2008年01月01日

国際金融資本の目論見

『るいネット』「ドル崩壊後の、多極派の命綱は日本」に金貸し(国際金融資本)の目論見が端的に書かれている。

金貸し、とりわけ多極派(デビッド?)にとって、ドル基軸体制崩壊後の命綱となるのは、日本の生産力と金融力。だからこそ、彼らは日本のマスコミを総動員して形振りかまわず「小泉フィーバー」や「郵政民営化」の演出に全力投入してきた訳だし、また、今もなお「大連立」の機会を覗っている訳で、このように日本を完全支配できる体制を作り上げることこそ、彼らの差し迫った課題であり目的だと見るべきではないでしょうか。

卓見である。この貴重な問題提起を受けて、金貸し(デビッド・ロックフェラー?)の目論見は何か?それに対して日本の課題は何か?を展望し、それを以って当ブログの新年挨拶に代えたいと思う。
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ドル支配(基軸通貨体制)の限界を金貸しが感じ取ったのは、1985年プラザ合意のあたりだろう。
それ以降、金貸したちはどうするか?考え続けてきたに違いない。

1986~90年のバブルとその崩壊。
1995年以降 外資による日本買い占め
         ほぼ同時期から北米新通貨構想(ドル支配からの転換のシミュレーション)
         ⇒近年、アラブ・アジアの共通通貨構想も        
2001年 日本のマスコミを総動員した小泉フィーバー
       自作自演の9・11テロ⇒イラク侵略
2004年 商品市場の値動きによれば、この頃から石油・食糧・金属等資源の買い占め(デビッド?)
2005年 日本のマスコミを総動員した郵政選挙
2007年 郵政民営化と大連立構想

2000年以降、郵政民営化と資源の買い占め・確保(⇒イラク侵略)と多極通貨構想が同時並行して加速している。
これらの一連の動きが示すものは何か?そこから金貸しの目論見は以下のようなものではないか。
ドル暴落・米国債暴落を仕掛ける。それを契機にドル基軸通貨体制を放棄し、多極通貨体制へ。
一方、ドル・米国債暴落による恐慌状態で最大の武器となるのは資源(現物)である。資源の買い占め・確保はそれをにらんだもの。
アメリカの軍事力、そして資源を押さえた上で、後は世界最大の生産力と金融力を持つ日本を支配すれば、世界支配は完成する。
日本の生産力・金融力を支配する一手が郵政民営化。
当然、反米世論が高まることが予想されるが、それに封じ込める手も打たれつつある。昨年の国益派政治家の排除、さらに大連立構想という名の下に、大政翼賛会ならぬ従米翼賛会を作り上げようとしている。
金貸しの目論見はこのようなものではないか。
しかも、それは遠い先の話ではない。
自作自演がバレバレの9・11テロや、日本のマスコミを総動員した小泉フィーバーや郵政選挙など、形振り構わぬ強引さ。そこからは金貸したちの焦りが感じられる。この焦り具合からみて、何らかのタイムリミット(刻限)が設定されているのではないか? ドル暴落・米国債暴落の引き金を引くのはいつか?
それは今年起こってもおかしくない。
この金貸しの目論見をどう阻止し、日本を守るか?
それは反米世論がどれだけ形成できるか?にかかっている。
これまで金貸したちが、日本支配を実現するための尖兵にしてきたのがマスコミであった。一方で、大衆の事実収束⇒マスコミ離れが進行中である。マスコミ離れから反マスコミ、そして反米世論が顕在化したとき、金貸しの目論みは失敗に終わる。
そのためにも、金貸し支配の真実、それを明らかにしていくことが、当ブログの重要な課題だと思う。
(本郷猛)

List    投稿者 hongou | 2008-01-01 | Posted in 08.近現代史と金貸し9 Comments » 

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コメント9件

 たぬき | 2008.03.26 18:04

たしかに、コソボは欧米諸国が独立支援の大合唱でしたね。それにくらべチベット弾圧に対して沈黙・・
あるブログに面白いことが書いてました。いろいろな立場がようです。(以下引用)
—————
あなたはどっち?
オリンピック支持派の素顔(金もうけ・利権・洗脳)
1.中国株投資中:オリンピックで株価UP期待(バフェットは既に売り抜けているが・・)
2.マクドナルドなど大手スポンサー・電通:多額のスポンサー料回収中
3.オリンピック協会(IOC):ボイコット=仕事なくなる
4.中国共産党:大成功で国内外宣伝
5.洗脳された中国人:自身が中国共産党の最大の被害者だと気づいてない可哀想な人たち(天安門事件を思い出そう。。)
オリンピックボイコット支持派の素顔(平和・人権・正義感)
1.チベットの平和と人権を望む人
2.中国に民主主義を望む人(天安門事件など中国人自身、中国共産党の被害者)
3.スポーツ選手:本音は人権・食問題・大気汚染・猛暑の北京でやりたくない
4.世界平和を望む人:民衆弾圧中のスーダンやミャンマー、北朝鮮政府を資源確保のため中国が後方支援中

 コスモス | 2008.03.26 18:50

たぬきさん
だいぶ暖かくなってきましたね。さくらの季節が近づいてきました。(関東の話)
急激に変化している国際情勢ですが、各国とも相当にしたたかでもあり、必死でもあるのでしょうね。
国益を考えることは、ある意味では当然なのですが、みんな(諸外国)に受け入れられるものでなければひずみが生じてしまいますよね。
各国の思惑もあり、オリンピックにはなんとかこぎ着けるのでしょうが、(オリンピックで)変な事件が起きなければ良いのですが・・・

 匿名 | 2008.03.26 20:30

あの・・・引用している新聞がどんな新聞か知っておられるのでしょうか??

 コスモス | 2008.03.26 21:11

>その周囲で情勢に応じて国益を図ろうとする国々の構図が鮮明になりつつある。
周囲の国々ということで・・・・
わかりにくくて、すみません・・・

 くまがわ直貴 | 2008.03.27 19:50

 「大の虫を生かす為に小の虫を殺す」という論理が、悲しいかな国際政治上ではまかり通っている様ですね。
 しかし、これはあまりに酷すぎる。
 チベット民族にこそ「人権」はあり、彼らにも国家や国際社会に保護される権利は存在しているのです。

 ひーちゃんのファン(コスモス) | 2008.03.28 12:34

大の虫も必死で、大の虫同士の戦いをやってるようです。その陰で、小の虫も必死に抵抗しているのでしょうが、みんなしたたかです・・・
 
参考にこちら
 
北京オリンピックは中止になったりするのかな~?
個人的には、グダグダ状態でもなんとか開催までは行くんじゃないかと思っているんだけど、確かに何が起きても不思議じゃないね。

 コスモス | 2008.03.28 13:30

あっ..
ちょっと補足
「人権」というのがどうも誤解をまねくというか、本質を見失わせるというか、微妙な概念だと思ってます。
最近、「人権」vs「人権」の争いが絶えないのは、「人権」の概念が不完全なのではないかと思ってます。

 hermes 2014 | 2014.02.02 22:23

hermes rostock 日本を守るのに右も左もない | 中国に対する欧州の「二重態度」:人権<国益

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