2022年01月25日
【世界の力を読み解く】~ひとつになれないヨーロッパ1~
当ブログではこれまで、ロシアや中国、アメリカの力の基盤を読み解いてきました。
そんな中、今注目を集めているのはヨーロッパでしょう。
スペインやスイス・デンマーク、EUを離脱したイギリスがコロナはエンデミックとなったと判断し、
ロックダウン政策の大半の制限解除を決定したことは大きな話題となっています。
昨年後半では、ロシアからのエネルギー供給制限問題で、資源・エネルギーの乏しさが露呈したり、
相変わらずロックダウンで経済が低迷する国も出るなど、大混乱となっている地域です。
更には、欧州議会の議長も亡くなるなど、、、混乱に歯止めがかかりません。
そんなヨーロッパですが、そもそもなぜ世界である程度の地位を得ているのか?その力の基盤は何か?に迫ります。
・EUは1993年マーストリヒト条約によって誕生しました。元は1952年設立の欧州石炭鉄鋼共同体(ECSC)(独仏間の対立解除のため)、1958年設立の欧州経済共同体(EEC)、欧州原子力共同体(EURATOM)、この3つが統一された欧州共同体(EC)が前身です。
※ちなみに、このようなヨーロッパ統一思想は、クーデンホーフ=カレンギー伯が提唱した汎ヨーロッパ運動からきています。当伯爵は、日本生まれのオーストリア人。父親の家系はボヘミア系貴族で、母は日本人。さらに本人はフリーメイソン会員で、ナチスと対立、原子力推進派など気になる背景が多いですね。 (さらに…)