現実否定意識からの開放は、自らの活力上昇に留まらず、その上昇活力が周りの人々にも広がっていく必然構造を紹介させて頂きました。
今回は『新パラダイムの点検2 可能性と不全 (肯定か否定か)』を紹介します。
新パラダイムの点検2 可能性と不全(肯定か否定か) より
四方勢至氏
前々回から現実否定の意識からの脱却に伴う活力上昇を見てきましたが、この投稿では『否定』することの無意味さを生物進化に遡って点検しているのです。
では早速本文に移りましょう。
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●充足機能がなければ、不全を知覚することは出来ない。
本能や共認や観念の充足機能があるからこそ、その非充足状態を知覚する機能が必要になった。
原猿が直面した本能不全も、性闘争本能や捕食本能という充足機能に付帯する不全感覚として知覚される。しかし、性や食の本能(充足機能)それ自体では、この本能不全=壁を突破することは出来ない。そこで、より根源的な適応本能が、可能性を模索することになる。そうして、不全捨象の解脱充足機能(=新たな充足機能)が、形成された。それら全ては、適応=充足機能(or状態)の獲得というベクトルに貫かれている。

四方氏曰く、不全を知覚する事が出来るのは、その前提として充足機能があるからだと。そして進化は、本能では突破できない不全に対して、常に充足機能の獲得によってそれを突破してきた。
具体的に、本文で紹介されている原猿を事例に考えてみましょう。
原猿の本能で突破出来ない不全と、そこから新たに獲得した充足機能って何でしょう?
原猿は外敵がほとんどおらず栄養価の高い食物が豊富な樹上生活を手に入れた結果、森林を埋め尽くし食料限界まで繁殖していきます。

以下実現論より
 

かくして、樹上逃避機能を獲得したが故に死なずに、かといって縄張りもなく中途半端に生き残ることになった原猿たちは、本能が混濁して終う。しかも彼らは、絶えざる縄張り侵犯による過剰な緊張や怯えや飢えの苦痛など、全ゆる不全感に恒常的に苦しめられることになる。
(中略)
原猿がぶつかったのは単なる本能の限界ではなく、絶えず生存の危機に晒され不全感覚が刺激され続けるという意識的な極限状態であり、しかも本能そのものが混濁するという本能の不全(縄張り闘争には勝てないのに、死なずに辛うじて生きている)故に、本能ではどうにもならない(従って本能を超え出るしかない)という未明課題だったのである。

なるほど、これが原猿の不全ですね。
ではこれをどうやって克服したのでしょうか?引き続き実現論より

この様に、不全感を揚棄する為に、相手の課題=期待を自己のそれと重ね合わせ同一視することによって充足を得る回路こそ、共感回路の原点である。この安心感+が、相手+⇒仲間+共感を形成し、原猿たちは不全感の更なる揚棄を求めて、より強い充足感を与える(=得る)ことのできる親和行為(スキンシップなど)に収束していく。そこでは、相手の期待に応えることが、自己の期待を充足してもらうことと重ね合わされ同一視されている。つまり、相手の期待に応え充足を与えることは相手に期待し充足を得ることと表裏一体である。従って、相手の期待に応えること自体が、自己の充足となる。共感の真髄は、そこにある。共感の生命は、相手(=自分)の期待に応望することによって充足を得ることである。こうして、不全感に苛まれ本能が混濁したサルたちは、その唯一の開かれた可能性=共感充足へと収束することによって、はじめて意識を統合することができた。これが、サル・人類の意識の、第一の統合様式たる共感統合の原基構造である。
 

つまり本能不全に対して「相手の課題=期待を自己のそれと重ね合わせ同一視することによって充足を得る回路」=充足機能の獲得し、不全克服したのです。
これがずばり新たに獲得した充足機能
と言うことですね。
生物は一貫して、本能ではどうしようもない不全に対して、充足機能を獲得することで進化してきたという認識は重要です。
生物進化の普遍構造として、不全を否定するだけというのは有りえない。よく考えてみれば当然ですが、現実を否定してみたところで何も変わらないですよね。
再び本文に戻ります。

もちろん、その過程では、原猿初期や私権時代の様に、何の可能性も見付けられずに不全感や現実否定の意識の中に閉じ込められて終う一時期も存在する。(その結果、私権時代は、現実否定(or捨象)の感応観念へと可能性収束するしかなかった。これは、解脱充足へと可能性収束した原猿と同じ位相の時代であるとも云える。もちろん、解脱充足や感応観念では、元々の縄張り本能の不全や共認充足の不全を解決したことにならないことは、云うまでもない。)

一方で何千年、何万年というスパンで見れば、現実否定の殻に閉じ込められた時代もあれどもそれは根本的な不全を解消したことにならないですね。
私権時代の具体事例を考えてみると、古代宗教が典型ですが、序列原理を制度化した身分制度によって、変えようが無いという現実を否定し、あの世に救いを求めたという構造が上げられます。
(詳しくは「観念パラダイムの逆転6」)を参照。

何より、不全感や否定意識に閉じ込められた状態は、一定期間しか続かない。適応=充足機能(or充足状態)の獲得という根源ベクトルに貫かれて、原猿は本能不全を超える新たな充足機能=共認機能を獲得したし、極限時代の人類は適応不全を超える新たな充足機能=観念機能を獲得した。

原猿時代まで振り返ってなが~い視点でみると原猿:共認機能、人類:観念機能という充足機能を獲得してきたことが分かります。
とりわけ、人類が獲得した観念機能も実は、適応不全をを超えるための新たな充足機能だったという視点は重要だと思います。(逆に言えば充足するために観念機能が必要だったとも言えるでしょう。)
こうして見てくると、人類が今直面している不全状況に対して、次に獲得する(であろう)充足機能が見えてきそうですね。上述のように歴史を俯瞰した上で四方は最後にこう締めくくります。

本源充足の可能性が開かれた今、人類が私権不全を超える新たな充足状態=本源社会(共認社会)の形成に向かうのは、必然である。

物的豊かさ実現によって私権圧力が崩壊した現在、本源(共認)充足の可能が開かれた状況にあるというのは異論ないと思います。
私権不全、もっといえば収束不全の現在、これを克服するための充足機能とは共認充足が最大限得られる方向、つまり本源(共認)社会の形成に向かうというのは納得です。

List    投稿者 kichom | 2009-12-21 | Posted in 12.現代意識潮流5 Comments » 

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コメント5件

 地球温暖化と環境問題の真実 | 2010.07.25 9:41

地球温暖化と環境問題の真実

地球温暖化と環境問題の真実の情報です

 wacky | 2010.07.27 23:15

>かつては市場の成長促進媒体だった「アート」は、市場が拡大限界を迎えた現在、生き残る為には「如何に社会課題と結びつけるか?」という現実課題に向き合う必要が出てきている。
最近のアート界にはこのような潮流があると気付けて、これからのアートのあり方に可能性を感じます。昔のアートの印象は、最終的には金になるか否か(食べていけるか否か)という尺度があったように思います。
社会問題について考えるにあたって入り口にアートを持ってきて、現実課題を最終的にもってくる構造は気付きになりました。現実の課題(目の前の課題)に対して見てみぬ振りをして、自己陶酔に浸る形からの転換期なんですね。
最後に質問ですが、写真の選定に独特の志向を感じます。見る方としては考えさせられるのですが、選定のポイントがあるのでしょうか?

 yosshi~ | 2010.07.28 3:51

wackyさん、コメントありがとうございます☆
>現実の課題(目の前の課題)に対して見てみぬ振りをして、自己陶酔に浸る形からの転換期なんですね。
→現実の課題を直視して、変わり続けなければ、
何事も外圧に適応できず、淘汰されるということです。それは、アートの世界も同じことが言えるのですね!
>写真の選定に独特の志向を感じます。見る方としては考えさせられるのですが、選定のポイントがあるのでしょうか?
→この写真は、『東京デザイナーズウィーク』というイベントのコミュニティーアートを引用させていただきました!ちょうど、背後に国会議事堂も写っており、政治についても触れている記事なので、その辺りも意図して選びました☆

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