2009年02月18日
『EUって、どうなっているの?』6~ユーロ設立前夜①、欧州通貨制度って何~
以前の記事
『EUって、どうなっているの?』3~EU設立からユーロ創設へ~
で、ユーロ創設までの大きな流れを扱いましたが、欧州にはユーロ創設の前段階として、欧州通貨制度(EMS)という通貨体制が存在していました。これは、為替安定化のための相互扶助制度と通貨バスケット制度とを併せ持つ通貨体制で、今後の通貨体制の可能性を探る上でのヒントになり得るものだと思います。
よってここでは、その欧州通貨制度の仕組みに関してまとめてみようと思います。
■ まずは欧州通貨制度設立までの流れ
第二次大戦後、ドイツ・フランス等、欧州6カ国は、経済的な協力と統合を進展させ、商品、サービス、労働力、資本などが自由に移動する経済圏の形成を目指し、ECの設立などを実現していました。
さらに1970年代以降、
・ブレトンウッズ体制崩壊の兆候が次第に顕現化し、米ドルに対する不信感が増大 👿
・EC内では、加盟国間で大幅な為替レートの調整が発生し始めていた
(共通農業政策による主要農産物の域内共通価格設定を維持するため)
という状況もあり、EC各国においては、為替レートの安定がとりわけ強く希求されるところとなっていました。そこで為替の安定化を目的に、1979年、欧州通貨制度(EMS)が導入されることになりました。
では、その欧州通貨制度の仕組みに関しては「続きを読む」で、、、
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米国債購入圧力⇒「GDP12.7%減」報道か?
08年10~12月期の実質GDPは、前期(7~9月期)比3.3%減、これが1年間続いた場合(年率換算)で12.7%減になるという速報が出たが、マスコミの取り上げ方に過剰に危機を煽ろうとするものを感じるのは私だけだろうか。
『国家破綻研究ブログ』「戦後最大の経済危機 実質GDPマイナス12.7% 分かっていた数値悪化」からの引用。
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