2014年05月26日

お上は国民の健康を守ってくれない(危険な医と食)~精神医学には客観的な検査方法がない

「精神病投薬理論は詐欺ではないか?」では、次のように述べた。

http://blog.nihon-syakai.net/blog/2014/05/3285.html#more

半世紀以上に亙ってまかり通ってきた「ケミカル・インバランス論」(=脳内化学物質のバランスの崩れが精神病の原因であり、だから投薬が必要という理論)は当初から、その理論に矛盾するデータを捨象して出来上がった理論である。実際、精神病の薬には臨床効果は全くなく、あるのは副作用だけである。効果があるように見える僅かな例も、効果のある薬を与えられているはずという患者の期待(錯覚)によって症状が改善しているにすぎないということだ。逆に云うと、投薬を正当化するために「ケミカル・インバランス論」という嘘が捏造されたのではないか?

そもそも、精神科の診断には、客観的な検査方法が無いらしい。

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そのことを明らかにした「日本語では知らされない精神医学の嘘」(戸崎貴裕©2011-2014 Takahiro Tosaki. All Rights Reserved.)を紹介する。
3【 精神科診断には、客観的な検査方法が無い 】

通常、医療が対象とする病の診断には、生物学的、化学的な検査方法が存在します。例えば、血液検査の結果に異常値がないかどうか、検査薬品に対する反応が正常かどうか、ウイルス検査に反応があるかどうか、有害な細菌が存在するかどうか、画像検査、生体組織検査などにより、内臓細胞、神経細胞などに異常が見られないかどうか、といった客観的な検査方法です。

そして、診断は客観的な検査結果なしには確定せず、また、検査結果と診断との間に勝手な解釈の入る余地は少なく、よって、診断する医師の主観、都合や立場に依存せずに、診断の正確性、客観性が保たれると期待され、また、検査記録から、客観的に、診断の誤りを指摘することができます。

一方で、精神科の“診断”には、他の医療分野と決定的に異なり、診断の正しさを証明する生物学的、化学的な検査方法も、診断の誤りを証明する生物学的、化学的な検査方法もありません。

精神科の診断基準には、アメリカ精神医学会(APA : American Psychiatric Association)によるDSM(Diagnostic and Statistical Manual of Mental Disorders。現時点での最新版はDSM-5。)、及び、世界保健機構(WHO)によるICD(International Classification of Diseases)のうち該当する部分が使用されています。

適応障害、不安障害、摂食障害、気分障害、性嗜好障害といった病名からもわかるように、DSM及びICDは、人の気分、考え方、態度、他人との関係の持ち方、環境に対する反応、嗜好、生き方や言動を分類し病名を付ける行為に対して権威を与える一方、その診断において、生物学的、化学的な検査結果を要求しない、非常に曖昧かつ非医学的なマニュアルです。

そして、2013年5月18日に発行されたDSM-5に至っては(DSMの改訂番号は、IからIVまではローマ数字でしたが、最新版ではアラビア数字に変更されています。)、DSM-IIIからDSM-IVへの改訂委員会の委員長であったAllen Frances医学博士でさえ、ニューヨークタイムズへの寄稿において、「DSM-5は厄災となりそうだ。」(“D.S.M.-5 promises to be a disaster”)、「(DSM-5は)実績のない数多くの診断基準を新たに導入することで、正常な状態や言動を医療介入の対象とし、そして、必要のない、かつ有害な医薬品の過剰処方という結果をもたらすだろう。」(“it will introduce many new and unproven diagnoses that will medicalize normality and result in a glut of unnecessary and harmful drug prescription.”)、「精神医学における新たな診断基準の誕生は、新たな医薬品の誕生とは比較にならない危険性をはらんでいる。」(“New diagnoses in psychiatry can be far more dangerous than new drugs.”)と述べるなどし、精神科診断の対象範囲を広げようとするアメリカ精神医学会とDSMに対する批判を行っています(出典10  Diagnosing the D.S.M. by Allen Frances, May 11, 2012, The New York Times Opinion Page)。
なお、他の医学領域において、生物学的、化学的検査の可能な病気が疑われる場合、DSMによる診断は確定診断とはみなされないか、もしくはDSMの診断対象から除外されます。例えば、アルツハイマー病(Alzheimer’s disease)が疑われる場合、NINCDS-ADRDA診断基準(アメリカの国立神経障害・脳卒中研究所、及び、アルツハイマー病・関連障害協会が共同で作成した診断基準。)により、確定診断には、生体組織検査、つまり病理組織学的な脳細胞の検査による証明が必要となっています。

診断の正しさを証明する生物学的、化学的な検査方法も、診断の誤りを証明する生物学的、化学的な検査方法もありませんから、“症状”の演技や報告(作文)があれば、診断は精神科医の主観、都合や立場、もしくは精神科医に影響力のある人や団体の価値判断でどうにでもなります。

このように、精神医学には、恣意的な診断が横行している。

では、精神科以外の検査方法が本当に客観的な事実なのか?と云えば、そうではない。

『るいネット』「詭弁を説明しようとするから難解になってゆく」

http://www.rui.jp/ruinet.html?i=200&c=400&m=232556

無数の要素や力が複合的に絡み合って働いているのが現実の自然世界(宇宙の運動)であるが、たかが人間の脳レベルは全体を構造化することはできない。そこで自然科学者たちは、関係する要素や力をほんの数個に限定し、その他の要素を捨象した人工的な特殊限定空間で実験を繰り返してきた。そうしてできた科学法則は、現実には存在しない特殊空間(実験室)でのみ成立する限定的な法則にすぎない。

そのことを昔の自然科学者たちは自覚していたが、現在の学者たちは、そのことを忘れてor忘れた振りをして、特殊空間においてのみ成立する法則を、あたかも普遍的な真理であるかのように発信する。

とりわけ、食品系の学者の主張はペテンそのものである。
体内では無数の物質が複合的に影響し合って働いている。どの物質とどの物質が複合的に結びついたら、どのように作用するのかということは未解明のままである(現在の科学はその程度の幼稚なレベルにすぎない)。にもかかわらず、ある一つの物質だけに着目して、その作用や危険性を喧伝するのはペテンと言うしかない。タバコ=ガン犯人説然り、CO2=地球温暖化犯人説然り。今や、自然科学も全く信用できない代物に成り下がってしまった。

現代医学の検査も、ある一つの物質だけに限定した実験によって得られた、一面的・特殊限定的な方法にすぎない。

実際、「捏造された新市場②」でも紹介されたように、糖尿病、高コレステロール血症、高血圧でも、それぞれの「客観的な」検査方法に基づいて得られた結果に対して、医学会が診断基準を下げることで「病人」を作り出している。http://blog.nihon-syakai.net/blog/2014/05/3252.html

その一般的な医学会に輪をかけて恣意な診断がまかり通っているのが精神医学会なのだ。

その結果として、「捏造された新市場①:うつ・精神病の実態!!」で紹介されたように、 精神科医によって精神病と診断される人々が増え続け、薬効が無く副作用だけがある薬が投与されているのだ。http://blog.nihon-syakai.net/blog/2014/05/3164.html

List    投稿者 nihon | 2014-05-26 | Posted in 02.アメリカに食い尽される日本No Comments » 

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