2021年04月07日

文明史⑤【主に2800年前~2000年前頃】 国家の確立と古代宗教の成立

5500年前、イラン高原で最初の戦争(略奪闘争)が勃発

文明史年表③ 【4200年前~3500年前】 3800年前頃コーカサス~地中海沿岸で戦争の常態化→略奪集団だらけに

 ●文明史④【3500年前~2500年前】 山賊・海賊によってつくられたギリシャ・ローマ

に続き、戦争の起源追求を、るいネットから転載します。

にほんブログ村 政治ブログへ

略奪闘争と戦争の勝ち抜き戦の帰結として武力支配国家が成立。支配階級による武力支配⇒身分制維持と徴税、さらにそのために農業という生産様式と婚姻制(生涯固定の一対婚制)が徹底されていく。
このようにして、国家は部族共同体を解体し、人々を身分序列の元に再統合していく。

※あらゆる国家は、戦乱の後、武力支配国家として登場する。そして武力を維持するためには、徴税が不可欠。徴税のための徴税官が官僚制の始まり。そして軍・官僚を養うためにさらに徴税が必要になり、庶民に重税がのしかかる。支配階級の身分上位には富が集中し、戦争圧力が緩むと消費階級として堕落していく。

参照:
リンク 軍と官僚制の罠 ~古代国家の官僚制~
227625「2600年前ほぼ同時に登場した社会統合観念=古代宗教」
リンク「2600年前頃、古代宗教・思想の世界同時成立期」 他
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
※国家と宗教に焦点をあて、前投稿とやや時代をラップさせている。

4500年前 メソポタミア楔形文字
3750年前 ウル・ナンム法典(世界最古の法典)。農地の管理や姦通罪の規定。このころ土地の私有制が始まっている?
3600年前 中国・殷で甲骨文字。
3300年前頃~
・モーゼ出エジプト
・インドでバラモン教の聖典「リグ=ヴェーダ」成立
この頃アルファベットの元になるフェニキア文字成立。

3000年前頃~
・メソポタミアにはヘブライ王国、アッシリア王国
2800年前頃~
・騎馬を用いた遊牧騎馬部族登場(スキタイ、メディア人、後に匈奴)。
・中国では、周滅亡→諸侯が覇を争う春秋戦国時代へ
・インドではバラモン教、種姓(ヴァルナ)制という身分制が成立

★2700年前頃
・アッシリア(セム系)がオリエント統一、騎兵を用いた常備軍+地方派遣の官僚で過酷な支配。
・インド各地に十六王国並存

この頃、都市国家・部族国家を超えた広域支配国家(帝国)が成立し始め、異民族による支配(exアッシリア)が行われるようになる。これらの国では、各部族支配のためにも、多方面の敵に対抗するためにも、武力を統合強化する必要があった。

そのために、部族を超えた統合機関(軍と官僚制)を整備し、身分制を制度化していった。具体的には各部族の長を貴族や将校・官僚(身分によって序列化)として統合機関に組み込み、支配体制と身分制が固められていった。
一方で、それらとは縁のない大多数の庶民は、支配階級と統合機関維持のための収税・収奪対象として、生涯固定の身分へ固定されていった。
こうして、部族共同体は解体され、国家によって吸収・再統合される。守護神信仰は消滅し、固定身分制からの救い欠乏として、ほぼ世界同時に古代宗教が登場してくる。

★2650年~2500年前頃
この頃同時期に守護神信仰に代わって古代宗教が登場、その後にそれぞれの地域で巨大な帝国が成立していく。
・2650年前頃 ゾロアスター教 (→後にアケメネス朝ペルシャで採用)
・2550年前頃 ユダヤ教、(唯一神ヤハエェ信仰、選民思想、律法主義) の成立 →後のキリスト教 (→帝政ローマで公認)
インドで仏教  (→後にマウリア王朝で採用)
・2500年前頃~中国で諸子百家、儒教や法家  (→後に秦・漢帝国へ)

このように世界宗教がこの時期、勢ぞろいする。ここでも東洋と西洋はその思想に大きな違いをみせる。収奪の激しい中東・西洋では、あの世での救い⇒非現実の神(終末思想・一神教)へと収束した。

部族共同体が色濃く残り、集団が激しい縄張り闘争を繰り広げる中国では、その統合をどうするかが課題となり、現世の部族や人間関係を律する現実規範(ex仁義信や忠孝など序列規範)へと収束した。

これらの思想が生み出されたことによって、始めて部族を超えた国家(~帝国)が統合されていく。

2500年前頃 アケメネス朝ペルシア、ギリシア東部~メソポタミア~エジプト~イランを統一。集権的な国家体制の原型を作った。中東各地の支配層を役人(官僚)として税を徴収。貨幣制度、度量衡の統一と各地をつなぐ駅伝制などによって巨大帝国を実現した。

2500年前 ペルシア戦争(ギリシアvsアケメネス朝ペルシア)
2350年前 マケドニア・アレクサンドロス帝国
2300年前頃 インド、マウリヤ朝。アショーカ王インド統一。

前272年 共和政ローマがイタリア半島を統一。
前221年 秦、中国統一、法による厳しい支配、文字・貨幣・度量衡を統一。しかし15年で崩壊。
前202年 漢の中国統一、次いで、匈奴との戦いで西域へ拡大
前146年 カルタゴ滅亡
前27年 帝政ローマ
30年 キリスト刑死
200年頃 ローマ各地にキリスト教教会
※ローマ社会の下層部から拡大。ローマ社会は、共同体を失い正邪の羅針盤を喪失しているので『騙せば官軍』の世界。この構造を見抜き、それを布教戦略として成功したのがキリスト教。ダブルスタンダードなど、この『騙し』を利用して勝ち抜くやり方は、その後の金貸しや近代市場に引き継がれていく、白人社会の著しい特徴。

List    投稿者 nihon | 2021-04-07 | Posted in 16.国家の支配構造No Comments » 

トラックバック

このエントリーのトラックバックURL:
http://blog.nihon-syakai.net/blog/2021/04/11987.html/trackback


Comment



Comment


*