2022年04月14日

【日本の活力を再生する】“就活”をつくりなおす企業2~「人材を育てる」が勝ち筋~

【学生と企業の意識のズレ】

Z世代の学生は、良好な人間関係を求める一方で肯定感が極めて低く、「まわりに認めてほしいけど、自分に構いすぎて欲しくない」という特徴を持っています。≪“就活”をつくりなおす企業1~人間関係に固執するZ世代たち~(http://blog.nihon-syakai.net/blog/2022/03/13270.html)≫

そんななかで企業は、「人材の呼び込みと獲得/定着して働いてもらう」ことに注力しようと、ホワイト企業認定(https://jws-japan.or.jp/recognition )やライフ・ワーク・バランス認定(https://shem.or.jp/tokyo%EF%BD%B0life-work-balance)を得ることで社内環境の良好さをアピールしようと必死になっている。というのが、世間一般的(マスメディアが流している)な見方かと思います。

ですが、実態として起きているのは、学生意識と社内環境(ゆるい企業)のズレから生まれる「人材育成不足/新人の不安」といった事象です。≪“就活”をつくりなおす企業(番外編)~離職率のあがるホワイト企業~(http://blog.nihon-syakai.net/blog/2022/04/13304.html)≫

【経営者はなにを想う】
上記したような事象を受けて、企業の“経営者”は人材に対してどのようなことを考えているのでしょうか?

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・鍵となる人材の獲得を懸念しているCEOは年々増加、直近では8割まで上昇。(『ビジネス2.0』の視点)(https://blogs.itmedia.co.jp/business20/2020/11/ceoaiit.html
・CEO意識調査、日本は従業員エンゲージメント注力の傾向(https://www.advertimes.com/20210524/article351199/

2つの調査結果から分かるのは、経営者含め企業のリーダー層は、いつの時代も「企業の経営層/リーダー層をいかに育てられるか」を考えています。社会で闘える人材を育てる/生き抜いていける力を身に付けさせる≒「育成」に頭を使っていると思います。(世間一般論とされている、ゆるい企業づくりをアピールポイントとして打出して選ばれようとするなどといった低い次元には、経営者はいないのです。)

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高卒を育て上げる(https://lab.jinjib.co.jp/archives/1256)【株式会社一門会】

≪人手不足だからこそ、人に時間と労力をかけないと、中小企業は生き残っていけません。研修する人の人件費、研修内容も考える時間もないし労力が惜しい、という意見も分かりますが、そこを頑張って人材を育てていくことが不可欠であると考えています。企業間での人の取り合いや、人手不足による人件費の高騰で中小企業は疲弊しています。大企業にはできない細やかな採用から人材育成の仕組みを構築しなければなりません。≫
≪社会人1年目を迎えた18歳の若者をどれだけ一人前に育てられるかを挑みたいです。大卒も中途も離職のリスクは同じくあります。4月時点社会で働く状態になっていない高卒者を、いかに働くベクトルにするかは1年かけて取り組んでいます。≫

高卒採用再始動で採用危機を脱出!(https://lab.jinjib.co.jp/archives/1101 )【株式会社オクジュー】

≪採用をしていると、高卒の方が優秀なのではないかと思うこともしばしばあります。施工現場からも「一生懸命やっている」と聞いていますし、現場で周りの社員が話を聞いて面倒をよく見てくれています。…若手採用において、高校生ほどエネルギッシュで素直さを兼ね備えた存在はいないのではないでしょうか。≫

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【「人材】を育てる】

縮小傾向の人材市場を企業間で競い合い奪い合うといった次元から、人材を育て上げる・企業/社会のリーダーを輩出していくといった次元へ、経営者は既に向かい始めています。

事例では、高卒採用に力を入れている企業を紹介しましたが、大卒高卒関わらず、これからの企業に求められるのは「人材育成力」なのではないでしょうか。就活という一点の切り口のみで人材を見るのではなく、育成や社会づくりという広い視点から人材を見る。日本の就活市場(学生と採用者の意識)は、いち早くここへ転換していくことが求められます。

List    投稿者 fuji-m | 2022-04-14 | Posted in 12.現代意識潮流No Comments » 

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