2007年12月24日

第一次大戦以来、人類の歴史の隠された中心は、「イギリスの国家戦略の発展型である米英中心主義」VS「資本主義の政治理念である多極主義」の相克・暗闘であり、それが数々の戦争の背景にある。

田中 宇さんのウエブサイトの記事
世界多極化:ニクソン戦略の完成
上記記事において、田中 宇さんが国際間闘争における興味深い視点を提示されています。
尚記事全体の要約は12月20日の記事で、わたかさんが纏められているのでそちらも参照ください。
「ニクソン戦略の世界多極化で戦争が激減する」
●第一次大戦以来、人類の歴史の隠された中心は、
▼イギリスの国家戦略の発展型である米英中心主義

V S

▲資本主義の政治理念である多極主義
の相克・暗闘であり、それが数々の戦争の背景にある。

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英国国会議事堂(ビッグ・ベン)
10世紀に基礎が築かれた宮殿は
世界初の議会制政治の始まりとなった場所
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ロスチャイルド財閥の創始者
マイヤー・アムシェル・ロスチャイルド
(ロスチャイルド1世/1744~1812年)
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・・・・・・以下引用及び要約
▼イギリスの国家戦略の発展型である米英中心主義

>イギリスは第一次大戦で疲弊して自滅的に覇権を失ったが、この際、アメリカの政府や財界に覇権の味を覚えさせ、アメリカに覇権を移譲してイギリスがその黒幕になるという米英中心主義の体制(米英同盟)を作り、自国が弱体化しても覇権利得の一部が自国に入る仕掛けを作った。欧州を地政学的に見ると、イギリスの敵はドイツとロシアであるが、冷戦構造の中では、ドイツは永久に東西分割され、ロシア(ソ連)はアメリカが敵視してくれて、アメリカはイギリスの同盟国であり続けるので、イギリスは安泰だった。<

>日独の台頭を阻止するために世界大戦を起こし、冷戦をアジアに拡大するために朝鮮戦争やベトナム戦争を誘発した。中東におけるイスラエルと米英の戦略上の摩擦が、数次の中東戦争、石油危機、イスラム革命、イラン・イラク戦争、湾岸戦争、テロ戦争、イラク戦争の背景に存在している。<

▲資本主義の政治理念である多極主義

>多極化は資本主義100年の計
 アメリカの多極主義の政権によってドルが自滅させられるのは、多極主義の黒幕がロックフェラーなどの資本家であることと矛盾しているようにも見える。石油危機を誘発してアメリカ経済を自滅させたりするのも、資本家の行為としては奇妙である。
 しかし同時に、多極化を阻止してきた米英中心主義者が永続させようとした「冷戦」は、世界経済のうち、中国、ロシア周辺、インドなど(非同盟諸国)の地域を「敵」として封じ込めの対象にして経済発展を阻害し、欧米の資本家がそれらの「敵地」に投資することを禁止した。米英中心の世界体制を維持するためには、大国として勃興するかもしれない中露印などの発展を阻止する必要があったので、冷戦によって敵味方が作られた。
 これは、国際的な資本家にとっては、市場や投資対象が大きく制限されていることを意味する。資本家は「消費者」の増加を望むが、冷戦構造は、中印露など人類の半分を「消費者」にできない状態である。資本家が「アメリカの経済発展」「今年の儲け」などの狭義の儲けだけを希求するなら、米英中心主義やドル基軸制の永続でかまわないが、世界の100年規模の経済成長を考えた場合、冷戦や米英中心体制へのこだわりは、むしろ壊すべき対象になる。 <


>ニクソン・ドクトリンや中国訪問、対ソ宥和策といった一連の外交軍事戦略の裏には、米ソが対立する「2極」の冷戦構造の世界体制よりも、アメリカ・ソ連・中国・日本・欧州という5つの大国が並び立つ「多極」(multipolar)の世界体制の方が、アメリカの軍事力・経済力が低下した場合の安定感が大きいと考えるニクソン大統領自身の信念があった<

・・・・・・以上要約と引用
・「イギリスの国家戦略の発展型である米英中心主義」とは突き詰めれば、国家と言うことになり、「資本主義の政治理念である多極主義」は無論その黒幕は国際金融資本であり、
国家主義対国際金融資本の対立という見方ができるが、ここでの米英中心主義の裏には当然国際金融資本が介在しており、イギリス系金融資本のロスチャイルドとアメリカ系金融資本のロックフェラーなどの、国際金融資本同士の闘争も存在し、事態はそう単純ではなさそうである。
・戦後アメリカ大統領で多極主義を自ら標榜し、推し進めたのがニクソン大統領。
そのニクソンからレーガンを経て今のブッシュに至る3つの共和党政権はいずれも、無茶な財政赤字の拡大や戦争によってアメリカの覇権を浪費した後に「現実策への転換」と称して、世界の多極化を促進・容認している、という田中 宇さんの説は,ブッシュも多極主義(隠れ)だ、という大胆な説を提示されている。
・少なくとも、現状、世界の基軸通貨としてのドル離れ~アメリカ一極支配からの脱却の流れはほぼ、はっきりとしてきており、ニクソン、レーガン、ブッシュに至る3つの共和党政権はいずれも多極主義(隠れ)だった,という、田中宇さんの説は,今後の国際社会、国際金融資本の動きを占う上で、重要な視点になりうると思われる。

List    投稿者 tabtab | 2007-12-24 | Posted in 08.近現代史と金貸し4 Comments » 

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コメント4件

 しのぶ | 2008.03.21 22:18

アメリカって、つい最近(1970年頃)まで黒人のほとんどに投票権がなかったとか、イメージと実態が違いすぎてビックリしてます。
『自由の国アメリカ』をあれだけアピールするのは、実態のひどさを覆い隠そうとしている証かもしれませんね。。。

 ケンタ | 2008.03.22 4:26

先住民から略奪の限りを尽くし、現代に至るまで外国に対する侵略を続けているにも関わらず、自らを正当化する…
傍から見ると、アメリカのしていることは狂っているとしか思えず、理解に苦しんでいましたが、
>本音と建前、肉体と観念の混濁を抱え続け、それゆえにその価値を他者に押し付けて絶対化するために拡大(拡張)してきた
↑を読んで、アメリカという国の根底にある矛盾した意識が見えてきた気がします。今後も、アメリカは同じようなことを繰返していくのでしょうか…?

 たらこ | 2008.03.22 23:21

アメリカが戦争ばかりする理由がわかりました。
☆つまり、移民国家ゆえのアメリカ(人)の深層には、『排他意識』を強固に内在させている。
⇒自分さえよければいい!
☆つまり、国家が私権を獲得するための行為に収束していく=帝国主義。
国家主導による、公の略奪が成り立つんですね。。。

 匿名希望 | 2008.03.27 22:38

1500万人もの原住民を殺して生まれた国、アメリカ!!
自分さえよければいい!
という排他意識(自己正当化観念)のなせるワザなのでしょうか?!

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