2020年04月16日

コロナ禍を利用した中国の世界戦略と内部分裂

世界に先駆けて、コロナウィルスに対する「収束宣言」を出した中国。
これまでの隠蔽主義の中国とは異なり、この間、物々しい映像や都市封鎖の現状を積極的に世界に配信してきました。

そして欧米がコロナショックの真っただ中にいるこのタイミングで、大袈裟な対策ぶりをアピールした挙句の“先行逃げ切り”“的な収束宣言。
身動きが取れない先進国を尻目に、一気に世界の主導権を握ろうとする魂胆は明らかです。

しかし、自作自演の感染症を政治戦略、世界戦略に利用したツケは、結果的に中国統合階級の対立と分裂と招いています。
今中国はコロナ禍に乗って世界に睨みを効かす一方、コロナ禍の政治的利用を巡った政争が繰り広げられています。

以下、「JBpress」さんの記事を紹介します。リンク

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【中国の疑わしい収束宣言 政治・軍事への影響拡大】

 中国では今年3月10日に習近平国家主席が武漢を訪問し、中国国内では新型コロナウイルスの感染は収束に向かっているとされ、1月23日から続いていた武漢市の都市封鎖も4月8日には解除された。
 しかし本当に中国国内で新型コロナウイルスの感染が収束に向かっているかには、大いに疑問がある。
 もともと初動段階で中国当局は、ヒトからヒトへの感染の可能性のある新型コロナウイルスの発生を隠蔽していた。

(中略)

中国当局の隠蔽と虚偽、ネット監視、言論統制の姿勢は何ら変化がなく、中国の国内外に感染拡大を広める元凶となっていることは、紛れもない事実と言える。
 中国国内での感染が収束に向かっているとの中国当局の発表には信頼がおけず、封鎖解除が第2次の感染爆発をもたらす恐れが大きいと言わねばならない。
 習近平政権は経済再建を急いでいるが、李克強首相は感染収束を優先すべきだと主張するなど、政権内部の対立も伝えられている。

  中国の宣伝機関による、「習近平主席の指導下でわれわれが疫病との戦いに勝ち続けている」との、いわば「戦勝ムード」が醸し出されている中、李克強首相が「第2の感染爆発」が起きる可能性を指摘、感染の情報公開「透明性」にも言及した。

  今後この新型コロナウイルス問題は、党内の権力闘争、さらには、2次感染拡大などを招くことになれば、習近平氏の失脚にまで発展する可能性を秘めている。

 (後略)

List    投稿者 nihon | 2020-04-16 | Posted in 16.国家の支配構造No Comments » 

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