2011年02月02日

西洋文明の基層を探る(5)年代別部族分布図~印欧語族の欧州侵入過程

「西洋文明の基層を探る(3) 6000年前以降の印欧語族の欧州侵入」では、印欧語族の欧州侵入について次のような仮説を立てました。

【1】6000年前 黒海北岸の乾燥化に伴い、原印欧語族(R1a、R1b混合グループ)がバルカン半島に侵入。
【2】5700~5000年前の寒冷期にはコーカサス地方は湿潤化し、人口が集中した(この段階では既にメソポタミアでは戦争が始まっている)。ところが一転して5000年前以降は温暖化しコーカサス地方は乾燥化した。ここで起こった(印欧語族同士も含めた)戦争により、敗れた印欧語族R1a・R1bが大移動を始める。おそらく、このコーカサス戦争が印欧語族の自我・私権性の起源ではないだろうか。
【3】3800年前 コーカサス地方の乾燥化に伴い、コーカサス地方に残っていた印欧語族R1b(5000年前のコーカサス戦争での勝ち組)が移動開始。→一部はギリシアに定住し3600年前にミケーネ文明。
【4】3500年前 寒冷化に伴い、ウラル山脈の東にいた印欧語族R1a(5000年前のコーカサス戦争で負けてウラル山脈まで追いやられた部族)が第二次移動。イラン高原南西部にペルシア人が侵入。アーリア人がインドへ侵入。

今回も参考資料として、Y染色体分析に基づく、欧州における年代別の部族分布推定地図を紹介します。

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以下の資料は、「EUPEAN:Distribution of European Y-chromosome DNA (Y-DNA) haplogroups by region in percentage」
からお借りしました。
概ねの【凡例】は次の通り。
青系:欧州先住民I2(青緑:ノルマン系I1)
緑系:セム族J
紫系:ウラル語族N
茶系:ハム族E(一部、セム族Jと混住・混血)
濃灰:コーカサス語族G
黄系:印欧語族R1a
赤系:印欧語族R1bが多数住んでいた地域を指す。
中間色は複数の部族の混住地域を指す。

●8000~7000年前
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●6000~5500年前
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(注)東欧の「Eastern Linear Pottery」という濃紺地域は、ハム族Eとセム族Jと欧州先住民IとT?が混住していたらしい。
6600年前 仏ブルターニュ地方から始まった巨石文化は、6000年前のブルターニュとブリテン島、アイルランド島、デンマークやポルトガルの一部から、5000年前にオランダや仏中南部、スペインなどに拡大していったという。その発掘事実とこのY染色体分析による分布図を重ね合わせれば、巨石文化の担い手は、欧州先住民Iであったと考えて間違いないだろう。
●5000~4500年前
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●4500~4000年前
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●4000~3500年前
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●3200~3000年前
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●2000年前
Europe_Y-DNA_map.jpg
●印欧語族R1bの欧州への移動経路
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欧州に農耕を伝えたのはエジプト人(ハム語族E)であり、巨石文明の担い手は欧州先住民Iであった。
そして、『知られざる人類婚姻史と共同体社会』によれば、6000年前までは欧州全域は母系社会であったが、欧州に父権制を持ち込んだのは印欧語族とのことである。
しかし、それら欧州の先住文化は、その後の西洋文明にはほとんど繋がっていない(極一部の限られた地域にその名残をとどめるのみである)。
そして、母系制から父権制へ転換は、戦争圧力を前提とすることを考え合わせると、欧州の先住文化を破壊した上に成立したのが、印欧語族の父権社会であり、それが現在の西洋文明に繋がる基層なのではないだろうか。
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List    投稿者 staff | 2011-02-02 | Posted in 14.その他2 Comments » 

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コメント2件

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