2008年07月10日

イギリス金貸しによるグローバル・マネー循環構造

おもしろい図をみつけた。世界のマネーフロー(資金循環)を示す図です。
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国際的な資金循環は摑みにくいものであるが、BISのこの調査は銀行における債権・債務の残高の差額を利用して、地域間のフローを浮かびあがらせたものである。この図は、英米2国を中心としながらオフショアのカリブ海地域とユーロ圏が絡み合う、中世から近代にかけての貿易時代とそれほど変らない、国際金融の構図を示しているようにも見える。

   『金融vs国家』 倉都康行より引用(上図共)

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この図は19世紀の時代のものではない2007年版である。まるでイギリスが通貨覇権をにぎっているような図だ。世界中のお金がイギリスに集められ、そこからアメリカに集中して投資され、アメリカから世界中(特にカリブ海、そして中国やEU)に投資され再び英国に循環している。
この図をみて様々な疑問が解けてくる気がした。
・なぜサブプライムローンでイギリスの銀行が大穴明けたのか?
・なぜイギリス一極派(ロスチャイルド系)が、基軸通貨ドルを維持しようとしているのか?
・なぜイギリスにユーロダラーが存在するのか?
・金貸しが作ったタクスヘイブン=オフショアの機能とは?
・金融グローバル化を推し進める必然性。

このマネー循環構造こそが、彼ら(イギリス金貸し)の収益源であり、それを維持しているのがドル覇権であり、マネーフローと相似して世界に展開しているアメリカの軍事力なのではないだろうか?軍産複合体にも彼らの資本が相当入っているはずだ。このマネーフロー図は、ドル覇権がポンド覇権の移行形・発展形として成立してきたということを示唆している。つまりドル覇権の主体は、イギリスの金貸し(ロスチャイルド系)であるということではないだろうか?

イギリスへの投資・投機的資金の流入もドルの地位を押し上げる結果となった。その背景にあるのが、第一次大戦後の混乱で変動相場制が続く中、1925年に制度化されたポンドとドルの相場固定化である。マルクやフランなど欧州の主要通貨がインフレで減価する一方、米国はいち早く1919年に金本位制に復帰し、英国はこれにやや遅れて1925年に復帰する。その結果、ポンドとドルの「基軸相場」が生まれたのである。
この2国間の通貨レートの安定性が、資本市場の磁場が欧州大陸から英米間へと地理的に移動する動きを促していく。その二大通貨の関係式こそが、その後21世紀にまで連綿と受け継がれる「太平洋間の国際金融」を育んだ土壌だったのである。

   (上掲同書より)
1920年代にポンドからドルに基軸通貨が移行する前後に、イギリスの金貸しの資産がドルへと移し変えられた。そのために金貸しは、安定した“基軸相場”を必要とした。
その後、イギリス金貸し(ロスチャイルド系)は、このマネー循環を通じて、利殖を続けるるシステムの維持が至上命題になった。その利殖システム・資金循環の要として、事前にFRB(連邦準備銀行)を作り出した。(伏魔殿FRBでマネーフローを管理する連中が、グローバリストの中核実務部隊。)
それに対して、この20世紀初頭頃、台頭し始めた米国の産業資本ロックフェラーは、アメリカの産業支配を進めるイギリスの金貸しから金融覇権を奪うため、1929年のニューヨーク株式大暴落と第2次大戦を仕掛けた。暴落した株を買い集めてロックフェラーは台頭したが、しかしアメリカの金融主導権を完全に奪うまでには至らなかった、・・・・そのことをこの図は示している。
ドル大暴落の仕掛けとは、このイギリスを中心としたマネー循環構造を破壊することであり、多極化とはそれに代わるマネー循環構造を作り出すためのロックフェラーによる数十年来の戦略なのだろう。
しかし、ドル弱体化とともにこのマネー循環構造も明らかにおかしくなってきている。サブプライムローン破綻はその表れであるし、すでに1980年代からのグローバリズムも、レバレッジを効かした投資ファンドのも、円キャリーも、世界中で繰り返されるバブルも、無理やり世界をドル一極のマネー循環構造に組み込み、実体経済から収奪するための方策だった。金融が主な収益源でしかない彼らはすでにやりすぎてしまった。
一方で、ロックフェラー系は、恐らく既に中国やアラブ、ロシアなど多面的に投資を行い、ドル以外の資産で利殖を増やしていく体制を整えている・・・・・。対するロスチャイルド系も行き詰まりは分かっている、彼らのアドバーンテージは金融とマスコミ支配、だから温暖化問題→排出権と炭素本位制etcや世界バブルの形成→マネー循環構造への組み込みに躍起になっている。
(by Hiroshi)

List    投稿者 ihiro | 2008-07-10 | Posted in 08.近現代史と金貸し11 Comments » 

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コメント11件

 G線上のアリア | 2008.10.23 21:49

銀行の国有化が必要という世論になれば、日本郵政はこのまま民営化を推進していいのかという世論が高まりそうですね。
それと同時に、民営化を強行を押し進めた小泉・竹中の政策に対する再検証を行うことで、日本の進む方向性を確認できるのではないでしょうか。

 コスモス | 2008.10.23 22:37

う~ん...
日本では国有化までは進まないような気がします。欧米に比較してそれほど痛手は大きくないでしょうから。特に郵政は資金が豊富ですから、資本注入にも到らないかも。
    
この記事を書いてから考えていることは、欧米が金融機関を国有化するということは、今までロスチャ系、ロック系と分かれていた金融が全てアメリカ政府のものになるということは、系譜を精算しちゃうということ意味して独占ということになるのか!?ということ。
    
そうすると、次期大統領政府がロック系なのかロスチャ系なのかが今後に大きく影響するのだけれど、オバマですかね?オバマは何系・・・・

 andy | 2008.10.24 13:45

オバマは、ネット界ではロックフェラー系といわれていますね。
ポール・ヴォルカー元FRB議長、パウエル元国務長官、ブレジンスキー元大統領補佐官が彼の周りを固めています。

 コスモス | 2008.10.24 16:33

そうすると、国有化まで進むと、アメリカは完全にロックフェラーによる市場独占ということもあり得るのかも知れませんね。
でも・・・そう簡単な構図とは限らないですね。もう少し、状況を見守りましょうか。

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