2022年09月06日

自集団への誇りがあるかどうかはその人の活力を規定する

前回のブログではスイスの強さについて追求する中で、スイスという国は愛国心が強いからこそ、世界の中で生き抜く力が強いのではないか?という仮説が出ました。

また、なにか特別な教育がなされているのではないか?と深めていくと、「愛国心」ではなく「自治意識」。つまり、自分たちの集団を自分たちでつくるということが、自然と国民の中に浸透していることがわかってきました。

http://blog.nihon-syakai.net/blog/2022/08/13782.html#more

http://blog.nihon-syakai.net/blog/

 

一方、日本という国はどうでしょうか?

自治意識や集団を肯定的に捉える意識はあるのでしょうか?

にほんブログ村 政治ブログへ

具体例を調べてみると、

■学校での取り組み:集団づくりの究極形態「自治的集団」をこうやって育てる

https://www.meijitosho.co.jp/sp/eduzine/interview/?id=20150204

自治的集団とは、読んで字の如く、自ら治める集団です。自分たちで意思決定し、行動し、その評価を自ら行い、次の活動につなげることができる集団です。多くの教師が、そのような学級を育てたいと志向しながらも実現が難しいと見られています。

子ども達の意識を高めるためのポイントは事前指導において、その取り組みに意味を知らせ役割分担をします。実践が始まったら、腹をくくって任せます。そして望ましい行動は、承認し意味づけます。そして、活動後にしっかりとふり返りをします。実はここがとても大事で、実際の指導では、時間の関係で省略されることがあります。しかし、ふり返りで自分たちの強みを発見し、次の活動につなげることでクラスが成長します。

 

■地域での取り組み:まちづくりに必要なのなシビックプライドの醸成?

https://vpoint.jp/column/82969.html

「シビックプライド」にはこのように定義されています。「都市に対する市民の誇り」。それは単なる愛着心や主体性とは異なります。「自分自身が関わって地域を良くしていこうとする、ある種の当事者意識に基づく自負心」であり、「良くない点を指摘し改善に向けて自分で行動できること」です。こういう心を醸成していくことで真の意味での「市民参加」「住民主体のまちづくり」が推し進められていくのだと思います。

 

学校での取り組みのように、自身の役割が固定され、評価を受けることで、主体性が生まれてくるのだと思います。

 

先日、私が働いている直売所でも、お店に対する肯定的な意識が高まることで、行動までも変わってくるという事例がありました。

一緒に働くスタッフさんから、「今のお店の現状は100点満点とはいえない。お客様の期待に応えられていない部分があって、モヤモヤする」と言われてしまいました。

「なぜ、そう思うのか?」を聞いていくと、「お店に通っていることを人に自慢したくなるような場所にしたいと感じているのに、季節感やテーマがバラバラな売り場になっていて、全力でおすすめできない」とのことでした。

そこから、お客様がどうしたら喜んでくれるのか?気持ちに同化し、夏の疲れをスッキリさせるための商品を集めた売り場をつくっていきました。お客様にも喜んでいただくことができ、スタッフさん自身の活力が上昇し、その後もいろんなアイデアが湧いてきています。

 

お店づくりだけでなく、集団づくり、地域づくりにおいても、その集団を誇りにおもっているかどうか、自分たちの集団であると感じているかどうかが、集団の活力を規定しているように思います!

また、役割分担があり、評価が塗り重ねられていくことでもさらに活力上昇につながるのだと思います。

集団の活力を上げるためにどうする?を引き続き追求していきます。

 

 

 

 

 

List    投稿者 kitaguti | 2022-09-06 | Posted in 17.これからの教育No Comments » 

トラックバック

このエントリーのトラックバックURL:
http://blog.nihon-syakai.net/blog/2022/09/13797.html/trackback


Comment



Comment