2009年12月02日
「事業仕分け」:国家の予算が『必要か否か』の土俵に登場してきた
「行政作新会議・事業仕分け」がマスコミを賑わせている。
今回の「事業仕分け」の結論を「参考」に、鳩山政権の閣僚によって予算案が決まり、それが来年の通常国会で与野党によって議論されて予算は正式に決定される。
その意味で、「事業仕分け」は予算案を決める手前の「パフォーマンス」に過ぎない。
にもかかわらず、正式に予算を決める作業でもない「事業仕分け」が何故これほどに注目されるのか?
それは予算を作成するプロセスの一部が初めて国民に公開されたからだ。 これまでは既得権益者と官僚と与党政治家とによって、霞ヶ関の内側の密室で作られてきた数字が表に出て来て、数字の根拠を巡るやりとりが“生”で“公開”されたから面白くなった。このことは画期的であり大きな評価である。 今回の代表的な仕分けの例を取り出してみたい。 |