2007年01月02日

国家レベルの詐欺?。。。。。プラザ合意

明けましておめでとうございます。
新年早々、暗い話しですが、詐欺の話です。
>国家レベルの詐欺である。
豊田商事詐欺事件にみるもうひとつのアリとキリギリス より
http://blog.nihon-syakai.net/blog/2006/12/000139.html
国家レベルの詐欺。。。このことばが気になりました。
で。。。。。。プラザ合意について調べてみました。
プラザ合意に至るアメリカの状況
1976年ベトナム戦争の敗北、1977年カーター大統領の経済政策失敗、1979年オイルショックを受けて、アメリカはインフレ・不況の中にあった。
そこで、1981年のレーガン大統領によって、強いアメリカの復活を旗印に、軍事費拡大と大型減税が行われる。また、インフレ抑制の高金利政策によって、世界中の資金が集まり、ドル高となっていった。
そのため財政赤字はふくらみ、国債発行をするが、アメリカの低い貯蓄率のため、国内で国債を売却できずに、海外からの国債購入を期待して、高金利政策を続けた。その結果、ドル高のため輸出が伸びず、高金利のため国内設備投資が伸びないことで、貿易赤字が膨らみ続ける。所謂、双子の赤字となった。

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多分、普通の国家だったら、自国の努力で輸出力(生産力)を高めるとか、軍拡など止めて、経済に専念するとかの政策が取られても良さそうなものですが。。。。。
しかし、基軸通貨 ドル を持つアメリカはやることが違いました。
なんと、高金利政策を維持したまま、ドル安にしようとしたのです。
ドル高は、自国の高金利政策のせいなのですが、当時のG5(イギリス、フランス、西ドイツ、日本)において、各国の協調介入によって無理やり、ドル安(つまり円高)誘導を各国に合意させました。
つまり、1985年のプラザ合意です。
自国の高金利政策を棚に挙げて、ドル高のは、「アメリカ合衆国の対外不均衡」と難癖をつけて、各国に合意させたのです。
各国もドル高というより、アメリカ経済の破綻は問題だろう(ドルは基軸通貨でもあるし)と考えたのでしょう。
しかし、その結果は。。。。。
円高になった日本は、当時の輸出企業の株価下落を恐れて、低金利政策となり、株や土地への資金移動の動因を作りました。また、円高のため輸出企業は海外へ生産拠点を移し、円高に対抗し、逆に、アジアの安い商品の輸入が伸びたため、国内製造業の空洞化が進むことになりました。
つまり、バブル経済への道を歩みだしたのです。その結果は、皆さんご存知のとおりです。
一方アメリカは、日本にそんな負担をかけながら、経済を立て直したのか?
一時期は、自国の石油産業などを中心に、立ち直りを見せますが、自動車産業など当時の主要な産業は、巻き返しをはかることが出来ませんでした。
ドル安という、これだけ有利な貿易条件を無理やり整えても、日本、西ドイツに勝てなかったのです。
経常収支のグラフ参照
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http://www.president.co.jp/pre/20060417/002.htmlより
G5各国の期待は裏切られ、挙句の果てに、1988年スーパー301条などと、貿易の制裁法案まで持ち出してくるという始末です。(ここから、年次改革要望書につながっていきます) 👿
結局、ドル安、高金利を背景、世界中から資金を集めて、生産ではなく消費にのみつぎ込んだのです。
基軸通貨の安定など、全く省みない行いを続けています。ハッキリ言って詐欺です。
軍事力を背景に難癖をつけてくるところは、詐欺を通り越して、暴力団と言うべきでしょうか。
現在、新たに、2度目のプラザ合意の動きがあるようですが、状況は更に悪化していますので、注意して見てゆきましょう。 🙁

List    投稿者 ryu0106 | 2007-01-02 | Posted in 02.アメリカに食い尽される日本3 Comments » 

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コメント3件

 さち | 2007.02.05 22:46

イランって、いろんな国とつながりがあるんですね。
図にするとよくわかります!
アメリカは、それでもイランに攻撃したいんですかね?
戦争してアメリカに利益はあるのでしょうか??

 sari | 2007.02.08 1:03

>戦争してアメリカに利益はあるのでしょうか??
そこがポイントだと思います。
実際、アメリカという国には利益はそこまでもたらさないでしょう。
その利益は、このTrend Reviewでも書かれてあるように、一部の企業が利益をあげてしまう仕組みがあるんです。

 hermes handbags blue | 2014.02.03 5:01

hermes kelly usa 日本を守るのに右も左もない | イランは追い詰められているの?

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