2023年03月18日

新しい教育の形〜自然の中でこそ力は身につく〜

ここ数年、子供を持つ多くのお母さんたちから、「うちの子って幼すぎないかな…」と心配する声を聞く事が増えてきました。また、その子供たちの年齢層が年々上がってきているとも感じています。

実際に伺う事として、
・料理をしている際に足にまとわりついてくるので「危ないから離れててね」と伝えても、数分後には同じ事を繰り返して困っている。
・電話中に話しかけてくるので「電話中なので静かにしててね」と伝えても、何度も話しかけて来て困っている。
などが挙げられます。

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■子供がこういった行動に出るのは何故?
お母さんたちの心配の元になっているこれらの行動ですが、実は子供たちがまだ成長過程にある事の証明でもあり、子供たちの「もっと相手を知りたい」「もっと相手と話がしたい」「もっと相手と繋がりたい」という想いがどんどん増大していったが故の行動なのです。

本来子供は、母親→家族→友達と年齢が上がり接する対象が増えていく中で、手探りで他者との関わり方を学んでいきます。その試行錯誤の繰り返しこそが、「相手が何を思っているのか?」を掴むトレーニングになっており、子供が成長する上で非常に重要な役割を担っています。

しかし、ここ数年はマスク着用がスタンダードになり、オンライン環境の整備に伴う音声のみでのやり取りの増加も相まって、対面で相手の表情を見ながら話す機会が極端に減っており、子供が成長する為の機会も場も減ってしまいましたが、子供達の持っている想いを満たしつつ更なる成長を促す上で、我々大人に出来る事はないのでしょうか。

■新しい教育「自然体験」の可能性とは?
そこで注目したいのが、近年、世間でも注目を集めている「自然体験」です。
文部科学省も「自然体験によって子供の自尊感情や外向性に良い影響が見られる」との調査結果を出しています。

実際に子供が自然体験に参加した方からは、
・「出来ない…」「無理…」と否定的だった子が、何事にも興味津々で「やってみたい!」と言うようになった。
・「みんなのもの」という意識をもって、生き物やモノを大切にする意識が芽生えてきた。
・仲間関係の加減がわからず泣いたり喧嘩したり、年下の子にもすぐ怒っていた子が、今では皆のまとめ役になっており、人間関係が上手に築けるようになった。
・注意されても、拗ねずに素直に受け止められるようになった。
・虫が嫌いではなくなった。
などの話を聞きますが、自然体験でこのような変化が起こるのは、一体何故なのでしょうか?

自然体験は文字通り【自然】の中で実施します。普段生活している場所のように整備された環境ではないので、自分の思い通りに行く事はまずありません。「土が付くのが嫌だ」「虫に近づきたくない」と思っている子でも、圧倒的な自然の力を前にするとそんな事は全く気にならなくなり、ありのままの自然を受け入れられるようになっていきます。

こういった自然体験に参加する事で、子供達は人間関係においてもありのままの相手の状況を受け入れられる様になっていき、本来子供の持つ想いを叶える為の力が身に付いていきます。

世間でも一般的になってきた自然体験ですが、楽しいだけではなく成長も感じられる場として、新しい教育の主流になっていくのではないでしょうか。

List    投稿者 mori-ryu | 2023-03-18 | Posted in 17.これからの教育No Comments » 

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