2009年05月10日

「国際金融資本家」と「ロシア革命」2

 金融危機以降、銀行及び金融機関の国有化・半国有化が各国で進んでいる。資本主義社会における自由競争に楔が打たれたこと意味する。この国有化の動きに対して、「社会主義化が進んでいる」と指摘する声もあるが、そもそも資本主義と社会主義は全く異なるシステムであるのかを押さえておくことは、今後の金融システムの方向性を考える上でも重要だろう。
 
 また、4/29(水)なんで屋劇場【金貸し→特権階級の暴走どうする?】で、金貸しが、資金力でマスコミ・政治家・官僚を支配し、自分達の都合の良い制度を作ったことが議論にあげられていた。その中では、米ソ対立構造自体金貸しの援助によって作り上げられたものであり、社会主義国ソビエト連邦成立の際には、金融資本家が大きくかかわっている。
http://blog.trend-review.net/blog/2009/05/001134.html
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 ロマノフ王朝時代から国立銀行を有するロシアは、ロシア革命後、全ての銀行を国有化するモノバンク制度をとり、計画経済を進めてきた。前回UP記事に引き続き、社会主義国の金融についても、金貸し支配が及んでいたのか?モノバンク及び国有銀行による金融政策上の誰にとってメリットがあるのか?というところを中心に見てゆきたいと思う。
 
①ロマノフ王朝時代の国立銀行
 
 ロシア最初の銀行は、1754年設立の国家債務銀行であった。これに、ドヴォリャンスキー(貴族銀行)、クペチェスキー(商人銀行)、メードウヌイ(産銅銀行)が続いた。その後約1世紀間ロシアの金融を支配したのは銀行ではなく個人銀行と高利貸であった。アレクサンドル二世の改革で、1860年ロシア中央銀行設立令が公布され、財政にロスチャイルドの資金が入っていたとされている。1864年ペテルブルグで最初の株式会社銀行サンクト・ペテルブルグ私立商業銀行が設立されました。
1898年、ロシアの株式会社銀行は38行であったが、1914年50行に増加。
 
②ロマノフ王朝崩壊の金融資本家の狙い
 
1.ロマノフ王朝時代、金本位制に移行を目指していたロシア国立銀行に対する諸国の反発があった。周辺諸国は金銀本位制であり、銀の価値が下がるため。
 
2.イギリス(ロスチャイルド)の中東石油利権確保。ロシアは南下政策を取っており、列強諸国と石油利権争いが起こっていた。
 
3.アメリカ(ロックフェラー)のロシアでの石油利権確保・市場拡大。ロシア革命以降、アメリカとソ連の貿易・技術提供は増加している。
 
4.米ソ対立構造の成立。ロシア革命後、ソビエト臨時政府をアメリカとイギリスがいち早く承認していることからも見て取れる。
③モノバンク設立
 
 ソヴェト政府は十月革命(1917)後直ちにペトログラードの国立銀行を占取した。 国立銀行は唯一の発券銀行であったから、その占取はソヴェト政府が国家の紙幣発行財源を掌握したことを意味する。
 その1917年のロシア革命後。革命後のソビエト政権最初の銀行法令は「銀行国有化令」が作られ、全ロシアの銀行が国有化され、銀行業は国家独占事業になり金融市場は閉鎖された。ここにモノバンクの基礎が成立する。
 
 1918年、銀行は「ロシア共和国人民銀行」に合併され、その資本金は国立銀行に接収。
 
 1920年1月19日には、信用機関としての機能を失った人民銀行が解体され、その資産と負債は財務人民委員部の中央予算会計部に移管されている。 1920年から 1921年の初頭にかけて、国家による生産物の無償支給、運輸・郵便・電信設備および自治体便益などの無償利用に関する一連の法令が公布され、国民への物資や労賃の無料配給が行われるようになった。 また、全ての国有企業の財源は国家予算から支出される返済不要の交付金によって賄われていた。 企業の全生産額は国家に無償で引渡されて、企業および施設の相互間の決済は全く紙幣の介在なしに帳簿記入によって行われ、
 
 1920年6月15日の法令で国有企業および施設の相互間の貨幣支払を禁止さえした。
 
 1921年10月にロシア社会主義連邦ソヴェト共和国国立銀行定款が発表され、国立銀行の活動が再開された。
 
 

ウォール街とボルシェビキ革命(アントニィ・C・サットン)
 しかし、レオン・トロツキーも彼自身、国際主義者だと宣言していた。ある関心とともに、彼の高レベルな国際主義者との繋がり、あるいは少なくともカナダにおける友人達に、我々は注目してきた。その時、多くの人々が彼はそうだろうと理解しようと努めたけれども、トロツキーは親ロシアでも親同盟軍でも親ドイツでもなかった。トロツキーは世界革命、世界独裁政権を望んでいた。彼は簡単に言えば国際主義者であった。ボルシェビキおよび銀行家はその当時、この重要な共通の基盤―国際主義―を持っていた。もし革命の結果がより中央集権化された権威を樹立することになるのであれば、革命と国際金融は全く矛盾しない。国際金融は中央政府を相手にするのを好む。銀行共同体が最も望まない事は、放任主義経済および地方分権化された力である。なぜならば、これらは力を分散させるからである。
 
それ故、これは証拠に合致する説明である。この一握りの銀行家およびプロモータはボルシェビキでも共産主義者でも社会主義者でも民主主義者でも、更にアメリカ人でもなかった。何よりも先ず、これらの男達は市場を、望むらくは専属の国際的な市場 ―究極のゴールとしての専属の世界市場の独占 を欲した。ロシア人、ドイツ人、あるいは(魔法で守られたサークルの外にいたアメリカの実業家を含む)その他の人々との競合の恐れ無しに独占的に開拓されえる市場を彼らは欲した。この閉鎖的なグループは政治に無関心で道徳観念がなかった。1917年、そのグループは一途な目的平和を強化するためのリーグというシェルターの下に提供され、知的に保護されたロシアにおける専属市場を得るという目的を持った。
 
ウォール街は実際にそのゴールに達した。このシンジケートに支配されたアメリカの会社は後に進出し、ソビエト連合を創立しようとし、現在ではソビエト軍産複合体をコンピューター時代に連れて行こうという途上にある。
 
http://www.nn.em-net.ne.jp/~komoda/chap11.html
 
~引用終了~

 ロシア革命とソビエト連邦の中央集権は、金融資本家によって作られたといっても過言ではない。資本主義も社会主義も金融資本家にとっては、中央集権体制という点では都合の良い収奪形態としてどちらでも良かったといえるのではないだろうか?
 
集積された、権力・金融機関が金貸しによって支配を受けている以上は同じ穴の狢に変わりはない。

List    投稿者 hashida | 2009-05-10 | Posted in 08.近現代史と金貸し4 Comments » 

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コメント4件

 不思議 | 2009.08.17 18:45

どこかの国の報道番組が、殺人まで企んで実行させてニュースにしていたらしいですが、これは、30年前にSF作家の豊田有恒氏が、社会派ドタバタSFで予言しています。とうとう本当に現実でも発生しているのでしょうね。
そういえば、20世紀少年という映画がありました。いろいろ企画演出実行する集団というものが、そういう各機関に存在すれば、同様のことが可能ですね。
押し紙と同じように、視聴率を操作できる組織がいて、それで放送局へ影響力を行使し、任意の組織集団にとって都合のいい報道を実行している。
そのようなことを考えると、ブームの小泉や民主党は、かなり怪しいビックウェーブではないかと思います。

 マスコミ不信 | 2009.08.18 19:57

世間の気をひく出来事を、大げさに取り上げて不安心理をあおり、当のマスコミは「大衆の代弁者であり、知る権利がある」との御旗で様々な暴挙に出るのが通例化しています。
しかし真実・事実を追求しようとはせず、結果大衆は混迷するばかりで、中には被害を被る人達も出る始末。まさしくぐるぐる渦に巻き込まれた社会の混迷そのものを引き起こしている張本人です。しかも彼らにはその罪の意識など一切ない。
いかに彼らの先導に惑わされず、事実を見極めていくか、その為の双方向の場が大きな鍵を握るのはそのとおりですね。

 川口春奈 | 2014.01.20 23:54

ものすごいブサイクで不潔でキチガイじみたおっさんが オタ、確信をつかれて発狂中

 hermes bags red | 2014.02.02 16:53

cheap hermes belts for sale 日本を守るのに右も左もない | 『社会問題は何が問題?』2 ~マスコミが社会を閉塞させている?~

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