2008年11月10日

『EUって、どうなっているの?』1 プロローグ:金融危機で最も危ないのは欧州!

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(※「週刊 東洋経済 2008/11/8特大号」より引用させて頂きました)
昨年(2007年)夏に米発サブプラム危機が欧州に波及してから、リーマン・ブラザーズの破綻後、欧州も深刻な金融危機に陥っている
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そのなかで、10月8日のイギリスの金融安定化策の公表、10日の先進7カ国財務相・中央銀行総裁会議(G7)、12日のユーロ圏首脳会議を経て、主要国がそろって銀行債務への政府保証と公的な資本注入を柱とする金融安定化策をまとめた
欧州各国の対策規模は、GDP比で見ると、ドイツ19.8%、フランス19.0%、イタリア2.6%、スペイン14.3%、オランダ39.3、オーストリア36.9%、ギリシャ12.2%、ポルトガル12.3%、イギリス19.0%、スイス24.4%と、全体で見ると2割近くにまで達する
そして、欧州で国有化や救済を受けた金融機関は予防的注入を含めると21社に上り、金融化安定化策の公表後は、スイスのUBS、イギリスのRBS、オランダのINGなど、各国の最大手にも公的資金受け入れの動きが広がっている。
しかし、世界の主要国が国債を乱発して金融安定化策発動で足並みを揃えたにもかかわらず、とうとう金融機関の破綻では済まずに国家の破綻まで出てきた
そして、アイスランドを筆頭に、パキスタン、ウクライナ、ベラルーシ、ハンガリーなどIMFへ融資要請を表明する国が続々登場している。
このままでは、東欧・アジア・南米など経済基盤の弱い国家の破綻が顕在化してくる恐れが非常に高い。
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特に、ユーロ圏は今年4~6月期の実質GDPが99年の通貨統合以来、初の前期比マイナスを記録し、7~9月期以降もマイナスが続く公算が高まっている
そして、円-ドル-ユーロの通貨関係を見ると、
10月24日には1ドル=90円87銭まで円相場が急騰し、1995年8月以来約13年3ヶ月ぶりの円高水準へ到達し、現在は90円台後半でもみあっている。
一方、ユーロ・ドル相場は1年8ヶ月ぶり1ユーロ=1.3ドル割れまでユーロ安ドル高が進行し、現在もその状態が続いている。
つまり、「対円ではドル安だが、対ユーロではドル高」で、主要通貨の中で『ユーロが急落』しているのである。
公的資金注入で世界の先導役となった欧州だが、ユーロの急落やアイスランドの「国家破綻の危機」に見るように、アメリカ以上に欧州経済は深刻な状況になっている。
つまり、米国発金融危機で最も危ないのは『欧州』なのだ!
ここまでの状況を踏まえると、緊急に「欧州はどうなっているのか?→特に東欧は?→国際金融機関との関係は?→デビット・ロックフェラーの狙いは?」を追求していくことが必要な状況になっている。
そこで、『国際金融機関はどうなる?』のシリーズと並行して、『欧州って、どうなっているの?』を、このシリーズで多角的に追求していきますので、応援よろしくお願いします 😀
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byあさおかG

List    投稿者 kirin | 2008-11-10 | Posted in 08.近現代史と金貸し2 Comments » 

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コメント2件

 ぽん夫人 | 2009.02.16 23:03

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インドと日本
多神教という、大きな共通点がありますね。
中国に阿ることよりインドとの関係強化はいそがれます。

 たっぴ | 2009.02.18 0:47

ぽん夫人へ
その通りなんです。お金がだいすきな、中国よりも可能性が大きい。
とはいいつつも、表題のグラフに見られるように日印間の総貿易は、かなり少ないのです。
インド人は、日本人の事が好きだというアンケート結果がかなり高いので、相性は、結構いいです。中国は、微妙・・・

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