今、日本で何が起きているのか。コロナ禍とウクライナ戦争から新しい動き
2年半に渡るコロナ禍とその後に勃発したロシア・ウクライナ戦争。長期に渡り連日報道が繰り返され、人々の意識や行動に間違いなく大きな影響を及ぼしました。今、日本で起きている最も新しい動きの中に、今後私たちが向かうべき可能性のヒントがありそうです。
■日常に広がる追求関係
コロナ以降、マスコミの一方的な発信が過熱。それを受け、コロナの真相を検証する自主的な学びの会や講演イベントが急増していきました。
それまでテレビを信じて疑わなかった主婦が、民間医療の医師や議員を招いてセミナーを開催するような活動が全国至る所で見られるようになっています。
ある追求の場でつながった人たちは、つながり親しくなるうちに、コロナやワクチンという枠に、留まらず、毎週集まっては、女としての生き方、子育てやお産のありかた、食の在り方を追求。中には皆が安心して暮らせる村をつくろうというような動きも。自分たちでやってみよう、作ってみようという活動が生まれています。
企業でも、社会や地域のために何かできないかと、取引関係を越えて、同じ志を持つ他企業や大学、地域と協働し、新たな価値を生み出そうという動きもじわじわと広がっているようです。
★人や企業が「自分たちを守る」ための追求を経て、「みんなのためにできること」「みんなで守れるものを守っていく」という新しい流れが生まれています。
■自ら食糧生産を担う
都心を離れ地方に移住し自ら農業を手掛ける人たちも増えています。新規就農者数は、コロナ以前は8000人/年→コロナ後20000人/年と大きく上昇。農大への志望者数も同様に増加しています。
★これまでの自給志向だけでなく「自分の消費」から「皆を守るための生産」に可能性を求める意識が急速に進んでいるといえます。
■生産の国内回帰
コロナ禍以前から資材・資源の価格は上昇傾向にありましたが、コロナでの物流停止、露・宇戦争で資源供給の停滞により価格はコロナ前の140%近くまで急上昇。さらに、戦争を遠因とした円安に歯止めがかからない状況です。その結果、日本の企業は海外生産よりも日本生産の方が安くて高品質なものを提供できると、拠点を自国に移し始めています。最近ではダイソーが日本生産に舵を切ったこともニュースになりました。
★経済的側面が強いものの、モノの安定供給のみならず、自国生産への回帰は国内の生産活力(圧力)の上昇に繋がっていく可能性もあるのではないでしょうか。
■教育意識の変化
今年の首都圏の中学受験の受験者数が史上最多の人数となりました。関西でも同様の状況です。今までにない特徴的な事象ですが、オンライン授業やコロナ対応により「公立中学の教育に対する不安が広がったことや、ICT教育の公私の教育格差が要因と言われています。
成績を上げること以上に「人として全うに育つ環境である」ことが重視される傾向もあるようです。
★この学歴一辺倒とは明らかに異なる意識は、何を意味するのか今後も追求が必要でしょう。
他にもいろいろありますが共通するのは【皆のためになる、役に立つこと】【役に立つ生産を自ら担うこと】【それらをできることから実践すること】という点ではないでしょうか。
今、日本で起きはじめている動きは、「皆のための実践の時代」に入ったことを意味します。
さて、この時代にあなたは何を実践していきますか?
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