2008年11月30日

『EUって、どうなっているの?』4~EU経済基礎データ~



『EUって、どうなっているの?』3~EU設立からユーロ創設へ~
に引き続き、今回はEU加盟国の経済データをグラフ化してみました
その中から、今後の追及における切り口をいくつか発掘してみたいと思います。
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 ①EU加盟国でユーロ参加国(西欧他) ⇒ 黄緑
  フランス、ドイツ、イタリア、オランダ、ベルギー、ルクセンブルグ、アイルランド、スペイン、
  ポルトガル、オーストリア、フィンランド(以上、1999年参加)
  ギリシャ(2001年参加)
  スロベニア(2007年参加)
  キプロス、マルタ(2008年参加)
 ②EU加盟国でユーロ不参加国(参加免除国) ⇒ 水色
  イギリス、デンマーク
 ③EU加盟国でユーロ不参加国(東欧) ⇒ 青
  ポーランド、チェコ、ハンガリー、ブルガリア、ルーマニア、スロバキア
 ④EU加盟国でユーロ不参加国(東欧以外) ⇒ 
  リトアニア、ラトビア、エストニア
 ⑤欧州でEU未加盟国 ⇒ 
  スイス、ノルウェー

今後追及する上での大きな分類となる、上記5つのグループでグラフを色分けしています。
※データはすべて2007年値です。

まずは、GDPグラフです。

次に財政収支グラフです。

次に債務残高グラフです。

次に、貿易収支グラフです。

次に、貿易外収支グラフです。

最後に、経常収支グラフです。

※経常収支とは以下4つの合計額です。
 ①貿易収支=モノの輸入と輸出のバランスを示す
 ②サービス収支=旅行や運送などサービス取引を表す
 ③所得収支=対外直接投資や証券投資の投資収益の結果を表す
 ④経常移転収支=政府開発援助(ODA)のうちの医薬品など対価をともなわない現物援助
∴貿易収支(①)+貿易外収支(②③④)=経常収支となります。

グラフを見ての所見をいくつか挙げてみたいと思います。
●ユーロ参加国間でも、GDPにかなり大きな差があるけど、この格差が参加国間で有利or不利に働くことはないの?
●比較的GDPの小さい国でも、一人当たりGDPに換算するとその額が大きく膨れ上がる国がある(ルクセンブルクなど)。これをグループ別に見ると、、、
 →①②④⑤のグループには該当する国がいくつか存在する。
 →③のグループには該当する国はない。
これらの国は、どのような経済構造になっているのか(何で稼いでる?)
●財政収支では、フランス、イタリア、イギリスの赤字が目立つが、対GDP比に換算すると、どの国もそれほど大きな差は見られず、大幅な赤黒額もない。
●債務残高では、①のグループがGDP比にして比較的大きな額となっている。これは、日本同様、市場縮小⇒無理矢理拡大⇒国債発行という流れか?
●貿易収支では、EU加盟国では、黒字国が以外に少ない。ユーロ参加国に限ってはドイツ、オランダが大きな黒字だが、それ以外はあまりぱっとしない(生産力に難あり?)。
逆にEU非加盟国のスイス、ノルウェーが大きな黒字を出している。
●貿易外収支では、スイス、イギリスが突出した黒字額を出している。(GDP比にするとルクセンブルクやスロベニアが大きい)
これらの国は具体的に何で儲けているのか?(金融か?)
●経常収支(対GDP比)では、③④のグループ赤字額が大きい。①のグループでも一部の国を除いて、赤字国が結構ある。
逆にEUに加盟していない⑤のグループは、大きな黒字となっている。
ユーロ不参加国(③、④)には、このあたりに未だ参加できていない原因があるのか?
また、EU圏は全体として経済基盤が脆弱?今後経済危機が加速した場合に、EU(またはユーロ)が解体される可能性はあるか?

以上です。
次は、ユーロの仕組みや共通通貨に参加することのメリット、デメリット等に関して追及してみたいと思います。

<データ引用元サイト>
外務省のHP
JETROのHP

List    投稿者 nishi | 2008-11-30 | Posted in 08.近現代史と金貸し9 Comments » 

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コメント9件

 norio | 2009.03.19 19:22

今までミャンマーは軍事国家=危険な国家というイメージでしたが、まったく逆だということが理解できました。
もしかすると、先進国側が軍事国家と一方的に呼んでいるのではないかと思うになりました。
しかしそんな良い国で今後も軍事力の強化に力を入れるとありますが、なぜでしょうか。理由は何でしょうか。

 西中島市長 | 2009.03.19 21:01

今まで、南の北朝鮮国家というイメージが強かったですが、グローバリズムという枠組み・市場という枠組みから離れてみると、自国の国益を守りたい国家体制としては、結構ありえうる国家維持体制なのではないかと思いました。
そもそも、発展途上国というレッテルを貼ったのも、グローバリズムを拡大させようとした先進国だった訳で・・・。
日本で言うと、江戸時代に武士(軍事力)が統一していた国家をミャンマーは、軍隊が国家統一しているという感じでしょうか?

 ハリマ | 2009.03.19 21:36

国連から後発発展途上国に認定されていると言うのは、発展途上国の中でも遅れた国ということでしょうね。その上政治的には20年間も軍事政権が続いていると聞くと、国民はさぞかし悲惨な生活を強いられているのかなと思ってしまうが、他のサイトの写真を見ると、素朴な人々が写っているし、農村も穏やかな風景なので、実際は違うのだと思います。
軍事政権と言うだけで、ミャンマーに対して、色眼鏡で見ていた可能性が高いように思います。

 マレー人 | 2009.03.19 21:39

今まで閉鎖していた国が新たに外交し始めるのは、何らかの事情で、相当困っているときですよね。
では、ミャンマーが困るとしたら、どんな状況でしょうか?(食糧を自給しているから大丈夫ですね)
中国との関係が悪化し、そこに日本が取って代わるとか…
ミャンマーの最大の弱点はどういったものなのか?を追求する必要がありますね。

 リョウ | 2009.03.19 21:41

ミャンマーは、軍事国家であり、タン・シュエ議長が20年近く統治している国だが、彼の思想は、徹底した内需拡大戦略であり、欧米諸国の思想や産業を寄せ付けないようにしているのは、先のサイクロン被災時の対応を見ても分かります。
しかし、現在、軍内部でも、政治対立が表面化してきているらしく、タン議長の政権も終焉に近づいているのでは?との声も囁かれています。
次の統治者の意向にもよりますが、今後のミャンマーの行く末は、やはり資源を狙われ、欧米ナイズに染められていくのでしょうか?

 はっしー | 2009.03.19 21:42

>日本はミャンマーから、これから必要となってくるであろう自立型経済のヒントを、長く鎖国を強いているミャンマーから学べるのではなかと思います。
ミャンマーは仏教国かつ農業国です。日本では失われてしまった村落共同体や集団規範、足るを知る、貧しくとも心は豊か、などの本源的な価値観が残存しているように思います。
ミャンマーは現在、観光客も増加中と聞きます。従来の史跡めぐりの様な観光よりも、長期滞在型の農村での農業体験ツアーなどを企画して、日本の明治以前の時代に触れることで、認識転換を図るような交流が、今の時代に求められているのではないでしょうか。

 西宮の番長 | 2009.03.19 21:45

鎖国状態ではあるが、自国の豊かな資源でやていけているミャンマーに日本が提供できるものはまだまだたくさんあると思う。
ルイネットの投稿(201144 ミャンマーの庶民の生活 )にもあったように、バスに乗るもの命がけというような状態などの改善などなど・・・。ミャンマーが自己満足しないで、日本を受け入れてくれるように、日本も積極的にアプローチしなくてはならない。

 せいこ | 2009.03.19 21:47

軍事国家というだけで、近寄りがたい、または近寄ってはいけないような気がしますが、見方を変えればなるほど鎖国経済モデルですね。
日本がミャンマーから学べることもたくさんあるのだろうな、と思いました。
今現在、ミャンマーと日本の国家間の交流?なるものはあるのでしょうか?
東南アジアの国のなかでもピンとこないし、ミャンマーをあまり知らないせいか、やはりただ単に怖いという意識が先行してしまいます。

 怒りのランボー3 | 2009.03.21 16:52

ランボー3では、ミャンマーが、独裁軍事国家である前提で、
ランボーがアメリカ人の救出劇(殺害)をバンバンやっていました。
善と悪という単純構成には、もううんざいです。
戦争が、美化された映画、ランボー系も、もはや終焉ですね。

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