2010年06月03日
鳩山は、なぜ辞任したのか? ~後ろ盾を失い官僚組織に抱きこまれた鳩山政権~
大方では予想されており、しかしタイミングとしては”突然”だった鳩山・小沢辞任劇。
普天間問題も結果的には「失敗」に終わり、(マスコミによるアヤシイ世論調査とは言え)支持率が急低下する中にあって、このまま7月の参院選に突入すれば、自民党・麻生と同じ轍を踏むと考えてのことだろう。
今回の鳩山民主党政権には、様々な期待が集まっていたが、「暴走する官僚組織に歯止めを掛けて欲しい」という潜在的な期待が強かった。特に小沢は、当初から強く意識していた。当然、官僚組織の強い抵抗があり、この間の民主党政権下では、政治家と官僚との間で、「誰が国家の主導権を握るか」を巡って激しい戦いが繰り広げられてきた。
鳩山(民主党)は、この戦いに敗れたのだ。