2010年05月27日

自主管理への招待(6) 実現思考とは何か

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今回は、新しく 参加されたhosopさんの作成した記事をそのまま掲載します
前回:自主管理の招待(5)では、「否定しか生み出さない」近代思想を「全否定」し、閉塞した現実から実践対象を獲得した《開放の哲学》への道程が提示されました。
今回、第6弾ではそれを具体的に実践する方法が明らかになります。
以下『自主管理への招待(6) 実現思考とは何か』からの引用です

私たちは、こう考える。もし私たちの求めるものが、本当に現実性を持ったものであるなら、それを実現しうる対象的な構造がすでに現存のこの社会の内に実在しているはずだと。私たちが、
単なる消費的な欠乏ではなく、日々の労働の疎外を問題にし続け得るとしたら、疎外を克服しうる実現の基盤は、すでに歴史的に用意されているはずだと。人は、対象とイコールに結ばれた主体としてのみ存在するのであって、決して自分だけで生きているのではなく、まして観念だけで生きているのではない。従って、欲望や願望が実現されるためには、それらとイコールに結ばれるそれら対象が、同時に存在していなければならない。逆に、そのような実現対象が社会的に存在していないとしたら、いかなる価値も理念も決して実現されない。実現対象を獲得し得ない全ての価値意識は、非存在であるにすぎず、いずれ消え失せてしまう。逆に、打ち消し難い課題を自らの内に孕んだ主体は、その実現対象をこの社会構造の中に見出し得るはずである。

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  投稿者 sashow | 2010-05-27 | Posted in 14.その他2 Comments »