2010年01月08日
西欧発近代市場と江戸時代・日本の市場の違い
十字軍遠征以降、西欧で急拡大した「市場」と、江戸時代に日本で急拡大した「市場」。文化文芸の発展、消費階級の拡大など共通点は多いものの、根本的に違うもののようにも思えます。
欧州市場の拡大(≒商人階級の拡大)は、十字軍遠征と共に始まりました。
■欧州発近代市場の登場と拡大
キリスト教の広がり、権力化
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十字軍遠征(200年にわたる持続的な市場拡大)
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商人権力の拡大 ・・・→<ルネサンス>
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| 免罪符の発行 | |
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| 宗教改革 | |
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| 教会権威の失墜 | |
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【 市場拡大というパラダイムが絶対化 】
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近代思想の登場(ex.デカルト)
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イギリス中央銀行 ・・・→大英帝国の確立
(イングランド銀行) |
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近代民主主義国家の誕生 --→帝国主義
(ex.フランス革命、アメリカ独立革命)
十字軍遠征~大航海時代~帝国主義時代を通じて西欧市場の拡大に寄与したのは、『戦争による略奪』でした。略奪対象がイスラム→アメリカ→アジアと拡大し、略奪だけでも約700年にわたる持続的な市場拡大が実現しました。