2023年01月31日

web3.0が教育の世界にもたらす大きな変化

最近よく耳にするweb3.0という言葉。様々な分野に大きな変革をもたらすと考えられますが、その中でも今回は教育の世界にスポットを当ててみたいと思います。

 

まずweb3.0のことをよく知らない…という人は、以下をイメージしてください。

・web1=一方通行。webページの閲覧。

・web2=双方向。SNS。

・web3=非中央集権。分散型。

もう少ししっかり知りたいという方はこちらへ。

https://digital-shift.jp/flash_news/s_220214_2

 

このweb3が教育の世界に一体どういう変革をもたらすのか?

結論から言うと、評価軸が「結果」から「過程」に移行していくということです。

にほんブログ村 政治ブログへ

現在の教育における評価軸は、テストの点数や通知表の数字、あるいは学歴など、「どのような結果を残したか」にスポットが当たります。

(社会は学歴第一主義ではなくなっているにも関わらず、いまだに多くの学生が成績や学歴を強く気にしてしまうほど、これらの評価圧力は強力なものです…)

 

それがweb3の世界では、「どのような学びをしてきたか」「どのような経験をしてきたか」にスポットがあたる可能性が極めて高くなるということです。

 

そもそもこれまでの教育で「結果」の方が重視されてきた一番の理由は、「過程は可視化されにくいから」ということでしょう。確かに、どんな学びを積み重ねてきたかということを証明することなどこれまではほぼ不可能でした。だから数字や学歴が重視されてきたということです。しかし、本来は過程も結果と同じくらい、いや、もしかしたらそれ以上に重要な要素です。

 

それを可能にするのがweb3のブロックチェーン技術です。

>ブロックチェーンは、過去の決済履歴が全て記録されている一つの帳簿。それを世界のどこからでも見ることができる。誰でも確認できて、透明性が高いんです。書き込まれたものは、何万の分散されたコンピューターにコピーされて暗号でロックされます。絶対に改ざんできない。この技術がweb3の土台となっています。

https://www.asahi.com/articles/DA3S15483188.html

(朝日新聞デジタルより引用)

 

このブロックチェーン技術を使えば、自分が積み重ねてきた経験の履歴を克明に記録することが可能です。

例えば、フランスの実業家が私財を投じて2013年に創立した完全無料のプログラミング学校である、「42」という学校では、基本的に先生は不在で、生徒はクエスト型の課題をどんどんクリアしていく。そこでクリアした記録がどんどん積み重なっていく。それはこれまで履歴書には書ききれなかった「学びの履歴」そのものになるということです。

参考ページ https://42tokyo.jp/

さらに、その記録が非中央集権型の世界でやりとりされる。例えば、就職斡旋サイトなどを介さずに、企業と学生がやり取りをする。学生は自分の興味のある企業やプロジェクトをみつけたら、学歴なんかよりももっと緻密な自分のこれまでの経歴を携えて門を叩くという具合です。

 

こちらの記事も参考になります。

>「Web3で学歴社会は無効化される?──元MITメディアラボ所長・伊藤穰一氏に聞く」https://www.coindeskjapan.com/149526/

 

この変革は今すぐ起こるものではないかもしれませんが、今の小学生が社会人になる頃には間違いなく起こることではないかと、当ブログでは考えています。

これまで日本の教育の問題性については度々議論されてきましたが、これを機に本当に中身のある教育に進化していくことを期待したいですね。

 

また、web3はまだまだ世に定着はしていませんが、このことを知らずに過ごしていると、先に準備していた企業やコミュニティが優秀な人材をどんどん獲得していくことも考えられます。なぜなら、優秀な学生ほど当然web3を先に使っている可能性も高いからです。

 

確実に訪れる大変革に備えましょう。

List    投稿者 hiramatu | 2023-01-31 | Posted in 17.これからの教育No Comments » 

トラックバック

このエントリーのトラックバックURL:
http://blog.nihon-syakai.net/blog/2023/01/14249.html/trackback


Comment



Comment