2009年01月22日

『国際金融機関はどうなる?』11.変動相場システムの可能性!?

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(画像は、「fromMONEYKit」さんより引用させて頂きました)
このシリーズ前半をかけて、国際金融機関の「設立目的」、 「何をやってきたか?」 そして「国際金融機関が設立される前夜」を見てきました。
●プロローグ
1.金貸し規制共認の場に国際金融機関は変われるか?
●国際金融機関設立の目的は?
2.IMFはドルを基軸通貨にする為に作られた
3.世界銀行はドルを世界にばら撒く為につくられた
4.IMF・世界銀行と金貸しとの関係 その1
5.IMF・世界銀行と金貸しとの関係 その2
●国際金融機関は何をやってきたか?
6.ドル固定相場制→通貨危機→IMFによる金融支配の周到なシナリオ
7.世界銀行は借金地獄への水先案内人
●国際金融機関が設立される前夜
8.「お金」が登場したのは、なんで? 
9.金兌換紙幣(金本位制)の発生から、歪な「金・ドル体制」へ(1/2)
10.金兌換紙幣(金本位制)の発生から、歪な「金・ドル体制」へ(2/2)
これからシリーズ後半は、現在に至っている’72年以降の「ドルを評価指標」とした「変動相場システム」に焦点をあて、今後、国際金融機関が金貸し規制に向う機関になりうるか?の可能性を追求していきます。
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◆変動相場制のもとでの為替操作
‘72年ニクソンショック以降、世界の金融システムは、1971年12月「スミソニアン合意」を経て1973年「キングストン合意」後、
『ドルを評価指標』とする『変動相場制の世界経済秩序システム』に移行していく。
そして、基軸通貨国アメリカの赤字が膨張していくなかで、先進国G5で1985年9月22日「プラザ合意」、先進国G7で1987年2月22日「ルーブル合意」という、変動相場制のもとでの『為替操作』によってドル安に誘導していく。
結果、日本を筆頭にそれまで勤勉に生産しての利益=アメリカの借金もアッという間に吹き飛ばした!
このことは、変動相場制のもとでは為替を思い通りに出来れば、いくらでも儲けられるってことを示している。
近代以降の「評価指標としてのお金」と「それにもとづく金融システム」の変遷、そして戦後のドル基軸通貨の固定相場から変動相場への「国際金融システム」の流れを見ていくと、IMFを影で操作している国際金融家(金貸し)の大掛かりな狙い(意図)の構造が透けてくる
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◆金貸しの狙い
第二次大戦後に、『ドル-金本位制(固定相場制)』を制定しドル基軸通貨にすれば、FRBのドル発行を牛耳る金貸しが大儲けすることが出来る
そのため、これを国際的に固定化するために国際金融機関のIMFおよび世界銀行を設立した
そしてその後、基軸通貨国が衰退する構造的限界を迎えると、ニクソンショックにより『ドル基軸通貨による、変動相場制』に切り替えれば、為替操作で莫大に儲けることが出来る
そのため、為替操作を国際的に固定化するために国際金融機関のIMFが主導する
☆金貸しの狙い☆
①ドルを基軸通貨にするために、ドル-金本位制の固定相場を設定
 →FRBを通じた紙幣発行で大儲け
②ドル基軸通貨が固定されると、変動相場制に移行
 →為替操作で莫大な利益
★金貸しは、中央銀行を基盤に変動為替システムを牛耳ることが最大の狙い
→世界の金融をどうにでも操作できる権利を得る
この構造を実現するために、国際金融機関としてIMFを設立したといえる。
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◆発想の逆転:変動相場システムの可能性
しかし、視点を全く逆転させれば、もしこの変動相場システムを正しい方向に使えば経済格差を小さくすることも、みんなにとって必要なものを生産している国が潤うようにすることも、出来る可能性も秘めている!!
例えば、農業生産に誘導する為替誘導→幻想価値が無くなり金貸しは旨みが無くなり規制されていく。
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・・・それにしても、為替ってどうやって調整(操作)しているんだろう???
そこで、変動相場制の金融システムの可能性を探索するうえで、このシリーズ後半は、次のテーマから扱います。
①まず、『為替調整システム』の構造。
②次に、『為替調整システム』による『新たな世界経済システムの可能性』の模索。
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引き続き応援よろしくお願いします。

List    投稿者 kirin | 2009-01-22 | Posted in 08.近現代史と金貸し1 Comment » 

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 ニュースエキスプレス | 2009.06.07 18:05

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