2010年06月15日

もう、プロには期待できない~大衆による直接社会統合の可能性 3 力の序列共認とその限界

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そして人権派の団塊と、松下グローバリズムが残った―。
前回、6千年前まで歴史を遡って、国家の統合限界を歴史構造的に押さえ直してみましたが、気がつけば、現実世界では、あれよあれよという間に、「菅内閣」が誕生していました。短命内閣の歴代ナンバーワンは羽田孜内閣64日(原因は新党乱立or半袖スーツ?)、以下石橋湛山65日(病気)、宇野宗佑69日(女)だそうですが、くれぐれも記録を塗り替えるということだけはないように、せめて、70日は続いて、ベスト3入りだけは免れてほしいものだと思います。
さて、今回は、私権闘争を統合した「力の序列共認」と、その限界を読み解いた四方勢至「超国家・超市場論7・8」を紹介します。
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自我は「自分以外は全て敵」とする。しかし、「全て敵」である以上、共認は成立せず、従って共認機能で止揚・統合することはできない。従って、この様な自我と自我がぶつかり合い、欲と欲がせめぎ合う性闘争→私権闘争は、必然的に掠奪闘争(縄張り闘争、つまり戦争)を生み出して終う。
この様な自我に基づく性闘争→私権闘争→掠奪闘争は、力によってしか制圧できない。従って、これらの自我に基づく同類闘争(性闘争・私権闘争・掠奪闘争)は必然的に武装集団を生み出し、最終的には力による制圧を土台とし、それを追共認した力の序列共認によって統合された武力支配国家を作り出す。

どうです?これって今の民主党内の権力闘争そのものに見えませんか?ただ、「武装集団」というところを除けば・・。民主党だけでなく、自民党も同じ穴のムジナ。すでに大衆の意識は転換したと自覚できるところまできた、というのに、どうも、政治家(プロ)だけが千年一日同じ価値体系の中で、アクセクしているようです。
コップの中の嵐、といわれる所以。

この力の序列原理も、互いに顔が見える範囲の集団内部でこそ有効に機能する原理であり、それだけでは数百万人もの超肥大集団=国家を統合するには無理がある。互いに顔の見えない社会を統合するには、統合指標(評価指標)となる観念の共認が不可欠になる。そこで、力の序列共認を下敷きにして、士・農・工・商etcの身分制度が確立された。つまり、最終的には身分(肩書き)という観念の共認によって国家は統合されており、武力時代の評価指標とは、この身分観念に他ならない。
(中略)
この私権闘争の圧力が生み出した(力の原理に基づく)私権の強制圧力(私権を獲得しなければ生きてゆけないという圧力)は、最末端まで貫通する圧力であり、従って、「私権」という価値の評価指標(=最先端価値)たる「身分」観念は、立派に統合機能として働くことになる。(例えば、この肩書きという統合指標=評価指標は、現在でも官庁や企業において、普遍的に使われている評価指標であり、ほんの数年前まで「肩書き」こそが、人々の最大の圧力源とも活力源ともなっていた。)

たとえば、今、若者たちに、「あなたの知っている身分(肩書き)は?」と問うて、すぐに返ってくるのは、「社長」「部長」「課長」といった当たりでしょうか?「総理大臣」は知っていても、それを身分(肩書き)と捉えるひとは少ないでしょう。他の大臣は名称からして意味不明、ましてや「官房長官」「幹事長」なんてのは身分なのか、肩書きなのか、単なる職能区分なのか、グループ内愛称なのか・・・。わからないでしょうねぇ。それに輪をかけて正体不明なのが官僚の世界だと思います。(審議官とか参事官とか・・・)
すでに、肩書きは圧力源にも活力源にもなっていない。では、何に向かうのか?

武力支配の国家では、性闘争→私権闘争を止揚した力の序列共認⇒身分制度の共認が、生産と消費の、その分担と分配の仕組み・在り様を決定している。即ち、武力を奪われた被支配階級がもっぱら働かされ、力を占有する支配階級がその生産物(富)を一方的に収奪し、消費するという仕組みである。
たしかに、生物は絶対的な生存圧力に対しても、それを活力源として生きてはゆく。しかし、武力社会では私権闘争の圧力を活力の源泉としながら、生涯固定の身分制度によって、私権の拡大の可能性は閉ざされている。つまり、私権の強制圧力は、もっぱらマイナスの圧力(否応なく対応するしかない圧力)でしかなく、プラスの可能性が封鎖されている。この矛盾と限界こそ、武力統合の最も本質的な統合限界となる。
そしてその限界の中に、私権拡大の可能性を持った交換取引(それは明らかに武力闘争からの抜け道である)が生まれ、繁殖してゆく土壌があったのである。

マイナスの圧力しかないのであれば、抜け道を探すのは生物の必定です。
今回の内閣・民主党幹部は、大きく捉えれば、菅直人や仙石由人といった、都市住民の支持を得て出てきた市民運動派≒人権派と、グローバリズムを標榜する松下政経塾を出自とする前原・枝野の2大勢力で構成されています。彼らは、今の政治家の王道?である2世議員でもなく、叩き上げの党人でもない。こと、政治ということに関しては、限りなく可能性が閉ざされていたひとたちだった、といえるでしょう。
この、二大「アタマでっかち集団」が、
米国支配の市場主義者という共通項を媒介に、抜け道を探索する者同士が手を結んだ―。
というところではないでしょうか?
はてさて、その賞味期限は70日を切るか、70日は超えられるか?今まさに、大衆による直接社会統合の機運の高まりとの綱引きが始まった、ということだと思います。
引用は
超国家・超市場論7 私権闘争を統合した 力の序列共認
超国家・超市場論8 国家(力の序列共認)と その統合限界
うらら

List    投稿者 urara | 2010-06-15 | Posted in 07.新政治勢力の結集に向けて5 Comments » 

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コメント5件

 !うにまろ!日記 | 2011.01.27 22:54

失われた戦後日本

私たちは団塊の世代というものを過小評価していたのではないか?
(ここで言う団塊の世代とは、広義の団塊の世代を言い、ウィキペディアなどにある“ 最も広い定義…

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