2009年02月11日
長期政権を維持してきた自民党というシステム
こんにちは。今回は、1月20日の記事「官僚制の基盤は江戸時代にできた」の続きです。日本政治の特色として、官僚制と自民党による長期政権という2つが挙げられると思います。前回は官僚制について紹介したので、今回は自民党がなぜここまで長期政権を維持することが出来たのか、そのシステムについて紹介したいと思います。
戦後最大の政党として君臨してきた自民党。この自民党がここまで巨大政党として存続できたのは、すでに基盤が形成されていた官僚機構との共生で形成された巨大なインサイダー政治を体系化できていたためです。今回はこの自民党のシステムについて『自民党政治の終り』(野中尚人著)
より紹介します。
自民党システムの大きな特徴の一つは、与党と行政官僚との緊密な協働体制である。しかしそれは、二つのものが同時並行的に生成する中で互いに組み合わされたものではない。明らかに行政システムが先に形成され、完成度の高い段階まで築かれた後、いわばそれに覆いかぶさる形で自民党の仕組みがくけ加わったのである。
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