2010年05月03日

4/29なんでや劇場レポート「観念力とは何か?」(2) 観念回路を形成するのは反復千回

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画像は「アディの撮影日和」さんからお借りしました。
●観念力とは何か?
まず、(若干狭いが)言語能力とは何か? を明らかにする 
  
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動物の鳴き声と人類の言語との違いは?
動物の鳴き声は例えば、危機であることを伝えるだけだが、人類の言語は同じ危機状況でも、より具体的に正確に伝えることができる。より正確に伝えるためには、豊富な語彙が必要であり、漢字や語彙を知らないということは動物の鳴き声に近づいているという見方もできる。
赤ん坊からの言語能力は、①聞く→②話す→③読む→④書く、という順序で形成される。
ここで、言語能力を考える上で不可欠の前提条件がある。
最初の「聞く」段階から、言葉は記号に過ぎず、無秩序そのもので統合されていない。言葉の機能は左脳にあるらしい。元々は右脳にある共認機能(表情や身振り・手振り)で意志相通を図ってきた。そこに言葉という記号が登場したわけだが、右脳は共認機能で占められているので、必然的に言葉(記号)の機能は左脳に出来上がったと考えられる。

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ところが、共認機能と言語機能との間には断層が存在する。右脳の共認機能→左脳の記号に対して意味や解釈を付加しないと、記号は何の意味ももたないという断層である。これが言語能力を考える上での不可欠の前提条件である。
一方、①「聞く」、②「話す」を可能ならしめるのは動物にもある学習本能であり、その方法論は反復である。ex.親の話す言葉を真似して繰り返す。
注目すべきは反復という点である。
江戸時代以前の人々の言語能力は現代人よりもはるかに高かったが、そのテキストはほとんど論語だけだった。それだけを10年~20年と繰り返していた。戦前までは論語千回が言語の学習方法であった。また「門前の小僧、習わぬ経を読む」という格言があるが、これらが示していることは意味内容を理解しているかどうかは関係なく、反復によって覚えるということである。つまり、論語千回による暗唱で完全に脳に定着してしまえば、他の書物を読むことも書くこともできるようになるということである。
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このように言語能力において反復が決定的に重要な役割を果たしている。
1.言語能力の原点である「聞く」「話す」の段階で、共認機能と観念機能の間に断層がある。
2.次に、話し言葉と書き言葉の断層が生じる。話し言葉(おしゃべり)は日常至る所で発生するが、読むことが必要になる場面は限られている。趣味、仕事上の必要、思考上の必要がなければ読まない。
3.書くという行為にはさらに大きな断層がある。読むだけなら新聞やネットを読む人はいるが、投稿はしないのが大半である。よほど切迫した必要がなければ書くことはない。
このように①聞く②話す~③読む~④書くの間には、必要度(断層度)に大きな落差が存在している。
以上の仮説を、言語能力からさらに絞り込んだ国語能力(国語の試験ができるかどうか)について検証してみる。
⇒国語の成績が良かった人は共通して、子供の頃に絵本や昔話の読み聞かせ、落語や三国志などを繰り返して読んだ経験を持っている。このことは国語能力を形成するのは反復千回であることの証明である。
国語の試験でも全体のストーリーや結論がわかるから設問に対して正解が出せる。一個一個の文章や文字しか見ていなければ、大きな幹を捉えることはできず正解に至らない。
どうして、話の大きな流れや幹を掴めるようになったのか?
共認回路も、起こった出来事やストーリー性をもっている。単語や漢字を覚えることよりも、まとまった文章全体を暗唱する方がやさしいのもそのためである。ましてや「あ」「い」といった文字を覚えることは共認回路と何の繋がりもない。現在の国語教育の決定的な誤りは、文字・漢字という共認回路から一番遠い所から始まっていることである。
まとまった文章を反復して暗唱すれば、ストーリー全体が脳に定着する。国語が得意な人の事例に出た、絵本や昔話の読み聞かせ、落語や三国志もストーリー全体として覚えている。そういう回路が出来ているから、国語の問題文を読んでも話の幹をつかめる。
このように、国語能力も含めて言語能力を上昇させる根本回答は反復である。一つのテキストを繰り返して、暗唱できるレベルまでもっていかないと、使える所まで定着しない。
なぜ反復千回が必要なのか?
共認機能と記号との断層を埋める(記号の意味や解釈を掴む)のが観念回路だが、その観念回路を形成するためには反復が不可欠だからである。そうでないと観念を使いこなすレベルまで至らない。

(続く)

List    投稿者 sinkawa | 2010-05-03 | Posted in 12.現代意識潮流1 Comment » 

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コメント1件

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