2023年03月05日

【世界の力を読み解く】昨年の世界勢力変化/中露の裏で存在感をます中央アジア諸国

ウクライナ侵略から1年が経過しました。それによって世界情勢には具体的にどのような変化があったのでしょうか?昨年末から円安については落ち着いてきましたが、一方で物価の高騰については止まることなく続いています。ニュースでも頻繁に値上げされるものの一覧を目にします。ここまで短期間で多くの値段が変わるということはなかったと思います。これは値段の決まり方がこれまでとは変わってきているということを示しているのでしょう。

昨年の動向を振り返りつつ世界の支配構造がどのように変化しているのかを改めて抑えていきたいと思います。

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〇ロシアへの経済制裁が金融支配を衰退させた 2月~
・ウクライナ侵攻は欧米諸国の衰退を世界中に知らしめた
・ロシアとウクライナの軍事進攻状況
・ロシアに対する世界の主要諸国のスタンス

散々メディアはロシアが悪で戦況的には不利とした論調での発信を繰り返す中での開戦。実際にはロシアが開戦早々に制空権を確保し、一般市民を巻き込んでいるのはウクライナ側の勢力でした。
開戦当初からも予測してきましたが、1年経っても戦争が継続されていることからも、欧米の制裁が無意味であることが確実になりました。これを機会に欧米に支配されていた中央アジアの多くの国がロシア側を支援する姿勢を示し始めました。

〇資源を有する国家が中央アジアで結束し最大勢力へ 4月~
・ウクライナ情勢で加速する実物経済主義
・ロシアによる逆制裁の開始
・マクロン再選から見る今後の世界情勢

ロシアへの経済制裁により、主要には市場に出回る資源量が減り世界的な物価上昇に拍車をかけることになりました。それにより制裁をしている欧米側が苦しむことになりました。当のロシアにおいては中国を中心として中央アジア諸国との連携を強化することで、制裁による実害を回避していました。最終的にロシアは天然ガスなどの取引はルーブルでないと行わないという米欧の制裁に対しての対抗策を打ち出し始め、形成は完全に逆転していました。そんな中行われた、フランス大統領選挙は現職で反露姿勢を示したマクロンが当選し欧州の意向に変化がないことも見えてきました。

〇物価をコントロールできなくなった金融勢力 6月~
・中露が仕掛ける新基軸通貨の世界
・脱米に収束しきれない英国

中露を中心として中央アジア諸国が結束して新たな通貨システムの実現基盤を整えており、確実に新しい市場を形にしています。対して英国でも大統領選挙が行われていましたが、いずれも反露以降の代表であり、国内統合ですらままならない状況からも米国の意図に反する動きは取れずに衰退の動きが明るみになってきました。

この段階で金融の力では物価をコントロールできず、実物を有する国の力が上位となることが明らかになってきたとも言えます。(メディアでは金利の調整でインフレを抑えるといった論調での発信がされるが、実物不足での価格上昇なのでその方法は的外れ)

〇円安の収束とドル売りの拡大 8月~
・脱米路線に向かう日本
・日中がついにドル売り
・中間選挙で米国分離は加速

日本では記録的な円安が続いていましたが、収束の兆しが見えてきました。その背景にはドルを大量に保有する日中がついにドル売りに入ったという動きもありました。米国内でも中間選挙が行われ、下院は過半数以上の党が民主党からトランプが支持する共和党になりました。これは米国内の勢力の分断を意味しており、国力としては低下する方向に向かっていることを示しています。

〇改めて昨年の政界情勢を振り返ってみると、、、、

・メディアでは一貫してロシアが悪であり不利な状況と発信し続けているが、世界での地位を確実なものにしている。
・中央アジア勢力は脱米路線に乗って結集する方向に向かっているが、欧州諸国はおいていかれている。
・金融で世界の動きをコントロールできなくなり、実物の供給量でのコントロールが優勢になっている。

もう少し詳しく各国の状況を見ていくと、中国は国内の支配力を強化することで世界での存在感を高めたことは、多くの方が知るところであり、それ以外にも中央アジア諸国の特にインドやサウジアラビア、シリアなどは脱米を強め露中との関係を深めていく中で確実に国際的影響力を高めています。日本も遅れはとっていますが、米国一辺倒からは脱して露中との関りが増えています。

ウクライナ戦争がいつどのような形で終わるのかは多くの人が気になるところですが、その点についても中国が優位なポジションを確保しています。欧米は既にウクライナに加担しているため仲裁という形で戦争を終わらせることができませんが、これまで直接的に戦争に関わっていなかった中国が仲裁に入って戦争を終わらせようとしています。
※中国のウクライナ仲裁案

現状は中露が目立っていいますがその裏で中央アジア諸国はどのように変化しているのか?今後日本はそれに追随できるのか?

日本の変化を予測していくためにも次回は各国の詳細の変化を探っていきたいと思います。

by Satoshi

List    投稿者 kurokawa | 2023-03-05 | Posted in 01.どうする?マスコミ支配No Comments » 

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