2010年06月30日

6/27なんでや劇場レポート「日本人はいつ物を考え出すのか?」(5) 本能的な秩序収束⇒課題収束⇒草の根共認⇒ネット収束

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日本人は物を考えたことがあるのか?

日本人は物的な工夫思考は得意。身近な集団をどうする?ということも考える。ところが、社会的な思考力は貧弱で、「国家・社会をどうする?」ましてや「世界をどうする?」などはほとんど考えたことがない。

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米中欧崩壊状態でも、日本人がいきなり世界構想にチャレンジしても無理。そこで取る対策は日本人の体質から見て半鎖国政策(米中欧とは鎖国し、共同体的な諸国と細々と貿易して生き延びる)だろう。それでも「国家をどうする?」を考えないと話にならない。
改めて、歴史的に振り返ってみると、
縄文→弥生の転換期には、大陸の敗者受け入れで何も考えず。
弥生→大和の転換期には、朝鮮半島からやってきた正規軍の圧倒的な力を見て、服属することに決定
元寇や秀吉の朝鮮出兵では戦うという決断をしたが、
黒船来航では始めは尊皇攘夷だった同じ人物たちが、西洋列強との力の差を知り、脱亜入欧へコロっと転換(脱亜入欧は西洋文明を取り入れただけで自分たちで物を考えたわけではない)。
そして、第二次世界大戦で敗北して、GHQに服属
これまでの日本の歴史は、力の論理で説明できる。
日本人が多少なりとも物を考えたのは、外圧=力が働いた時だけであり、その時の判断は戦うか服属するかのどちらかで、ほとんどは服属するという結論に流れる。そして、これまでの外部勢力は常に彼らの秩序を持っており、それを日本に植え付けてきたわけである。

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今回は、力の外圧ではなく、力の空白状態、つまり力の原理の崩壊=世界の秩序崩壊という、嘗て経験したことのない状態である。
秩序崩壊は、本能⇒共認⇒観念の意識構造上、とてつもなく深い位置にある。本能は一つの秩序体系そのものであり、秩序崩壊は本能にとって絶対にあってはならない事態である。人々が秩序収束しているのはその適応本能の働きである(嫌煙やマナーファシズムなどもその歪んだ事例)。秩序収束から更に進んで課題収束に向かっている。昔は遊び第一だった学生が今や授業にほとんどが出席するのも、企業でも今や7~8割の社員が定年までこの会社に勤めたいと言うのも、課題収束の現れである。
このように、秩序崩壊は本能を直撃する⇒新たな秩序構築のためにどうする?という思考が本能的に登場する。この本能的に発生する問題意識は、どんな場面で登場するか?

飲み屋でも、数年前までは女や遊びの話ばかりだったが、今やどのテーブルでも仕事や部門の話に変わっている。遊び→仕事や集団の話に数年間で大転換したわけである。
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このような草の根の共認形成が、企業だけでなく身近な地域集団でも起きる。そして、小さな共認形成の場が社会の至る所で無数に形成されるはずである。そこでの課題意識(秩序形成をどうする?)に対する答は新聞やTVにはないので、草の根の共認形成はネットに収束する。そこに至って初めてネットの共認形成力がマスコミの共認形成力を打倒する。
その過程のどこかで勉強会や劇場などの場が作られるが、原点として重要なのは、場が与えられるのではなく、本能的に至る所で共認形成の場が作り出されるということである。そこではネットの情報も草の根の共認形成の場にフィードバックされる。そして、この草の根の共認形成⇒ネット収束がマスコミを打倒することができれば(社会統合の)事は成ったも同然であり、残る問題は政治過程をどうする?といった手続き上の問題にすぎないことになる。
今後の追求すべきテーマとして、次の3点の問題が残っている。
マスコミが主導権を失ったとしても安心はできない。∵現在のネット界の大半は旧観念(近代思想)に囚われているからである。これを突破しないと、新秩序は構築できない。
草の根共認、そこでの人々の問題意識、状況認識はどういう中身で、どういう変遷を辿るのか?
社会を統合するためには新理論(⇒人類の意識構造・社会構造の解明)が不可欠だが、草の根の共認形成とネットから新理論が形成されるのか否か? また、新理論を欠いた政治革命路線は危険性を孕むが、そこに絡め取られる可能性もある。

課題も見えてきました♪ 次回も乞うご期待

List    投稿者 gabor | 2010-06-30 | Posted in 12.現代意識潮流2 Comments » 

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コメント2件

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