2014年05月09日

自給期待と日本の近未来18 ~気づき編~

本シリーズ『自給期待と近未来』は番外編も含め、18回に及ぶロングラン企画となりました。前回は、これまでの17回分の記事をまとめた総集編という形で、記事を紹介しましたが、改めて振り返ってみると気づきと学びの詰まったシリーズとなりました。そこで今回は、記事を作成していく中で得た気づきを紹介します。

日本で生起した自給期待は社会を生き抜く突破口


これまでは資本力を背景に政治家、官僚、マスコミを操り金貸しが社会を動いてきました。また、近年では、金貸しが法制支配を強めた結果、特権階級の暴走が目に余る形で顕在化してきました。それが、アベノミクス、TPP、増税の導入や昨今の不正選挙という形になって現れてきました。本シリーズを通じてこれらの現象を追求してきましたが、これらの政策は大衆から冨を搾取するために画策されたものであることがわかりました。

 

 このように特権階級たちは、大衆から搾取する手法を模索する一方で、大衆は、不正選挙を契機に「お上にはまかせられない」「自分たちの場は自分たちでつくる」という自給期待を生起させました。この自給期待の生起によって、市場縮小の時代でも、金儲け1点の狭い思考であるが故に打つ手がなくなった金貸したちにとって、存続の危機に拍車をかける形となっていることがわかりました。また、大衆たちは今までは要求や否定の運動を起こすだけで何も実現してこなかったことを直視し、近代観念を軸とした金貸し支配の構造を識り、それを突破する可能性を模索し始めたことが気づきでした。

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世界に目を向けると脱金貸し支配の動きは見られますが、日本で生起した自給期待は大衆発であり、健康・食品・医療の追求に見られる体制には依存しない自考型の動きは最先端の現象としてとても可能性を感じることができました。

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 秩序崩壊の危機から追求力の時代へ

お上の暴走が生み出した不正選挙は、大衆にとって社会秩序の崩壊という危機感を強く生起させました。この秩序崩壊という生命にとって最大の危機を向かえたことで、全大衆的に一気に『なんで?』『どうする?』という追求気運が高まり始めていることがわかりました。

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そして、同類(仲間)への期待に応えるためには資本の力ではなく、自考し追求する中で答えを見出す力が必要な時代へと変化したことで現代の制覇力が「資本力」から『追求力』へと変わったことが気づきとなりました。

制覇力が資本力の時代では、一部の限られた冨を獲得した者が社会の中心を支配してきましたが、追求力の時代では、サル時代から培われてきた追求力が母体となっているため誰しもが持っている能力で有り、その能力をみんなのために役立てる者がリーダーとなれることがわかりました。
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 共同体の実現に向けて

これまでは、人々は比較的自分の力で実現可能な健康や食・医療に可能性収束してきました。しかし、現在は農業や地域ネットワーク作りで見られるような、「自分たちの場を自分たちでつくる」というみんな追求して充足できるものを考える取り組みが増えてきました。このように追求圧力の上昇する中で、実践する取り組みも増加していけば、共同体の実現の可能性も高まっていくのではないかと感じています。


最後に

本シリーズを通じて、自給期待を生起させた大衆は、金貸しの煽りに反応せずに、自分たちがこれからどう生きていくのかを考え始めたことが大きな可能性だと感じています。そして、特権階級にぶら下がることのない『自分たちの場を自分たちでつくる』この自給期待こそ共同体の実現に向けての萌芽を感じさせてくれる現象だと改めて感じさせて頂きました。

今後は、金貸し支配に左右されずに自考し始めた大衆たちが、新しい社会の実現にむけてどうしていくのかを考えていきます。次回シリーズでは『脱市場社会に向けた追求気運』と題して、大衆の動き、企業の動き、自治体の動きなどを調査しつつ、脱市場社会に向けた可能性を追求していきます。

お楽しみに!

List    投稿者 nihon | 2014-05-09 | Posted in 12.現代意識潮流No Comments » 

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