2009年01月20日

テレビやゲームは人間の脳を破壊する

『株式日記と経済展望』の2009年1月18日の記事は「テレビ脳では、他人との会話ができない、本も読めない子供ができる」 というものである。
そこでブログ主2005tora氏は、「最近の母親は、赤ん坊に話しかけることを忘れ、テレビに子育てさせ、テレビ脳では、他人との会話ができない、本も読めない子供ができる」と警鐘を鳴らしている。この指摘は正しい。
いつも応援ありがとうございます。

にほんブログ村 政治ブログへ


『JANJAN~「あるある大事典」騒動、テレビの害毒は「協力金」』2007年2月7日からの引用。 

いま日本社会が音を立てて崩壊している元凶は、テレビであろう。大人の場合は、いったん身につけた知性を、テレビによって失うから「白痴化」であろう。
受け身だけで楽しめるのがテレビだ。寄席を考えてみよう。客が全くの無表情だったら、落語家でも何でも、まったくつまらない。講談・浪曲等を含めて、聴衆の盛り上がりによってこそ、感動が得られるのだ。笑ったり泣いたりすることによって、聴衆も芸に参加していると言える。
演劇も同じことだ。舞台俳優は、いつも客の反応を気にし、盛り上がらないときは、その理由を考えるという。映画になると、観客の反応が演技者に伝わることはない。それでも時間をつくり、切符を買うというのは1つの行動である。それによって映画館という特殊な空間に入り、映画という絵空事の世界に入り込む。
テレビは、こうした能動をすべて捨てさせる。与えられたものの中から、楽しいものを選ばせるだけなのだ。その瞬間、面白くなければリモコンのボタンを押してチャンネルを変えるだけでいい。こういう生活に慣れきってしまうと、人間は自らの行動によって状況を切り開くことを忘れる。政治の流れを変えるために、投票所に足を運ぶことすらしなくなるのである。
子どもの育ち方はとくに重要だ。ヒトは他のほ乳類と比べて、胎内での成熟度がきわだって劣っている。他のほ乳類並みの完成度で誕生となるためには、倍の妊娠期間が必要だという。未完成品として生まれる新生児の中でも、とくに劣っているのが大脳皮質の発達であるらしい。その大脳皮質は、母親らとの対話の中で完成する。
赤ん坊は言葉が分からないのに、母親が語りかけるのは、大脳皮質を育てるための本能なのである。テレビに慣れきった母親は、赤ん坊に話しかけることを忘れ、テレビに子育てさせる。その結果、テレビ番組の楽しさだけにしか反応しない「テレビ脳」ができるという。テレビ脳では、他人との会話ができない、もちろん本も読めないと考えられている。「耐える」などは死語になり、代わりに「キレる」「ムカつく」という「新生語」ができた。人々はすぐにキレて、ナイフなど持ち出す。
 『本が死ぬところ暴力が生まれる――電子メディア時代における人間性の崩壊』(バリー・サンダース著、杉本卓訳、新曜社)という本が刊行されたのは1999年。電子メディアの普及によって、識字による自己形成が喪失したと説くこの本はほとんど話題になっていない。それこそ21世紀日本社会の危機であろう。

人間の認識能力は、本能機能⇒共認機能⇒観念機能と塗り重ねられて形成されているが、母親との対話が共認機能⇒大脳皮質の形成に決定的に重要なのは指摘の通りである。
それに加えて子供の成長過程での遊びという観点から考えてみたい。自然や仲間などの多様な外圧に対して頭と身体を使う遊びでは、本能⇒共認⇒観念回路が無数に働く。従って、脳回路が健全に成長する。遊び体験の中で物事を計画する能力や先読み能力が身についていく。
ところが、テレビは上記の記事にあるように、一方的な情報の垂れ流しで、大脳皮質、とりわけ言語能力や計画能力を司る前頭葉が働かない。大宅壮一が「一億総白痴化」と警鐘を鳴らしたのは正しかったのだ。
テレビゲームはさらに破壊的である。テレビゲームは単一のストーリーしかない。つまり、ゲームをしているときはごく一部の脳回路しか使っておらず、テレビゲームばかりやっているとその回路しか作動しないように固定化してしまうとのことである。
『るいネット』「ゲーム脳」より引用。

子どもの脳波を計測してみると、幼稚園や小学校低学年のころから週に4~6回、1日2~7時間テレビゲームをやっていたという人は、ほぼ例外なくアルツハイマーの人と同じ脳波の特徴を示しました。
人間の脳はおよそ10歳までの間に完成していきます。この大切な期間に毎日何時間もテレビゲームをやっていると、脳回路が単純化されてしまい、その結果、特定の回路だけが強化され、その他の部分の神経回路を使わなくなるように脳が習慣化されてしまうそうです。
「少なくとも18歳までは、テレビゲームをしないほうがいいでしょう。18歳を過ぎれば、自分の意志でテレビゲームをやめられる状態まで脳が発達します。その意味で、子供の脳に対する親の責任は重大なのです」と森教授は言っています。

このように、TVやゲームは脳の破壊装置であると言っても過言ではない。
とりわけTVの問題性は世論支配以前に、脳の破壊装置であるという観点から取り上げられて然るべきである。
(本郷猛)
るいネット
メルマガ

List    投稿者 hongou | 2009-01-20 | Posted in 12.現代意識潮流1 Comment » 

トラックバック

このエントリーのトラックバックURL:
http://blog.nihon-syakai.net/blog/2009/01/1005.html/trackback


コメント1件

 2013 hermes bags | 2014.02.02 13:14

hermes annahmestellen 日本を守るのに右も左もない | 「国際金融資本家」と「ロシア革命」

Comment



Comment