11/29なんでや劇場レポート(2) 先行き探索を阻むのは私権制度と騙し観念
前記事なんでや劇場レポート(1)性欲が出てこないのはなんで?⇒秩序崩壊の不安と焦りに続き、なんでや劇場レポート(2)です。ここからは、先行き探索を阻むのは何なのか?を追求していきます♪
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本能機能も共認・観念機能もそれ自体が一つの秩序体系であり、秩序化のベクトルに貫かれて存在している。即ち生命は秩序化の存在である(これはエントロピー理論からも明らかである)。秩序の崩壊とは秩序化という生命原理の崩壊であり、生命にとっては全てに先立って解決しなければならない最優先課題である。だから性が脇に押しやられるのだ(性欲の衰弱だけでなく、物欲の衰弱→節約志向の根本原因もこれである)。
そして、この秩序の崩壊現象は、本能・共認・観念機能のどこからでも、誰もが普遍的にキャッチし、得体の知れない不安と焦りを感じ取る現象である。従って、現代人は、最も深い適応本能の位相で、秩序の崩壊or消滅という問題意識を普遍的に孕んでいる。
従って、こういう感覚を抱いたからと言って「自分はおかしいのでは?」と悩む必要は全くない。セックスレスが自我・私権の性のリセット過程であり、本源の性に向かうために避けて通れない、むしろ望ましい方向であるのと同じことである。
これによって、男の不安と焦りの正体がはっきりした。そして男の最優先の闘争課題が秩序崩壊のキャッチと先行き探索、新秩序を構築することであることがはっきりしてきた。
前回のなんでや劇場のテーマは「実現基盤である女原理の充足基調が、男原理の闘争基調へとどう繋がるのか?」であったが、その答えも見えてくる。女も秩序崩壊の危機をキャッチしている(安定・充足存在ゆえに男よりも鋭敏に)⇒女が先行き探索と新秩序の形成を男に期待し、男がそれに邁進するという関係になる。
また、前回は、「女規範・男規範の共認が核(卵)であり、女の充足発信で男の闘争を誘引・喚起し、男女共認の輪を広げる」という認識が提示されたが、最初の新秩序形成は男女規範の共認から始まっている。この母胎の中で新秩序の形成が進められてゆくはずである。(参考:なんでや劇場レポート(3) 私権追求に代わる集団の目標は周りの充足、そして男女の共認の輪が認識収束の母胎)
誰もが最も深い適応本能の位相で秩序の崩壊を感じ取っているからといって、必ずしもそのまま崩壊し滅亡して終うわけではない。適応本能は、今必死に先行きを読み、新しい秩序を模索している。しかし、答えが見えないので焦りが強い(この不安と焦りは年々強くなってきた)。
むしろ今、人々は必死に秩序化収束しようとしている(授業や仕事、資格や試験、マナーファシズム、セクハラやタバコや食品叩き)。しかし、答えが見えないので目先の秩序に収束してしまう。そして、目先の秩序に収束すればするほど、社会はガタガタになり、社会秩序が崩壊してゆくという危機的な様相を呈している。
そして、本能的には模索しているとしても、意識上(表面上)はのた打ち回って模索しているとは言えない。本当に先行きを読もうとしているのか?新しい秩序を模索し追求しているのか?
⇒ほとんど誰もやっておらず、目先の秩序に収束していると言わざるをえない。一番深い適応本能の所では誰もが秩序崩壊の問題意識を孕んでいても、意識的にその突破口を考えている人はほとんどいない。
答えを意識的に探索する層は増えている。
ex.なんでや露店に答えを求めて来るお客さんが増えていることや、るいネット「お勧めサイトランキング」でも陰謀論系≒先行きを読もうとするサイトのアクセス数が多いことなど。
問題はそれが圧倒的少数で1%もいないということ。つまり、共認形成が進まないのが問題。なぜか? 何が壁になっているのか?
⇒私権制度と付随する騙し観念。
人々は私権制度が残存している限り、その枠内で生きるしかない。そしてTVや新聞を見れば騙し観念に洗脳される。私権制度や騙し観念に囚われている限り、先行きを読もうとしても読めず(or読み誤り)、答えを探しても見つからず、目先の秩序(制度や観念規範)に収束するしかない。
劇場レポート(2)はここまで、引き続き(3)をお楽しみに!
by 心の叫び
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コメント13件
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nishimu | 2010.07.01 15:57
大掛かりな、そして、何重にも塗り重ねられた騙しの構造。このことがはっきり感じ取れるようになったのは、ここ数年。るいネットやなんでや劇場での新しい認識に拠るところが大きい。
今までは、何となく“おかしい”と、感じていても、突破できずに、堂々巡りの思考の枠に閉じ込められていた。
私権圧力、私権観念が機能している時代においては、私権の強制圧力は、潜在思念では否定しながらも、自らが(私権を追い求めているので)作り出している立場(圧力=活力源)であった。
生涯固定の身分制度は、法制度上は現存していないことになっている。しかし、日本を動かすのは、一介の庶民では無く、特権階級である政治家たちであると、どこかで諦めていたところがある。
それが、ここ数年、特にここ数ヶ月の特権階級の暴走によって、「本当に彼らに任せておいていいのか?社会を動かすのは、彼ら特権階級だけの仕事なのか?」という疑問は高まるばかりである。
答えは、自ずと導き出される。彼らに任せておいては、ダメ。社会を創っていくのは、“現実を生きている=現実を直視している”庶民である私たちではないのか?!
じゃあ、どうする?
という危機感・当事者意識は、多くの国民の意識の中で高まっているハズである。
そこから先の実現イメージをどう創り出していくかが早急に求められている期待ではないだろうか?!