2010年12月22日

新しい潮流シリーズ-6 ~新しい潮流4 『言葉それ自体が引力を持ち得ない時代』~

新しい潮流シリーズということで、これまで5回に亘り、『るいネット』の秀作投稿を紹介してきました。今回はその第6弾です。
過去投稿は↓こちら
新しい潮流シリーズ-1 ~社会収束1 『評価共認が生み出す同類圧力』~
新しい潮流シリーズ-2 ~社会収束2 『私権圧力を超えた外向収束の潮流』~
新しい潮流シリーズ-3 ~新しい潮流1 『社会捨象→不全捨象の充足基調(’70・’80年代)』~
新しい潮流シリーズ-4 ~新しい潮流2 『私権統合の崩壊と社会収束の潮流(’ 90・’00年代)』~
新しい潮流シリーズ-5 ~新しい潮流3 『社会不全⇒認識欠乏の蓄積』~
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以下新しい潮流4 言葉それ自体が引力を持ち得ない時代からの引用です。

30年来の思想不信によって、古代以来連綿と精練されてきた言葉群が、全てダメになり、捨象されて終った。新しい言葉=実現論も荒削りで未だ普遍性を獲得していない。現代は、言葉が崩壊し、言葉が捨象されてゆく時代であり、そこでは新しい言葉も弱い力しか持ち得ない。
例えば、若者は明らかに言葉を捨てて仲間に向かっている。とすれば現状は、言葉よりも仲間(共認orつながり・広がり)の方が引力が強いという事は、疑う余地がない。だからこそ、知人連鎖でなければ言葉を伝えられず、人と答えが一体のまつりでないと人は集まらないのだ。

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「古代以来連綿と精練されてきた言葉群」とは近代思想のことです。
近代思想の成立の背景は以下
市場=万人の私権闘争の場が開かれる事によって、私権の現実の可能性が一部開かれたが、逆に私権格差は拡大し、村落共同体や、人々のつながりは崩壊し、人々の苦しみや共認非充足もより拡大してゆく。その過程で私権闘争の場が開かれたという現実に照応して登場したのが近代思想である。つまり近代思想は、「神」に代わって私権主体である「個人」を絶対的な位置に置き、同時に失われてゆく本源価値を「平等や博愛」という観念によってそれをつなぎとめようとしたのである。
知識人の操ってきた観念群 
私権獲得の主体として登場した近代思想は、‘70年貧困の消滅→私権意識の衰弱によって、敢え無くその力を失って(捨象されて)しまいました。
しかし現在は、言葉よりも仲間ではあるが、どうも共認充足に先行して、人そのもの(の引力)に向かっている様にも見える。

そこには、共認欠乏(本源収束)と外向欠乏(外向収束)の二つの引力が働いている。
共認機能は、原理的に人が居ないと作動しない。従って、共認充足に先行して先ず人を求めるのは、原理的に当然の様に見える。しかし、通常、周りに人(友人や仲間)が居るのが当然の状態なのであって、まず人を求めるというのは異常である。実際、携帯やネットやサークルで相手を求めるのは、関係閉塞型に多い現象であり、共認充足している実現派はネットで相手探しなどしない。
結局、多数派に刻印された異常な共認非充足の状態が、共認充足に先行して人を求める根深い人欠乏を作り出し、人こそが(共認充足に先行する)最高価値であるという空気をも作り出している。それは事実であるが、しかし、それが人類史上の異常事態(但し、間違ってはいない)であることも、忘れてはならない。

身近な友人や仲間とは、残存する私権規範や私権観念が邪魔をし、共認欠乏を充足させることができない。それゆえに「脱仲間」の意識の高まりが象徴しているように、外向欠乏が、広く社会空間の(しがらみのない)人に向かわせたのです。
このことは、内識機能の共認非充足状態を捉えた外識機能が作動し、社会空間に共認充足の可能性を求めていったということでは、間違ってはいない(可能性の一つである)ということです。「異常」なのは、身近な人達との共認充足を捨象し、一気に社会へ飛び越えたというところだと思います。
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若者達の多くは、身近な友人や仲間との会話には、出来るだけ価値判断や主体性を表さない言葉:若者言葉や文字:丸文字や、ギャル文字などを用いるようになり、難しい言葉は敬遠されていきました。参考:分かり易い言葉=誤魔化しの言葉授業収束、素直さ、仲間収束、表層化、遊びを企画できない・・・新世代の「主体性の喪失」
他方、外向欠乏(社会探索)が、分かり難い構造認識よりも、先ずは具象的で分かり易い人に向かうのは、当然で、これは正常である。そしてそこでも、その人の言葉ではなく、行間にある潜在思念(その人が何を感じ、何をしているか、あるいは熱意や自信や感性、一言で云えば“輝き”)に注目している。
要するに、人こそ外向基調の最大の対象であり、かつ、共認機能に先行する最高価値である。何よりもまず人という、この人欠乏こそ本源収束の基軸を成すもの(あるいは真の民主主義の基礎を成すもの)であり、集客欠乏やひいては演場社会の基礎を成すものである。
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最近ネットサロンでは、学生であるけれども既に起業している方や、将来起業したいと志をもって、学外の社会人も交えたいろいろな集まりに参加されて将来に役立つ情報収集をされている方の参加が増えてきています。彼らは、意図的に現実の期待圧力に未を晒すような行動に出始めています。そして彼らは、単に“輝いている人”やその人が話す経験だけではうまくいかないという現実も分かってきており、そこに物足りなさも感じています。今、彼らが求め始めているものは、その現実の課題を突破することのできる、つまりは力を持った言葉であり、その基盤となる認識へと移り換わってきていると思われます。

List    投稿者 sashow | 2010-12-22 | Posted in 12.現代意識潮流5 Comments » 

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コメント5件

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