2022年05月09日

【世界の力を読み解く】~ユーラシア発自給力の時代へ~

当ブログでは昨年度から、ユーラシア・アジア中央部の最新の動きや、歴史的背景も解明視点に入れた各国の戦略を読み解いてきました。

そんな最中、ウクライナ問題が発生。周辺各国の動きがより活発になり、当初より照準をあてていた、
『ユーラシア 対 欧米 』の勢力争いが顕在化してきました。

なぜここまでアジア中央部が戦略の起点になるのか。
すでに追求を深めてきたように、地政学的に理由、資源・人口・技術といった力の基盤まで、
世界覇権を握るのに必要な要素がここにはあるからです。

(写真:Shutterstock)

なぜ大国はアジアを掌握しようとするのか
覇権争いの土俵にある中央アジアのいま
なぜ世界の重心はアジアから欧州へ移ったのか
民族自決路線で共闘していくアジア中央部と中露/確実に統合されていくアジア諸国

そして、なぜ“今”なのか。
それは、これまで世界を動かしてきた経済システムがもう限界を迎えているからにほかならないでしょう。

エネルギー・食料、あらゆる面で見ても架空経済から、実物経済へと世界は大きく転換をしています。
いうなれば、自給力が生き抜くために必要な力になっていくのです。

中国の力の基盤は架空経済から実物経済への転換

>バブル経済(架空経済)をつぶしたて実物経済への転換、ネット技術からの製造業の強化、中東の資源(石油)といった仮想世界ではなく現実世界で必要とされるものを獲得し基盤固めに入っていることが分かります。

それは中国に限った話ではなく、中国同様に世界の覇権国になりつつあるロシアにおいても同様で、実物経済を主体とした上で、科学力や諜報力、資源の確保に力を入れておりまさに現実の力を基盤に存在感を高めています。

=引用終わり=

【世界の力を読み解く】~ウクライナ情勢で加速する実物経済主義~
>そして、この間の周辺諸国の動きをみていると、騒いでいるのは食料自給率の低い国々。
インドや中国などの食糧自給率の高い国々は、静観の姿勢が目立ちます。
なんと、中国の米・小麦・トウモロコシの自給率は、『98.75%』にも上ります。(SciencePotalChinaより)

しかも中国は、ここ数年で一気に自給率を上げてきたので、まるで今回の騒動を見越していたかのようにも思えます。
今、実物経済への転換が世界的に加速していますが、この『食料』という領域を見てもそれは加速しているように思えます。
エネルギーも食料も、外交の重要な武器。この実物を押さえた国が世界の覇権を握るのは、言うまでもありません。
=引用終わり=

ユーラシア発自給力の時代。
この時代をどう生き抜いていくのかは、当事者である我々が自らの頭で考え、先を読んで行動していくしかありません

情報にあふれる・戦争も情報戦が主軸の現代、日本の主要メディアで報道される内容だけが、事実ではないでしょう。
当ブログを通じて一人でも多くの方が、自ら追求する。事実を追求する仲間を見つける。
そんなきっかけになればと思っています。
引き続き、当ブログをよろしくお願いします。

  投稿者 motiduki | 2022-05-09 | Posted in 01.どうする?マスコミ支配No Comments »