2022年05月17日

【日本の活力を再生する】“生産性”をつくりなおす企業~会議体デザインから始める働きがい改革~

「まん防」も明け、コロナの波が段々と落ち着き始めていますね。一方、コロナを機に加速したテレワーク、出社率削減、Web会議の活用、などなど。オフィスに行かずに仕事をすることを推進する企業、もしくは対面議論とテレワークの二刀流という企業も多いかと思います。

テレワークにおいても、Web会議においても、対面会議においても、“生産性”の高さが問われはじめています。

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◇サイバーエージェント
サイバー流、15分ウェブ会議/週1回、議論に集中し即決 「月7時間」他の仕事に

◇トヨタ
トヨタの会議は30分

◇ソフトバンク
「会議は1時間」という常識が生産性を下げる。会議は「15分×2=30分」が原則である。

『みんなが自分で考えはじめる 「15分ミーティング」のすごい効果』ミーティングコンサルタント・矢本治氏

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ここで着目すべき視点は、会議手法そのものではなく、

なぜ改めて会議体が見直されているのか?

という点かと思います。テレワークやWeb会議の導入によって、以前と比べると、かなり働きやすくなりました。
まさに、“働き方”が変わりましたね。しかし、個人が働きやすくなった一方で、企業集団としての働き方はどのようになっているでしょうか。

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「働きがい改革」道半ば(https://www.nikkei.com/article/DGKKZO60470400R00C22A5MM8000/

(抜粋)

日本企業の労働環境が改善する一方で、働き手の仕事への充実感や達成感といった「働きがい」が高まらない。1人当たりの労働時間は2020年に16年比で100時間減るなど働きやすくなったものの、仕事に熱意を持ち会社に貢献したいと考える社員の割合は6割弱と世界最下位にとどまる。・・・「仕事をしていると活力がみなぎる」「夢中になる」といった項目の数値が18~22年まで低迷している。・・・「責任ややりがい」「経営陣に対する信頼」といった項目で21年の数値が15年よりも低下した。

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“働きがい”は、個人が仕事に対して持っている熱量ややりがいであって、集団とは関係ないのでは?と思う方もいるかもしれません。間違ってはいませんが、その一面だけで仕事を捉えてしまう、もしくは、そう捉えさせてしまうような企業運営ならば、意識転換が必要になってくると私は考えます。

働きがい≒どれだけ仕事の生産性を高め、集団としての成果・評価を生み出せたか。
生産の質を高めることは、企業という「生産集団」としての質を高めること。

わたしは“働きがい”とはこういうことだと捉えています。
そしてここに、会議体が見直されている理由があると思います。集団のひとりひとりが集まる場、「会議」の充実度・成果度・生産性を高めていくことが、仕事の質を高め、集団としての質を高めていく。

序盤に紹介した会議体デザインの記事や、書店に置かれているハウトゥー本も、この視点で読んでいくと、新しい気付きがあるのではないでしょうか。

List    投稿者 fuji-m | 2022-05-17 | Posted in 12.現代意識潮流No Comments » 

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