世の中を動かしている力の正体は? ~「観念支配の歴史」と突破口~
以前、世の中のがんじがらめ感を生み出しているうものとして、学校・法律・制度について書いた。→このがんじがらめ感・・・国や制度への違和感、半端ない
これらがんじがらめ感=生きる意欲が沸かない=現代の全面閉塞状況
・・・を作り出しているものは何か?
一つは力の原理⇒強制圧力によって統合する国家の成立。
もう一つはそれに具体的な形を与え、法律や制度を規定する言葉・観念である。学校で教えられる内容も言葉・観念。
つまり観念によって社会は制度化され動かされている!
★社会を支配する観念とは?
ここで、観念支配の歴史について概観する。
【観念支配の歴史】
・文字を使った観念思考は私権時代に始まったが、それは、徴税や法律に代表されるように、主要には、国家の統合者が大衆を観念統合するためである。
・その後、庶民発の救い期待に応える宗教や、解脱欠乏に応える文芸も登場したが、僧侶や学者や文人など観念思考の専門家は、大半が統合階級の一員となってゆき、それら庶民発の解脱観念も、国家が大衆を観念統合するための道具の一つとして組み込まれていった。
・その次の市場社会では、市場を支配する金貸しによって生み出された近代観念が、学校教育とマスコミを通じて末端にまで浸透する仕組みが出来上がり、一段と観念支配が進行してゆく。
・・・私権時代に始まった観念思考の専門家たち(=統合階級)の作った観念は、一貫して大衆を観念支配するための観念であった。
大衆支配のための観念と、観念支配による滅亡の危機 より
冒頭のがんじがらめの閉塞感を作り出していたのは、この観念支配が正体ということになる。すべて大衆を観念支配するための産物であり、中味は、古代宗教’(キリスト教・儒教・仏教など)と近代思想。とりわけ現代は近代思想(根っこはキリスト教)・近代科学による支配が、学校とマスコミによって強力に作用しているということ。
1970年の豊かさの実現→飢えの消滅により、国家は力の原理(強制圧力と上下関係による序列支配)を失い、末期状況。
そのためになおさらこの観念支配が命綱になっているのだ。
この観念支配を作り出しているのは、学者・マスコミ・評論家などのプロの仕事。彼らは、近代観念をメシの種にして生きている。だから近代観念を捨てることはできない。彼らの言説は殆どが近代観念に基づく支配観念でもあることを頭に入れておく必要がある。
新聞やTVを見て知ったかぶりをしたり、世の中の動きを把握していると思っていることこそ、彼らの術中に嵌っているということ。
★では、この閉塞感どうする?=この観念支配をどうくぐりぬけるか?
⇒ 新たな活力源・欠乏に基づく、新たな言葉を、自分たちで創るしかない。
・新しい活力源となり得るのは“みんなの期待 ⇒【役に立ちたい】”という意識
・先導し、活力を上昇させるのは新しい観念(言葉)の追求と利用
こりらも見てね:「強制圧力」を突き抜ける事実観念・新たな言葉
・・・この新たな言葉が、社会空間に拡がった時、支配観念は駆逐されていくだろう。
(by Hiroshi)
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