民族・集団本能を開放するには? 2 ~自分発・利益第一に換骨奪胎させた近代観念 ・・・現在の不整合感を顕在化させること~
民族・集団本能を開放するには?1 ~フィンランドとの比較~
・・・続きです。
では日本人は、いつ民族・集団本能を失ったのか?
①直接的犯人は、明治以降の近代観念=西洋思想(自由・平等・権利・個人主義)の吸収・制度化。
近代観念の中身は、個人第一・自分第一・利益優先だから民族・集団本能なんて徹底して関係なくなる。
観念支配の構造 ~自分脳・危機封鎖→滅亡まっしぐら~
②次に日本のお上・支配者による国民の無能化
お上は、国民を自分の支配しやすいように
その手先が学者、マスコミ、学校・・・。観念支配体制。そのツールが上記の近代観念。
彼らは、人々が集団意識に目覚め、自分たちで何かしようとすると困るから、徹底的に無能化を図ろうとする。
つまり、お上の都合によって学校教育、そのツールとして近代観念(西洋思想)がピッタリという構造。
★ここで考えるのは、お上の都合はそうだとして、庶民はなぜ簡単にダマされてしまっているのか?
なぜ気がつく人が非常に少ないのか?
明治維新での西洋列強の進出に対して、庶民もエリートも国民一丸となって西洋を追い越せ追い付けと目標を掲げて突っ走ってきた。
追い付くために、明治以降、西洋思想もガムシャラに吸収してきた。それを吸収しさえすれば勝てる、西洋の強さはその思想と科学にあると思ったんだろう。
1970年頃の豊かさが実現して、科学近代観念はその輝きを失ってしまったこと。これは日本人全体としてもう西洋に追い付いた、近代観念も科学も必要なくなったと(潜在思念が)判断した。事実、権利の主張や労働運動も一気に下火になり、だれも見向きもしなくなった。理系の人気も落ちていくばかり。このことは、人々にとって豊かさを追求するために収束してきた観念だったということを示している。
しかし、自分第一の価値観は社会制度として制度化され、お上やマスコミや学校を通じて洗脳が続いている。それを誰も否定できないでいる。
以上を通じて思うのは、必死に追い付こうとして吸収したが、それが常識になってしまい、疑うこともせずに制度化させてしまったこと。日本人の舶来信仰みたいな心情も感じる。学会や医療も同様で、観念世界全体がおかしくなっている。
そしていま、人類滅亡につながる極めて恐ろしい事態が世界同時平行で進んでいる。
・・・原発・放射能、大気汚染、人工物質による水質汚染、精子激減、精神破壊・・・これら全ての大元に狂った観念がある。
これらの危機を感じているか?恐らく多くの人々は他人事になっている?
しかし、日本人の持つ潜在思念は、多くの不整合感を感じているはず。・・・このままいくと自然はどうなってしまうのか?人間関係はどうなってしまうのか?
それらの不整合感を封じ込めるのではなく、静かに耳を傾け顕在化させる。そこから整合する事実の追求へ向かうこと。
by Hiroshi
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