2007年12月13日
サブプライム危機によって、金を吸い上げる新しい仕組みが作られる。
abu dhabi city
サブプライムモーゲージ危機で米大手銀行を買収し、世界の金融を支配する千載一遇のチャンスだ!と騒いでいる人達もいるが(ex.【経済コラム】米リーマン、ベアーSが買収される日は近い-M・リンや「中年金融マン ぐっちーさんの金持ちまっしぐら」) 、冷静に考えると逆に巧妙に仕組まれている罠と思われる節もある。
まずは、一連のニュース。
米シティ、8000億円出資受け入れ・アブダビ投資庁から
【ニューヨーク=財満大介】
世界最大の金融グループ、シティグループは26日、アラブ首長国連邦(UAE)アブダビ首長国政府のアブダビ投資庁(ADIA)から75億ドル(約8000億円)の出資を受け入れると発表した。普通株に転換される出資証券を発行し、転換後のADIAの持ち株比率は4.9%になる見通し。シティは信用力の低い個人向け住宅融資(サブプライムローン)問題に絡み、有価証券の評価損などで多額の損失を計上。追加損失の可能性もうわさされ、経営の健全性が不安視されていた。
シティは資本増強でリスクへの耐久力を増し、市場の不安を払しょくする。ADIAに対して年利11%の有価証券を発行。2010年3月以降、4段階に分けて普通株に転換する。増資は今後数日以内に完了する。シティによるとADIAは4.9%を超えて出資する意図はなく、役員を送るなどの経営関与もしないとしている。米メディアによると、ADIAはシティの筆頭株主の一角を占めるという。(NIKKEI NET)
三菱UFJなど3メガバンクに米サブプライム対策基金で協力要請=関係筋
[東京 12日 ロイター] サブプライムモーゲージ(信用度の低い借り手向け住宅ローン)危機に対応するため、米大手金融機関が設立を進めている対策基金について、米国金融当局が三菱UFJフィナンシャル・グループ(8306.T: 株価, ニュース, レポート)など日本の3大金融グループに対して、融資などのファイナンス面での協力を打診したことが12日、分かった。複数の関係者が明らかにした。
複数の関係者によると、米国財務省から三菱UFJFGと、みずほフィナンシャルグループ(8411.T: 株価, ニュース, レポート)、三井住友フィナンシャルグループ(8316.T: 株価, ニュース, レポート)に対して要請があった。支援規模は1グループ当たり50億ドル(5500億円)程度としており、融資に限らず融資枠の設定など幅広い協力のあり方を求める内容だという。
関係者は、50億ドルとしている要請金額は「基金の目標である600億ドルから逆算して出した数字ではないか」(金融関係者)との見方を示している。各金融グループは、「コマーシャル・ベースに則って検討を進める」(3グループのうちの一つ)見通しだ。
米金融機関が設立しようとしてる基金は、規模600億ドル程度を目標にしており、米財務省の主導のもと、シティグループ(C.N: 株価, 企業情報, レポート)、バンク・オブ・アメリカ(BAC.N: 株価, 企業情報, レポート)、JPモルガン・チェース(JPM.N: 株価, 企業情報, レポート)の3行が中心的に取り組んでいる。サブプライムモーゲージ(信用度の低い借り手向け住宅ローン)危機により打撃を受けたストラクチャード・インベストメント・ビークル(SIV)が保有している証券を買い取り、救済するのが目的。
しかし、現在の計画では買取資産を質の高いものに絞っていることから、質の低いSIVは救済されないとして市場関係者の間で疑問視する声が出ている。(ロイター)
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