若者のホットワード「蛙化現象」に迫ってみました!その本質とは?
ここ最近、主に10代~20代の若者の間で、「蛙化現象」という現象が起こっていることをご存じでしょうか?
主に、「恋愛関係」で起こるということが始まりのようですが、よく調べると「友人関係」でも「仕事」に対しても起こるというのが事実のようです。そこに今の時代を生きる若者の意識潮流を感じます。
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●「蛙化現象」とは?
「蛙化現象(かえるかげんしょう)」は、片想いの相手が自分に好意をもったり、振り向いてくれて両想いになった途端に、相手のことに興味が無くなってしまったり、冷めたり嫌いになってしまう現象のことです。
「気持ち悪い」と感じたり、嫌悪感を抱いてしまう場合もあります。
(引用させて頂きます)
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なぜ、そうなってしまうのか?
特に恋愛関係においては、【自己肯定感の低さ】がそうさせてしまう原因という分析が一般的なようです。
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原因:自分に自信がない人
蛙化現象では、自分のことを好きになった人を受け入れられない状態になります。自分のことを認めてもらえると嬉しいと思うのが一般的ですが、そう思えないのは、自分に自信がないからだと考えられます。つまり、自己肯定感の低い人ほど蛙化現象になりやすいとも言えるでしょう。
(引用させて頂きます)
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また、恋愛系だけではなく、「仕事」に対しても起こってしまうそうです。
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「大好きな仕事だったのに、成果が出てから興味がなくなった」
「憧れていた会社なのに、入社して内部を知ってからギャップを感じてしまった」
「必死で面接に受かったのに内定をもらったとたん向上心がなくなった」
漠然とこんな現状に不安を感じて、転職に踏み出す人は少なくありません。
こんな状態が仕事の蛙化現象なのです。
この場合は、相手(企業)から受け取る好意というより、理想と現実のギャップに直面した時に多く見られるんです。
「この仕事が自分の生きがいだと思ったのに違った」
「もっと楽しい仕事だと思ったのに、地味でつまらなかった」
なんてものは、入社して仕事を覚えて始めてから陥りがちです。モチベーションの上がらない仕事では全力で集中出来ませんし、評価されないことにも焦りを感じません。
(引用させて頂きます)
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実際に、その現象に共感する20代の若者の意見としては、
・「何かがうまくいっても、次は失敗しちゃうんじゃないか」と不安になる
・「(嫌われる前に)予防線を張っておきたいという意識が常にある」
・自己肯定感が低いというわりには、「こんなダメな自分を…」の前提にはもっとできる「理想の自分」がいないと成り立たないのでは?という意見には、「本当はできるんだと思っておかないと自分を保てない」という気持ち
など、自分を守る意識が非常に強いようです。
今の若者世代は、情報を得るときも「自分用」にカスタマイズされたものの中で、広く浅く、まずは表面的になぞることが当たり前となっていて、深く、繋がっていくことからは遠ざかってしまう。だから、いざ相手を深く知る機会、仕事でも現実を知る機会になると、怖くなって「自分は違う」「それはいい」と、【相手との関係を遮断してしまう】方向にいってしまいます。
そうして全ての判断や評価基準は、常に自分の頭の中に出来上がっている評価、が第一になります。つまり、周りの意見や評価を受け入れるとこができず、【自分発の評価基準】に収束していきます。
しかし、一方で、若者世代の特徴として、「何かをみんなでやる」ことへの収束度が非常に高い、ということがあります。自分一人が勝つ、なんてことよりも、ただただ何かをみんなで夢中になってやることそのものに充足を感じています。それくらい、仲間充足や対象充足が活力源なのも事実です。
つまり、心(潜在思念)では、集団(会社や仲間)の中で、何かを実現したい、仕事でみんなの役に立ちたい、【みんなと一体化したい・充足したい】ということを求めています。
みんなと一体化して充足するために、一番大事なことは何か?
それは、【周り(仲間やお客様たち)からの評価を素直に受け入れる】ことです。
素直に耳を傾け、実現に向けて行動していけば、自ずと充足できます。
同じ若者の事例でも、企業インターンシップに参加して、現実の外圧に直面し、自身の壁を自覚して能力上昇していく体験をすると、みるみる成長するし本人たちも非常に充足していく事例もあります。そのポイントは、【「自分の壁」を自覚して、「自分」ではどうにもならない⇒周りの誰かの真似を必死する】ということにある、と先輩社員さんは言っています。
【自分発の評価】VS【周りからの評価】
このずれが、若者たちの「自信がない」「常に不安」を作りだしている原因で、「蛙化現象」とは、この不安や自信のなさを正当化するために、生み出された言葉なのではないでしょうか。
そうすると、問題は、実態のない自分の頭で作り出した【自分発の評価】です。
「失敗したくない」「嫌われたくない」「〇〇はこうあるべき」など、【自分の頭の中にある考えを正当化する観念】は、全く現実の役には立ちません。
「蛙化現象」を覆す、こんな面白い事例もあります。
るいネット 『嫌われてもいいと思えたら好きな人が増える法則』
るいネット『「嫌われたくない」のに、嫌われることを平気でするのはなんで?』
必死に自分を守るために嫌いをいっぱい作っていく「蛙化現象」とは、全く真逆の考え方のようですが、みんなの心が本当に求めていることは、この自分にも周りにも【素直になって気持ちを受け入れる】こと。
自分だけのこだわりから抜け出せた人から、充足できるということですね!
あなたは、どっちの人生がいいですか?
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