2008年03月15日

EUは、デビッドロックフェラーのシナリオによるものなのだろうか?

大きな設立の流れは、当ブログ EUってなに?~共通市場を越えて?!~ を参照して下さい。
EUの設立の過程を掘り下げて見ていくと、EUはアメリカの支援、しかもロックフェラーによって設立されたのではないか?とさえ思われる。
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「世界を動かす人脈」 中田安彦 講談社現代新書
第3章 欧州エネルギー共同体とビルダー会議 
より引用抜粋(一部要約・編集)

●欧州共通市場を現実のものとする基となったローマ条約(1957年)は、ビルダーバーグ会議(1954年第1回開催)で原案が話し合われた。

●ローマ条約の前にも欧州統合会議は様々な形で進められていた。
1951年 欧州連合の母体となった 欧州石炭鉄鋼共同体(ECSC)が設立。
西ドイツ、イタリア、オランダ、ベルギー、ルクセンブルグ、フランスの6カ国によって設立のためのパリ条約が調印された。
ECSCは共同体全体の利益の為に活動し、フランスやドイツといった個別の国の指示を受けず、独立的に行動すると条約に定めた。この独立の原則は、後のEC委員会、欧州委員会などに継承されている。
これは、1950年 シューマン・プランに基づく機構である。
 シューマン・プランとは、1950年5月ロンドンで開かれた英・仏・米の外相会議の席上、フランスのロベール・シューマン外相が、ドイツとフランスの石炭及び鉄鋼の全生産を共通の機関の管理下に置き、他のヨーロッパ諸国の参加も認めようと提唱。その原案は、ヨーロッパ統合論者であるジャン・モネというフランスの経済官僚であると同時に国際金融資本のメンバーでもあった。

●欧州統合運動は一次世界大戦(1914~1918年)後まもなく水面下では数方向のルートで進行していた。
汎ヨーロッパ運動:ハプスブルク朝のクーデンホフ・カレルギー伯爵は、近代の戦争は、巨大な産業の力を必要とする。だから、資源が共通の権威の下に置かれるならば、大国同士の紛争は避けることが出来ると考えた。つまり、ドイツの石炭とフランスの鉄鋼両国にまたがる一つの権威のコントロール下にあるならこの二カ国の新たな戦争の回避が期待できると主張した。これはECSCのモデルになっている。
ナチス・ドイツの台頭によりその統合計画は破綻した。
ナチス政権には、ニューヨーク・ウォール街やロンドン・シティの金融資本、ロックフェラーのスタンダード石油とアメリカ支配層が支援を行っていた。
アングロ・アメリカン(アメリカとイギリスをひとまとめにして呼ぶ)の資本家たちは20世紀前半には、ドイツ帝国けん制のためという名目で、ロシア革命に対する資金援助を行っていた。しかし、途中でレーニンやスターリンをコントロールできなくなったのか、今度はドイツを使ってソ連共産主義を封じ込めるという戦略に移ってしまう

●マーシャル・プラン
アメリカによるヨーロッパ復興支援計画。主に軍事的支援を目的に行われ、NATOの発展に繋がったと説明されることが多い。同時に企業支援の側面もあった。
源流は、1939年にCFRが米国務省との協力で立ち上げた「戦争と平和研究グループ」(ロックフェラー財団が寄付を行っていた。)の書いたレポート「欧州の再建」が下書きである。若きデビットロックフェラーも参加している。その内容は、「欧州の石炭と鉄鋼の重要地域をソ連共産主義に対する防波堤として建築せよ」というものだった。カレルギーやシューマン、モネの提唱した欧州統合運動は、アメリカの国家戦略の一環に組み込まれていく
さらにアメリカの影響が反映された欧州統一組織として「統一欧州に関する米国委員会」(ACUE)(1949年創設)が挙げられる。このACUEが資金を提供して誕生したのが欧州評議会(1949年創設)でアメリカのような欧州合衆国を作るのが目的だった

アメリカの一極支配の衰退はあらかじめ視野に入れ多極化⇒エリートたる金融資本家によって先導される共産主義的社会。=世界統一支配(?)を目論んでいたのかも知れない。
一方で、金融に関しては、米国と同様にロスチャイルド系が握っているようです。
ロスチャイルドによるユーロの創設

ゴールドマン・サックスもBPも云わずと知れた、ロスチャイルド系企業です。上記の引用から、ユーロの創設は完全にロスチャイルドによるものと云えます。

今まで、ロスチャイルドVSロックフェラー、金融(金貸し)VS現物をめぐる覇権闘争→対立構造という見方をしていましたが、同じ土俵であれば、対立することもありますが、彼らは違う土俵で(ある面重なる所もありますが、(例えば、コカ・コーラかペプシ)どっちかを選んでもらえばいいわけです。)手と手を取り合ってお互い儲かるシステムを構築しているのではないでしょうか?
例えば、庶民レベルで言うと、高額な買い物をした→お店=ロックフェラーは儲かる。高額なので直ぐには払えない。⇒(どうする?)ローンを組む。→クレジット会社=ロスチャイルドは儲かる。
対立構造を見ていくことも必要だが、どう手を取り合っているか見ていくことの方がもっと重要なのではないだろうか。

List    投稿者 sodan | 2008-03-15 | Posted in 08.近現代史と金貸し5 Comments » 

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