2011年06月14日

次代の社会統合の場を考える④~何をするにもお金がかかる社会~

前回の『次代の社会統合の場を考える③~私権闘争の抜け道が、交換取引の場=市場である~』では、絶対身分固定の武力統合時代のなかで、私権獲得への抜け道として市場が誕生したことと、人々が快美幻想(自分ももっと豊かな暮らしをしてみたいという気持ち)を膨らませることで市場が拡大してきたことを明らかにしました。
そしてもうひとつ、市場拡大のテコとなったものがあります。
それが「お金」なのです。
今回のシリーズでは、
・全てにお金がかかるようになったのは何故か?
・そもそも、お金が何故必要になったのか?
を掘り下げてみたいと思います。
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(写真はこちらからお借りしました。)
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市場時代を通じて、市場を拡大させた主動因は、私権の強制圧力による抑圧からの解脱としての、快美幻想への可能性収束=快適さや便利さの希求である。逆に云えば人々が私権の強制圧力からの解脱手段としての快適で便利な快美生活を手放せないことが、何をするにもお金がかかる社会が出来上がった原因である(そしてそれこそ、人々が精神を破壊し、環境を破壊して止まない原因でもある)。
このように、市場拡大の原理的なテコとなっているのが価格格差の幻想共認だとすれば、具体的なテコとなったのは交換手段とりわけ交換取引の評価指標としてのお金の共認である。
もし、万人に共認された評価指標があれば、交換取引の成立機会は飛躍的に増大する。実際、交換の為には指標が必要⇒交換効率を上げるには普遍指標が必要という流れで、万人に共認された評価指標(=お金)が確立されたことによって、市場は飛躍的に拡大していった。
そして、いったんお金が万人の共認する最先端価値=評価指標となってしまうと、(国家によって施される場合を除いて)芸能であれ、情報であれ、全てはお金と引き換える事の出来る形に商品化しなければ供給できなくなり(∵メシが喰えない)、国家の施しの元を成す税も、お金で徴収される様になる。


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お金が使われる以前は、現物を交換することで取引は成立しました。
何かを仕入れる為に、交換するものを担いで行くのには大変な労力を要します。また、「米○gを以前は魚○匹と交換したけど、塩だと○gに相当するのだろう」と米の量でも魚何匹に相当するかは人それぞれ違い、価値を測るのに手間がかかってしまいます。更に、蓄財ができないというデメリットがあります。
その不具合を解消してくれるのが「お金」だったのです。
「お金の本質に迫る」1~お金が生まれてきた背景~
「お金の本質に迫る」3~国家と紙幣の関係~
以下にそのメリットをまとめました。
・1、それ自体に価値がある(金)
・2、何にでも交換できる
・3、蓄財できる
・4、持ち運びが容易である

売る側にとっても買う側にとっても普遍的に価値を表せる「お金」は非常に便利なものでした。
この誰もが認める「お金」の登場によりスムーズな交換が可能となり、その結果市場の急速な拡大に繋がったのです。

ところが、市場(交換取引)は私権闘争を原動力としており、従って、お金が万人の評価指標として社会的に共認されたものであるにも拘わらず、それは専ら私的な充足の為にのみ使われ、社会統合の為には(国家以外)使われない。従って、市場は社会統合には、殆ど寄与しない。(そこで、もし人々が、私的な充足の為だけではなく、社会統合の為に、例えば『認識形成の場』にお金を使う様になれば、大変面白いことになる。近く、それを提起したい。)


人々が快美幻想を追い求め拡大し続けた市場。
現代でも、「市場が拡大する事は良いことだ」という思い込みが残存しており、その結果が今の社会です。
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(写真はこちらからお借りしました。)
環境問題にせよ今回の原発問題にせよ、市場が生み出した問題を解決する力が無いということは周知の事実です。
本当に市場を拡大し続けることは正しいことなの、一度立ち止まって冷静に捉えなおす必要がありそうです。
次回のエントリーでは、市場と国家の関係を具体的に探ることで、市場の統合限界はどこにあるのかを明らかにしていきたいと思います。

List    投稿者 kuwamura | 2011-06-14 | Posted in 14.その他1 Comment » 

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コメント1件

 uk hermes | 2014.02.01 11:59

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