金正男氏の暗殺にみる北朝鮮での新旧勢力の鬩ぎ合い
金正男氏の殺害をめぐっては、様々な情報と憶測が出回っており、正直言って、どれが本当か良く分かりません。世界情勢の大局を見つつ仮説を立ててみたいと思います。
手口はプロのヒットマンが行う暗殺に比べて、随分とずさんで、慌てた感じが否めません。
ロシア筋の情報によると、今回の暗殺劇は、北朝鮮本国における金一族と軍部の対立ではないか、その鬩ぎ合いが起こっているのではないか、という見方がなされています。
◆マッハ9の最新鋭ミサイルを発射した北朝鮮
日米首脳会談の際に北朝鮮が日本海に向けて発射したミサイルは、これまでの北朝鮮製と異なり、従来の液体燃料エンジンではなく、新型の高出力固体燃料エンジンでした。中距離戦略弾道ミサイルの完成と言われています。
このミサイルはマッハ9で飛行したと言われており、そうなると日本が配備しているアメリカ製の防衛システムでは、反応する前に着弾(被弾)するとも囁かれています。そうなるとアメリカの兵器は意味がありません。この新兵器にロシアが関与している可能性は否定できません。
◆新勢力とCIA・ネオコン勢力との鬩ぎ合いが繰り広げられている
世界情勢が大きく動いている今日、北朝鮮も例外ではないでしょう。これまでCIA・ネオコンの傀儡的存在だった中東のイスラエルはトランプ政権発足後、急速に新勢力側との距離を縮めています。
同様に東洋におけるCIA・ネオコンの傀儡である北朝鮮においても同様のことが言えると考えます。アメリカのミサイル防衛システムを凌駕する固体燃料エンジンのミサイル技術は、ロシアからの提供だった可能性が高く、北朝鮮内部もすでに新勢力との関わりがあると見てよいでしょう。
金正男氏の暗殺は、『次は、お前を殺害するぞ』という北朝鮮本国に向けた通告として、あえて話題性を伴う暗殺劇を繰り広げた可能性が高く、その矛先は誰なのかということになります。おそらくは、金正恩および金ファミリーが新勢力につき、CIA・ネオコンと通じている金正男や軍部に対する見せしめと警告を目的として行ったのではないかと考えられます。
◆CIA・ネオコンを国内から一掃する北朝鮮
さらに深読みをすれば、日米首脳会談の最中に発射された最新鋭ミサイルの意味、その翌日に金正男氏が暗殺された意味です。トランプと安倍の会談が成功裡に終わった(と映った)金正恩が、北朝鮮も新勢力につくと意志表明してその合図と行動をプーチンとトランプに示したという仮説もありえます。
日本もすでに首相近辺におけるCIA筋の暗殺者は、ロシアの特殊部隊によって一掃されたと言われています。北朝鮮も同様に、旧勢力が国内から一掃されていく過程に入ったことを意味するのではないでしょうか。
(by ken)
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