2021年12月15日

【世界の力を読み解く】~分断、そして崩壊へ向かっている米国~

前回の記事(リンク)で、低迷する米国、もしくは混乱している米国の経済や近況を述べました。

地方選では、民主の盤石地盤とも言われるヴァージニア州知事選で、まさかの共和党の逆転勝利。バイデン大統領、オバマ前大統領も演説応援に駆けつけていただけに、共和党の勝利が際立った地方選になりました。
アフガン撤退やコロナが未収束、大量退職問題で、バイデン大統領への不信任が高まる米国、そしてなにより、世界の覇者から引きずり落とされつつある米国において、国民の意識はどこに向いているのか。
今回の地方選、そして次の2022年中間選挙、そして24年大統領選挙を見据えて、米国のいまを読み解いていきます。

Delpixart-iStock

【コロナ、そしてワクチンの強制接種も政治の道具】
米国はいま、コロナワクチンひとつみても、米国内は推進勢力(民主党)と反対勢力(共和党)の二つに分断が進んでいます。
米国のコロナ感染状況は、いまだ毎日10万人近い数の感染者を記録し続けていますが、
この状況に対して、今年8月に米軍に接種義務を発表、10月を期限に接種証明の提出を求めたシカゴ市警など、ワクチン接種の義務化を民主党政権が推進しています。
ですが、米国での1回目ワクチン接種率ですら約7割と、自国生ワクチンでありながらも、欧州や日本に比べ低水準になっています。
また強制ワクチン接種に米軍隊員や警察官からも強い反発も出ましたが、応報するように、ワクチン非接種者を除隊処分や解雇にすることを発表しました。このようなワクチンへの不信感が共和党信者を中心に広がりを見せ、共和党と民主党の溝は、国民にも深く反映されてきています。特に共和党支持者の多い米警察では、これにより、警察官のボイコットも重なり、盗難や殺人といった犯罪が急増、治安の崩壊が著しくなってきています。
民主党は、ここまでしてでも、軍や警察をはじめ、ワクチン接種を強要=共和党の抑圧を強めているのです。
参考:秩序が崩壊する米国-田中宇の国際ニュース解説

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  投稿者 kikuti | 2021-12-15 | Posted in 03.アメリカの支配勢力と支配構造1 Comment »