2007年11月09日

米国という国を甘く見るな・・・小沢騒動の結果

amerika.jpg
小沢一郎の民主党代表辞任問題分析。その中の一つを紹介します。
「天木直人さんの日記」
より抜粋
 

米国という国を甘く見るな。貧困層が急速に拡大し、国民間の経済格差が拡大した最大の原因は、この国の指導者たちが、国民を犠牲にして戦争国家米国の要求に屈したからなのだ。対米自立外交を取り戻す事は、日本の平和を守るためばかりでなく、我々の暮らしの豊かさを取り戻すために、不可欠であるということなのだ。

  

小沢騒動の結果、テロ特措法延長の是非をめぐる国会での論争が急速に閉じられ、対米従属外交が自民・民主の政策協調で固定化されていく。米国の防衛産業を巻き込んだ防衛疑惑に蓋がされる。
「小沢騒動は米国の陰謀とか圧力によってもたらされたものである」といった話はここでは論じない。しかし少なくとも結果的にはそうなる雲行きなのだ。

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小沢騒動が、「大連立には反対だが政策協議は行うべきだ」という、訳のわからない論理によって、終わるとすれば、新テロ特措法は自民・民主の政策協力によって成立する事になる。「国連決議さえあれば自衛隊を海外に派遣する事は合憲だ」という小沢一郎の粗雑な議論を逆手にとって、自民党が自衛隊海外派遣の恒久化を小沢民主党の賛成の下に成立させようとしている。

  

今度の小沢騒動で興味深いのは、民主党内の旧社会党議員の影が薄かったことである。小沢の大連立騒動の問題は、実は二つある。一つは勿論政権交代を望む民意を裏切って自民党と連立しようとした事である。これについては民主党内の若手右派やその後ろにいる仙石などが息巻いた。しかしもう一つの問題は小沢が福田と自衛隊派遣恒久法をつくることで手を結んだ事にある。そしてこの事こそ民主党護憲派や護憲野党の福島社民党、日米軍事同盟に反対する共産党などが、本気で怒らなければならない事であった。しかし不思議な事に、彼らもまた「大連立は民意の裏切りである」という批判は大声でしてみても、集団的自衛権を容認する小沢一郎の国際貢献至上主義に、本気になって反対する気配はない。

 

国際責任を果たさないと世界から批判されるなどというたわ言は、対米従属を絶対視する政府や外務官僚の自作自演でしかないのだ。

 小沢さんに関しては賛否両論ですが、騒動に振り回されては敵の思うツボ 結果どのような方向に物事が動いていくのか、日本の国益を脅かす力がどう働いていくのか、を注視していきたいと思います。

List    投稿者 9143128 | 2007-11-09 | Posted in 02.アメリカに食い尽される日本5 Comments » 

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コメント5件

 先住民 | 2008.01.27 0:19

インディアンから、教わった煙草栽培の恩も忘れ、
アメリカ人のやることは、市場拡大しか頭にない。
挙句の果てには、虐殺行為でインディアン一掃だ。
市場拡大の上での
邪魔者は、略奪・虐殺・略奪・虐殺 

 バッファロー | 2008.01.27 0:44

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市場拡大の上での
邪魔者は、略奪・虐殺・略奪・虐殺 だもう~。
毛皮や、肥料として売られるためにバッファローが大量に虐殺された!
以下引用
http://www.canadian-life.com/colum/0501.html
2005.01.14引用先画像あり。
「ヨーロッパ人が大平原地帯にやってきて、バッファローの捕獲の方法は一挙に変化しました。
バッファローの毛皮はコートの素材として珍重されましたし、丈夫な革は当時急成長中だったアメリカ南部の綿花製品を作る機械のベルトとして使われました。
骨も肥料として売られたそうです。
列車の車窓からゲームのようにバッファローを射殺したりもしたそうですから、その乱獲のすさまじさが想像できますね。
大平原地帯の先住民にとって、主要な食料であり、暮らしの用具の素材だったバッファローの激減は生活と文化の破壊に直結していました。カナダ政府がこの問題に気が着いたときには、大平原に残っていたバッファローは
たった1000頭以下だったそうです。」

 ならず者国家 | 2008.01.30 23:54

アメリカは、先住民を殺戮して領土を拡大したのがよくわかります。
そして、
>テキサスメキシコ領土であるテキサスにアメリカ人を入植させた後、独立運動を起こさせ、独立を勝ち取った後にアメリカに併合。(アメリカの常套手段 )>
欲しい国には、人を送りそこで内戦を起こし独立させたうえで、その後にアメリカに組み込む。
(合衆国というのは、そういう意味なんですね!)
これって、ヤ○ザのやり方と同じです!!
アメリカは、思い通りにしたい国や逆らう国を”ならず者国家”と声高にレッテルを貼るけど、どっちがならず者国家なんだろう、と読んで思ってしまいました。

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