2022年04月07日

【日本の活力を再生する】“就活”をつくりなおす企業(番外編)~離職率のあがるホワイト企業~

こんにちは!
前回の記事では、“就活”を切り口にZ世代の意識潮流を探りました。

シリーズ2では、就活する側ではなく採用する側=企業経営者の意識に迫っていこうと考えています。
が、最近ネットニュースやテレビでもトピック化されてきた興味深い事象があったので、紹介したいと思います。

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「ゆるい大企業」を去る若手たち。ホワイトすぎて離職?働きやすいのに“不安”な理由

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≪「若手の離職率がどんどん上がっている。しかも、社内では優秀とされる若手が辞めるケースも多くて、離職のアラームを察知できない」(小売大手の人事担当者)≫

≪高い倍率を勝ち抜いて大企業に入社した若手社員の間で、早期離職が増えているというという話をよく聞くようになった。若手の離職と言えば、長時間の残業やパワハラが横行する「ブラック企業」が頭に浮かぶ。一方、大企業では、労働時間の縮減とコンプライアンスが徹底されている。ではなぜ、若手社員は職場を去るのか?≫

≪労働時間は大幅に減少/叱られたことがない新入社員「4人に1人」

職場の風土自体も急速に改善しつつある。「休みが取りやすい」や「副業や兼業をする人に肯定的な職場である」、「失敗が許される職場である」などと回答する割合は、直近の新入社員が最も高かった。このように、現代の職場環境は「ゆるくなっている」と言えるだろう。≫

 

≪「ゆるい職場」で醸成される焦りと不安
「社外で通用しなくなるのでは、と思っていた。会社の人間関係が良いので居心地は良いが、本音ではこのままではまずいと感じている」≫

≪不安の背景に「社会的な活動」の経験
職場環境を「不安」に感じているのも、入社前の社会活動経験が多かった層だということだ。在学中から社会的活動を多く経験してきた若手が、「ゆるい職場」の中で、より一層「会社は満足できるが、不安」という状況になっていることが示唆されている。「学生時代にできたようなわくわくする経験が、入社した今の職場ではできないかもしれない」──。≫

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この事象を見るうえで何点か視点を提供したいと思います。

・Z世代の性質
⇒前回記事でもあるが、Z世代は自己肯定感の低さが際立っています。一方で、良好な人間関係には固執している。要するに、「構ってほしいけど、(近すぎる距離で)構ってほしくない」という性質を持っている。また、叱られないことを“自身への無関心”と捉えてしまい、不安に陥り、自分は必要とされていないのでは?と感じてしまっているようにも思える。

・人材育成を出来ない職場
⇒新入社員を持つ先輩社員たちも、難しい状況に置かれている。“ハラス(メント)”に縛られ、単純な指導をすることすら、やりにくい状態。自然と“無関心な先輩”が出来上がってしまう。

・企業運営に苦しむ経営層
⇒「社会で役立つ人材づくり」。経営層は、人材に対して常にここを意識しています。新人は離職、職場は育成環境ボロボロ、一番苦しめられているのは経営者なのでは?

上記の視点を踏まえて、皆さんもう一度ネット記事を読んで、ぜひ深掘りしてみましょう。

List    投稿者 fuji-m | 2022-04-07 | Posted in 12.現代意識潮流No Comments » 

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